森友学園事件
　第２の贈収賄事件も発覚
　腐敗の極致・安倍を監獄に

　極右団体「日本会議」幹部の運営する学校法人「森友学園」（理事長・籠池泰典）が国有地を格安で取得した事件は、安倍の底なしの不正・腐敗＝犯罪だ。安倍を監獄にたたきこもう！

戦争教育の裏で教組を弾圧

　森友学園が運営する塚本幼稚園では、毎朝園児に「君が代」を歌わせ、「教育勅語」を暗唱させている。子どもたちに〝国と天皇のために命をささげよ〟とたたきこみ洗脳しているのだ。森友学園はこうした「道徳教育」をウリに小学校を開設しようとしているが、安倍も道徳の教科化を18年度から小学校で開始しようとしている。戦争教育で「共鳴」しているのが安倍と森友学園だ。
　塚本幼稚園では、園児に運動会で「安倍首相がんばれ！　安保法制国会通過よかったです」と宣誓させ、保護者には改憲推進１千万人署名まで強制していた。この署名は日本会議が組織する「美しい日本の憲法をつくる国民の会」が呼びかけ、安倍も賛同している。
　これだけ改憲・戦争教育を行う一方で、自民党は昨年７月、「『子どもたちを戦場に送るな』と主張し中立性を逸脱した教育を行う先生方がいる」「不適切な事例を記入してください」と「密告フォーム」まで設置していた。何が「政治的中立」だ！　安倍のいう「政治的中立」とは戦争教育だ。戦争教育絶対反対で安倍を倒そう。

不正・腐敗の主犯は安倍だ

　森友学園事件は、安倍＝日本会議総ぐるみの戦後最大の疑獄事件（政治問題化した大規模な贈収賄事件）である。
　日本会議とは天皇中心の国と改憲をめざす極右団体だ。安倍を筆頭に麻生太郎財務相、稲田朋美防衛相ら閣僚の８割が所属し、日本維新の会代表・松井一郎大阪府知事もメンバーである。
　この安倍＝日本会議のモデル校が塚本幼稚園だった。土地の不正取引を仲介した参議院議員・鴻池祥肇（日本会議）は何度も塚本幼稚園を視察していた。「背任」「政治資金規正法違反」「あっせん利得処罰法違反」「贈賄」----日本会議総ぐるみの犯罪だ。安倍は籠池を切り捨てて必死に逃げようとしているが、安倍がいたから成立した犯罪である。主犯は安倍だ。安倍＝日本会議の崩壊が始まった。
　こうした中で「第２の森友事件」が発覚した。

国家戦略特区が利権の温床

　愛媛県今治市の約36億７５００万円相当の広大な土地を、岡山理科大獣医学部新設の用地として無償で譲渡するというものだ。さらに学校の総事業費の半分96億円を市の補助金で負担する。大学を運営する学校法人加計（かけ）学園の加計孝太郎理事長は、安倍も自認する「腹心の友」だ。
　獣医師会の反対もあり10年間も新設が認められなかったが、安倍が成長戦略として打ち出した「国家戦略特区」による規制緩和で新設が決まった。ここでも安倍の妻・昭恵が加計学園の認可外保育施設「御影インターナショナルこども園」の名誉園長に就いていた。
　これも日本会議の悪行だ。国家戦略特区諮問会議の今治市分科会には、前愛媛県知事で日本会議の加戸守行も出席。加戸は安倍が本部長を務める「教育再生実行会議」の一員であり、県立中学に戦争賛美の歴史教科書を採択させている。
　規制緩和・民営化は戦争と一体でありカネまみれだ。安倍は公教育の予算を削り教職員に過重労働を強いる一方で日本会議関係には膨大な補助金を下ろしてきた。安倍は「私の目指す『美しい国づくり』において教育がすべての基本だ」「規範意識や道徳の重要性も、『美しい人間』として生きるために必要だ」（06年12月）と強弁し、教育基本法を改悪して改憲・戦争教育と民営化を推進してきたが、それは教育を語るに値しない「子どもの命よりカネ」の醜い姿だった。韓国のようにゼネストで闘い、安倍を監獄にたたきこもう！

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〈2015年秋、森友学園・塚本幼稚園の運動会で園児たちが選手宣誓をさせられた言葉〉
「大人の人たちは、日本が他の国々に負けぬよう、尖閣諸島、竹島、北方領土を守り、日本を悪者として扱っている中国、韓国が心改め、歴史でうそを教えないようお願いいたします。安倍首相、がんばれ！　安倍首相、がんばれ！　安保法制国会通過よかったです。僕たち、私たちも今日一日、パワーを全開にします。ニッポンがんばれ、エイエイオー」