豊洲移転の白紙撤回を 3・17築地デモに立とう 市場と都業務の民営化許すな

週刊『前進』02頁(2826号02面01)(2017/03/09)


豊洲移転の白紙撤回を
 3・17築地デモに立とう
 市場と都業務の民営化許すな

 3月17日、東京都・築地で行われる「築地市場の豊洲移転撤回!」のデモに大結集しよう。

移転を狙う小池

 1月14日、豊洲市場の地下水から、環境基準の最大79倍のベンゼン、最大3・8倍のヒ素、検出されてはならないはずのシアン化合物が検出された。環境基準の79倍とは生涯における発がんリスクが1266人に1人増加する値だ。シアン化合物は微量でも体内に取り込まれれば数秒〜1分程度でけいれんや呼吸まひを生じて死に至る。これがなんと、39カ所もの地点で検出された。こんな猛毒汚染地帯に生鮮食品卸売市場を移転させることは絶対に許されない!
 小池知事はあくまで豊洲移転の強行・推進を狙っている。石原慎太郎元知事の時代に任命された都の専門家会議は「安全は保たれている」と大うそを繰り返している。
 彼らは、2011年3月11日の東日本大震災で発生した大規模な液状化で豊洲市場用地の土壌が再汚染された事実を隠している。小池知事は専門家会議の審議を受け、今夏にも移転強行の判断を行おうとしている。
 小池はまた、築地市場内を通る計画の環状2号線について豊洲―晴海の区間をオリンピック選手村(晴海)の建設工事車両のために2月末から供用開始した。オリンピックをも使って豊洲移転を強行しようとしている。

石原・浜渦監獄へ

 元知事の石原が3月3日、18日からの都議会百条委員会を前に記者会見を開いた。石原は「豊洲移転は既定路線だった」「都庁全体の責任」「早く移転すべき」などと責任を逃れ、全面的に開き直った。絶対に許せない!
 石原は都知事時代に東京ガスから汚染された土地を購入し、汚染データを隠して豊洲移転を強行してきた張本人であり、元副知事の浜渦武生も同罪だ。石原・浜渦を監獄にたたき込まなければならない。
 築地廃止・豊洲移転の狙いは、都心の一等地である築地跡地の利権と中央卸売市場の民営化だ。
 都の市場問題プロジェクトチームでは「市場全体で使うべきお金が豊洲の赤字で消えていく」「民間的な発想から経営努力を」などの発言が相次いでいる。豊洲移転で都の開設する11市場全体の会計がひっ迫することを理由に、中央卸売市場の丸ごと民営化にかじを切ろうとしているのだ。
 大阪市ではすでに橋下徹元市長のもとで、市の直営である二つの市場への指定管理者制度の導入が決定された。小池知事はそれをもはるかに超え、11市場すべての民営化を画策している。
 小池知事の狙いは都営交通の民営化をはじめとした都業務の全面民営化と大量首切り、都の労働組合の破壊である。これと対決し、「豊洲移転撤回」「市場と都業務の民営化絶対反対」を掲げ、職場から闘いに立とう。「小池さんありがとう」という日本共産党のような立場ではまったく闘えない。民営化絶対反対の闘いが求められている。
 築地の労働者の怒りと結び、闘う労組を先頭に3・17築地デモを闘おう。思いをこめたプラカードを掲げて、築地をデモしよう。

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命を奪う豊洲市場白紙撤回!
3・17築地デモ
 3月17日(金)午前11時30分集合
        正午デモ出発
 明石町区民館 (東京都中央区明石町14―2) (地下鉄日比谷線「築地」下車)
 主催/全国労働組合交流センター

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