豊洲移転は撤回せよ 11市場の民営化に絶対反対

週刊『前進』02頁(2836号02面02)(2017/04/13)


豊洲移転は撤回せよ
 11市場の民営化に絶対反対

4・21築地デモへ

 7月都議選で「豊洲移転撤回! 小池知事は11市場の民営化をやめろ!」を掲げて闘いましょう。4月21日には全国労働組合交流センターの呼びかける第4回築地デモが行われます。築地市場で働く都労連・都庁職(東京都庁職員労働組合)の労働者、仲卸をはじめ民間業者の怒りと団結し、デモに集まろう。
 豊洲移転問題をめぐって小池知事は正体をむき出しにし始めました。4月1日には「市場のあり方戦略本部」を設置し、3日に第1回会合がもたれました。「11市場の将来のあり方を議論し、総合的な判断につなげる」(小池知事)とごまかしていますが、その狙いは豊洲移転と11市場の全面民営化以外の何ものでもありません。豊洲で生じる巨額の赤字によって「市場会計全体が破綻する」と脅し、11市場丸ごとの民営化に向けて動き出したのです。
 市場問題プロジェクトチーム座長の小島敏郎は8日、仲卸業者らに築地市場を現在地で再整備する私案を説明しました。小池はこの案も「比較検討」した上で、「民営化以外に経営上の事業の継続性はない」という結論を出そうとしています。
 地下水調査でどれだけ汚染が検出されようとも専門家会議の御用学者は「誤差の範囲内」「地下水は飲み水に使わないから安全」として「豊洲は安全」と結論づけています。原発事故後に御用学者が「直ちに影響はない」と繰り返したこととまったく同じです。
 小池知事が狙う豊洲移転と11市場民営化は、都労連・都庁職解体の攻撃です。市場労働者の大首切りがもたらされ、市場にかかわる農漁民、卸、仲卸から中小商店で働くすべての人が歴史的に培ってきた社会的共同性と生活を破壊し、食の安全を破壊する暴挙です。

雇用と安全壊す

 なぜ民営化に反対するのか。「民営化と競争で社会は良くなる」と宣伝され強行された30年前の国鉄分割・民営化は大破産しました。分割・民営化の最大の狙いは国鉄の労働組合つぶしでした。全員解雇・選別再雇用方式によって〝民営化反対で闘う労働組合員は新会社に行けない〟と脅される中、200人が自殺に追い込まれ、20万人が職場を追われました。
 民営化と外注化の結果、安全が崩壊し、乗員・乗客の命を奪う事故が続発しています。さらにJRは「選択と集中」を掲げ、住民の生活にとってなくてはならない鉄道路線を切り捨て、地方を破壊し、分社化・転籍強要・非正規職化に突き進んでいます。
 日本共産党はこのような公共部門の民営化とまったく闘わず屈服し小池都政を支持しています。
 韓国・民主労総は「公共部門民営化阻止」「競争をやめてともに生きよう」とゼネラルストライキで闘い、100万人の民衆総決起を組織し、パククネを倒しました。
 国鉄闘争と固く団結し都労連労働者を先頭に「民営化反対」の闘いを巻き起こし、新しい労働者の政党をつくりましょう。都議選決戦は、その最大の決戦です。

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命を奪う豊洲市場白紙撤回!
4・21築地デモ
 4月21日(金)正午デモ出発
 (午前11時30分集合)
 明石町区民館 (東京都中央区明石町14―2)
 主催 全国労働組合交流センター

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