マル青労同は訴えます 「復帰」45年 ゼネストで朝鮮戦争とめる 全国の青年・学生は5・15沖縄闘争へ 非正規職撤廃・全基地撤去!新たなインターナショナルを
マル青労同は訴えます
「復帰」45年 ゼネストで朝鮮戦争とめる
全国の青年・学生は5・15沖縄闘争へ
非正規職撤廃・全基地撤去!新たなインターナショナルを
今、世界は「核戦争で人類史を終わらせるのか」それとも「労働者を軸とした新たな国際社会を建設するのか」の分岐点だ。東アジアで世界規模の戦争を開始しようとしているアメリカ・韓国・日本・中国・北朝鮮の支配階級・資本家階級を絶対に許してはならない。すべての青年労働者・学生のみなさん! マルクス主義青年労働者同盟は訴えます。「復帰」45年5・15闘争に結集し、戦争をとめ、「新たなインターナショナル(世界単一の労働者の党)」の建設を宣言し、世界を私たちの手に取り戻すために、今こそともに立ち上がろう!
戦争の最前線基地・沖縄
米原子力空母カール・ビンソンが北朝鮮近海に入る。4月7日、アメリカがシリアにミサイルを撃ち込んだ。4月9日には米軍特殊部隊の支援船が那覇軍港に到着し、10日に出航。沖縄の米海軍には特殊部隊「シールズ」が配備されている。安倍政権は高江ヘリパッド建設と辺野古新基地建設を強行している。
同時に朝鮮侵略戦争の切迫によって軍事演習が激化し、事故・事件がこれまでよりも多発している。すべてが臨戦態勢に入り、いつ朝鮮侵略戦争が発動されてもおかしくない状況だ。さらにこの戦争は 「核の先制使用」という歴史上初めての戦争として開始されようとしている。沖縄はその最前線基地にされる。
その沖縄は、昨年の元海兵隊員・軍属による女性殺害事件とオスプレイ墜落で、今までになく怒りが燃え上がっている。殺害された女性の遺族は事件から1年たった現在も「全基地撤去以外に答えはない」と訴えている。この訴えに沖縄の怒りが体現されている。
韓国革命圧殺のための戦争
この朝鮮侵略戦争=核戦争の切迫は支配者たちの危機の表れだ。各国の支配者の危機とは、新自由主義政策の崩壊が資本主義社会の終わりの始まりだということである。そして、全世界の労働者がこの社会に革命を起こす闘いに立ち上がったことだ。
その決定的な事態は韓国・民主労総を軸とした〝韓国革命〟がロシア革命から100年の節目で開始されたことにある。北朝鮮への戦争を日米政府と準備していたパククネ大統領は打倒された。この巨大なうねりの根底には、3年余りに及ぶ民主労総のゼネストへの必死の組織化の闘いがあった。その先頭に立ったのが、民営化反対の23日間のストライキに決起した鉄道労組だ。この闘いはアジアに端を発した全世界規模の革命へののろしとなる。
アメリカではトランプ大統領を倒すための数百万人の闘いが開始され、日本では昨年11月の東京での労働者集会で、世界の闘いをつなぐ国際連帯をつくり出している。
だからこそ、日米韓の政府は北朝鮮・中国の政府とも一体となって、労働者の各国での革命に向けた闘いと団結を破壊しようとしている。これがこの戦争の本質である。職場・学園から「生きさせろ」「戦争反対」の声を上げ、戦争をやって延命しようとするすべての支配階級を倒そう!
