東北大支部の決戦アピール 青野君奪還の大勝利に続き全国大学反戦ストライキへ

週刊『前進』02頁(2824号02面04)(2017/03/02)


東北大支部の決戦アピール
 青野君奪還の大勝利に続き全国大学反戦ストライキへ


 昨年3月の京都地裁内での公務執行妨害をデッチあげられ不当逮捕・勾留されていた青野弘明君(東北大学)を2月17日、不起訴で奪還しました。デタラメな政治弾圧、反戦運動つぶしに対して、京都の街全体が怒りの声で沸き立つような情勢をつくったこと、そして青野君の完全黙秘・非転向の闘いが敵を追いつめ、かちとった大勝利です。
 青野君の奪還闘争は、2017年決戦の突破口を切り開いています。大学をめぐる攻防は日本帝国主義・安倍政権の戦争と労働法制改悪との激突点です。全国300万学生を組織する全学連運動への飛躍をかちとる2017年決戦へ! 全国大学反戦ストライキを実現し、安倍政権を倒そう!

戦争狙う安倍の弾圧うち破った

 今回の奪還闘争が決定的だったのは、改憲・戦争を推し進める安倍政権に対する広範な怒りと結びつきながら前進してきた点にあります。
 2・10日米首脳会談は重大な事態です。「核および通常戦力の双方による、あらゆる種類の米国の軍事力を使った日本の防衛に対する米国のコミットメントは揺るぎない」と、安倍政権は核兵器の使用をトランプ大統領とともに宣言しました。帝国主義間・大国間の争闘戦が激化する中で、安倍政権は自らの延命をかけて朝鮮侵略戦争・核戦争に打って出ようとしているのです。
 学生が巨万の規模で反戦運動に立ち上がること、とりわけ15年10・27京大反戦ストが全国大学反戦ストへ発展していくことに支配階級はおびえ切っています。「新共謀罪」の先取りとしての今回の弾圧は、京大反戦ストの地平を解体することを意図したデタラメ極まりない不当弾圧です。
 しかし、戦争切迫情勢は巨大な革命情勢の到来です。戦争・改憲を推し進める安倍政権に対する怒りは社会に充満しています。それは、反戦ストライキを闘い、不当弾圧に一歩も引かずに闘う学生運動と結びつき始めています。不起訴奪還の大勝利から京大4学生への無期停学処分撤回へ! 全国大学での反戦ストライキへ発展させよう。

3243人解雇を絶対許さない

 また今回の奪還闘争は、東北大学の非正規職労働者3243人の雇い止め解雇を強行しようとする安倍政権と東北大当局との対決としてありました。青野君の存在と不起訴奪還は、東北大学学生自治会が絶対反対で闘う団結体であること、絶対反対で闘えば勝利できることを示しました。
 04年から始まった国立大学法人化=教育の民営化こそが根本原因であることはいまや明白です。東北大当局の矛盾は、国立大学法人化に絶対反対で闘ってきた東北大学学生自治会を解体することができなかったことにあります。
 追いつめられているのは東北大当局です。雇い止め解雇に対する怒りの爆発は不可避です。しかし、東北大当局は「法律で禁止されている雇い止めにはならない」と居直り、白紙撤回する意思はないことを表明しました。絶対に許すことができません! 奪還闘争の勝利を東北大決戦の勝利に転じていこう。

自治会をつくり軍学連携粉砕へ

 青野君の不起訴奪還の大勝利に続き、全国大学から巨大な反戦運動をつくり出そう。軍事研究と雇い止め解雇攻撃は一体の問題です。「軍事研究を選択するのか、解雇を選択するのか」——こんな選択肢しか用意できない法人化体制は打ち壊す以外にありません。逮捕や処分は階級支配の最後の手段であり、危機の現れです。しかし、その弾圧さえも団結の拡大、運動の拡大に転じ、学生や労働者が次々に立ち上がっています。
 今こそ全国大学にストライキで闘う学生自治会を建設しましょう。「革命の根拠地」=フクシマにこそ闘う学生自治会が必要です。フクシマの学生・労働者の怒りと結びつくために、東日本大震災と原発事故から6年の「3・11反原発福島行動17」に集まろう!
(マルクス主義学生同盟中核派・東北大支部)
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