森友事件は新自由主義の破産
　教育労働者は戦争反対！　労組の闘いで安倍打倒へ
　革共同教育労働者委員会

国鉄闘争30年が暴いた地平

　ＪＲダイヤ改定阻止の動労千葉・動労水戸―動労総連合のストライキをはじめとする１〜３月の闘いは、破綻と崩壊を深める新自由主義に対し生きるための団結と人間的共同性をよみがえらせ、プロレタリア革命に向かう歴史的決起である。
　森友学園疑獄は、「新自由主義＝戦争と民営化」の醜悪で破産した姿だ。それは国鉄分割・民営化反対闘争が不屈に闘われる中で、暴き出された安倍と日本会議のあがきである。
　森友学園、自衛隊「日報」隠しなどあらゆる所から噴出する国家犯罪も、民営化・総非正規職化攻撃も、安倍が実際に朝鮮核戦争に突入しようとしているから起きている。その核心は労働組合つぶしにある。しかし、安倍は動労総連合をはじめ労働組合を解体できないままだ。ここに、安倍政権と新自由主義の破産した姿がある。
　金まみれで責任をなすりつけあう安倍政権と新自由主義に対し、労働者階級は怒りを爆発させ、「こんな連中に自分たちの人生をゆだねることはできない。労働者階級が社会の主人公として登場する時だ」と決意を固め立ち上がり始めている。動労総連合のストを合図に、２０１７〜18年階級決戦に総決起しよう。
　日本会議と安倍政権は、森友学園の小学校開設のために国有地の不正な払い下げを行った。

戦争・民営化と腐敗は一体

　籠池泰典・森友学園元理事長と安倍や稲田朋美防衛相などは日本会議でつながっている。これに連なる松井一郎・大阪府政＝大阪維新の会も、森友学園のために私立小学校設置基準を緩和した。
　森友の教育は「日の丸・君が代」や「教育勅語」で「国のために命を差し出せ」と強制する戦争国家づくりの「愛国教育」だ。それは子どもたちの人間性を奪う。安倍政権が国を挙げて開設をめざしたのは、森友のような学校でしか戦争教育ができない階級関係を強制されているからだ。
　戦争と戦争教育は、「国家戦略特区」＝規制緩和・民営化攻撃として進められ、その利権に群がる連中と国家、資本のすさまじい不正と腐敗を噴出させる。
　森友学園の小学校開設は、労働者階級の怒りで粉砕され、ぶざまに破綻した。国鉄闘争30年の闘いは、「民営化は悪」であることを暴いてきた。その闘いが、森友学園疑獄で労働者階級の怒りに火をつけている。
　朝鮮戦争・核戦争の切迫に対し、安倍政権は階級支配の危機に直面している。新共謀罪による弾圧と労働組合つぶしに血道を上げる以外にない。だがこれは、労働者階級の怒りを呼び、必ず陸続とした決起を生む。動労総連合のように労働組合が絶対反対の旗を立て結集軸となり、プロレタリア革命に転化しよう。
　「教育勅語」は、第２次大戦後の「二度と戦争を繰り返さない」という「戦後革命」への労働者階級の巨大な決起によって破棄された。それを今頃持ち出さざるを得ないところに、安倍政権の絶望的危機と破産がある。

現場の団結が敵の攻撃阻む

　安倍は、総評解体と改憲を狙った国鉄分割・民営化に続くものとして、教育基本法を改悪（06年）し日教組解体をたくらんだ。現場には「日の丸・君が代」強制と一体で教育の民営化＝総非正規職化を狙い、教職員に評価制度を導入した。
　だが、日教組の体制内指導部が文科省とのパートナーシップ路線で屈服しても、職場では「日の丸・君が代」強制への抵抗が続けられ、過重労働を強いられる中でも協力し合い、分断を打ち破って学校現場を回してきた。現場労働者には「戦争絶対反対」「民営化絶対反対」の団結と誇りが脈々と息づいている。
　私たちは、職場で「評価制度絶対反対」「ミスや失敗を個人の責任にするな！」「非正規職労働者の解雇絶対反対」を貫いてきた。繰り返し討論し闘うことで職場の団結をつくり出し、階級的労働組合の建設のために全力で奮闘している。
　戦争・改憲を阻んできた国鉄闘争の地平の上に打ち立てられた現場の闘いは、労組破壊を打ち破り、安倍政権や当局・教育委員会に戦争教育も戦争動員もさせない力関係をつくり出している。
　動労総連合のストライキと高浜原発絶対反対の２・26舞鶴大行動は、拠点労組を軸に絶対反対の旗を立てたら、連合本部や日本共産党など体制内指導部の支配を突き破って、地域全体の労働者や住民に団結が拡大し、決起をつくり出すことを示した。ゼネスト―革命への道筋がここにある！

朝鮮戦争阻止の旗立てよう

　民主労総のゼネストを軸にパククネを打倒して労働者革命に向かう韓国労働者階級のように、動労総連合のストライキを軸にゼネストを実現し、プロレタリア革命をなしとげよう。韓国労働者階級と固く連帯し、トランプ政権と闘うアメリカの労働者との国際連帯と、階級的労働運働で安倍政権を倒し、朝鮮核戦争を始まる前にとめよう。私たちはその先頭で闘う。