基地の中に闘いの旗を
日米安保の最大実体とは沖縄であり、具体的には基地労働者だ。沖縄闘争では「基地労働者が動くとき、すべては動き出す」と言われてきた。
基地労働者を先頭とする沖縄の闘いは、70年安保・沖縄闘争という全国の闘いと一体となることで、71年5・19ゼネストと11・10ゼネストを実現し、米軍政を倒した。同時に、国境を超えた団結と闘いによって米軍にベトナム敗戦を強制した。
沖縄の72年本土「復帰」とは日米両政府がこの闘いを抑えつけ、米帝による世界的な軍事支配を貫徹すると同時に、日本の戦争国家化を目的とした攻撃であった。基地の見返りと称した「振興策」の本質は沖縄の労働者の総非正規職化攻撃であり、基地内外の労働組合・労働運動の絶滅にあった。この中から新たな闘いの路線と方針が国鉄分割・民営化=新自由主義攻撃と闘い抜いてきた動労千葉=動労総連合の闘いと結びつく中で形成されてきた。それこそが「基地の島・非正規の島から国際連帯の島へ」というスローガンである。
基地労働者の中にあらためて闘いの旗が立った時に、すべてを揺るがす闘いが生み出される。
IJBS闘争で展望つかむ
政府・財界は今、基地労働者の団結を破壊するために非正規職化=派遣労働者化の攻撃をかけてきている。
復帰前も復帰後も、軍事基地内では労働組合の存在そのものが許されていない。しかし、いまだ基地内に労働組合が組織されているのは、復帰直前の全軍労(全沖縄軍労働組合)・牧港支部による37日間のストや全軍労全体の〝第四種撤廃闘争〟、軍港湾労の闘いによって連日連夜にわたり基地機能を停止させる闘いがあったからだ。
〝第四種撤廃闘争〟とは現代の外注化阻止・非正規職撤廃闘争であった。沖縄は「基地の島」としての戦後の歩みを始めたときから「非正規職の島」だった。
しかし、これは打ち破ることが可能だ。そのことをわれわれは闘いの中でつかんできた。IJBS労組(日本IBM・ビジネスサービス労働組合)は新自由主義の極致ともいえる沖縄の職場(99%以上が派遣労働者)で動労千葉労働運動として「解雇撤回・非正規職撤廃」を掲げて労働組合を結成した。
派遣法における敵の攻撃の本質は労働三権を解体することにある。さらに非正規職化に伴う労働者の入れ替えはすべて〝国鉄方式〟が用いられ、「全員解雇・選別再雇用」がその本質だ。それが安倍の言う「働き方改革」だ。
2018年問題とは戦争国家化をも視野に、労働組合を解体し全社会的に総非正規職化することに攻撃の本質がある。しかし、この「第2の分割・民営化」と言える攻撃に対して、動労千葉労働運動のもとで国鉄闘争とともに闘えば、国策であっても労働者の団結を拡大し勝利することが可能だ。同時にこの新たな労働運動をすべての職場で無数につくり出すことが、戦争国家化・戦争動員と対決する力になる。
辺野古新基地とめよう
沖縄では最後の体制内勢力である「オール沖縄」が崩壊している。オール沖縄の指導部は日米安保を肯定し、自衛戦争を積極容認することで戦争の最大の加担者となった。70代の男性が沖縄の新聞に「ゼネストで辺野古阻止を」という文章を寄稿した。すでに多くの労働者・大衆が新たな指導部を要求している。
私たちの闘いの前進を心底恐れる安倍政権は、弾圧を強化し共謀罪成立を狙っている。同時に沖縄闘争を最先頭で闘った星野文昭同志に殺人罪をデッチあげ、42年間も獄中に閉じ込めている。沖縄闘争の前進で無実の星野同志を取り戻そう!
労働運動復権と国際連帯で
体制内勢力と権力の弾圧をのりこえ、沖縄では3月19日に「国際連帯・共同行動沖縄」を結成した。この組織は国際連帯と労働運動を両輪として、ゼネストを組織するためにつくられた。
この中で開かれる「復帰」45年5・15沖縄闘争は人類の未来をかけた闘いである。戦争は人間と社会のすべてを破壊する。だからこそ、「生きさせろ」「命を守れ」と全世界の労働者・学生が立ち上がっている。
沖縄は日米安保同盟によって全世界の労働者を抑えつける暴力装置だ。沖縄での労働者・学生の闘いと存在は全世界の労働者をつなぎ、〝労働者の世界単一の党=新たなインターナショナル〟を生み出す力となる。
沖縄とともに立ち上がることはすべての職場・学園で闘う労働運動と反戦運動をよみがえらせ、戦争を阻止し、新たな社会をつくるためにゼネストを組織していく。その力で辺野古新基地建設を阻止しよう! すべての青年・学生は5・15沖縄闘争に結集しよう!