団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(2823号04面06)(2017/02/27)


団結ひろば 投稿コーナー

現代の治安維持法を許すなと霞が関街宣
 現代の治安維持法と闘う会 T

 2月9日、氷雨の降る中、現代の治安維持法と闘う会は東京・霞が関の裁判所前で新共謀罪の国会提出阻止を訴える街頭宣伝を行った。
 森川文人弁護士がマイクを握りアピールした。「2月7日、埼玉の弾圧で不当逮捕された3人を奪還した。この弾圧は『白タク』をデッチあげた違法な逮捕・勾留で、まさに現代の治安維持法である盗聴法の拡大、新共謀罪の先取りだ」と弾劾した。
 そして、次のように訴えた。「アメリカのトランプ大統領の登場で排外主義があおられ、戦争の時代に突入している。アメリカの国防長官マティスが、韓国と日本に来たのはなぜか。それはアメリカが中国、そして北朝鮮との戦争を本気で狙っているからだ。安倍が反対の声を無視して一昨年、戦争法の成立を強行し沖縄の辺野古新基地建設を強行しているのは、この朝鮮戦争の準備のためだ。警察は戦争反対の声を上げる学生や労働者、市民に対してデタラメな暴力、弾圧を行っている。京都大学で反戦ストライキを闘った全学連の大会に警視庁の公安警察官が襲いかかったが、刑事告訴と国家賠償請求訴訟で反撃している。新たな治安維持法の時代を招かないよう反対の声を上げよう」
 現代の治安維持法と闘う会は、引き続き霞が関などでビラをまき、3月22日の集会への結集を訴えていきます。

超低空飛行絶対反対羽田増便止められる
 東京 柳田直子

 羽田空港の機能強化をうたい文句に増便がたくらまれている。品川区では2月11日、国土交通省による説明会がJR大井町駅前のアトレ大井町で行われた。
 駅でなんぶユニオン、婦人民主クラブ全国協議会東京南部支部がビラ配り、署名、街頭演説を行った。「空の安全は航空労働者が生命と誇りをかけて守っている」という訴えは通行人の心をつかみ、羽田空港で働く労働者は「あんなの説明会じゃない」と怒りを表明。ビラはあっというまに受け取られ、署名も60筆を超えた。絶対反対の怒りが街中にあふれている。
 説明会も怒りの渦だ。エスカレーター脇の通路をテープで囲っただけの狭いスペースにパネルを並べているが、怒りの人だかりで国交省の説明員は立ち往生している。
 闘いの結果、今まで住宅密集地の超低空には一機も飛行させていない。これが飛行機事故を防いできた。海から入って海へ出るのが最低の条件だ。これをほごにして国際線を増便しようというのだ。
 飛行機が落ちたら大惨事になる。その責任は誰がとるのか。国交省は「航空会社」と答えて全員の怒りをかい、「事故ゼロになるように努力します」と言い換えた。「国は命の責任をとるのか」と追及され、小さな声で「責任はとれません」。会場内でビラを渡し署名を集めても国交省はなすすべもない。
 騒音と落下物をもたらす増便計画を許したら住民の生活は破壊され、航空労働者は重労働と緊張を強いられて事故の責任を押しつけられる。絶対反対しかない。
 説明会は労働者・住民の怒りと解放感あふれる闘いの場になった。ここに増便を阻止する力がある。朝鮮戦争が切迫する情勢下で、羽田の軍事空港化を許さず、都心での超低空飛行は必ず止められると確信した。

戦争―分断の歴史刻む「朝鮮は記号」に衝撃
 東京 佐々木舜

 朝鮮籍をもつ在日コリアンの人びとへのインタビューをまとめた『思想としての朝鮮籍』(中村一成著、岩波書店)を手にし、内容の濃さに引き込まれて一気に読んだ。
 中でも「朝鮮というのは記号ですよ。なぜ我々が記号の存在であるかということ。......(北朝鮮と日本との国交正常化が実現しても)私は韓国籍も北朝鮮籍も取らない......これは問題提起ですよ」(金石範さん)という言葉が突き刺さった。
 植民地支配を強行した日本帝国主義は敗戦後、1947年に外国人登録令を施行した。それまで強制的に「日本人」とされてきた朝鮮半島出身者は一転して「外国人」とみなされ、国籍欄には「朝鮮」と書き込まれた。その後、52年のサンフランシスコ講和条約発効に伴い、一方的に「日本」国籍を奪われた。外国人登録証の国籍欄に記された「朝鮮」は38度線ですでに南北に分断されていた。
 戦争はまだ終わっていない。日帝を倒し、韓国の権力・財閥を解体し、今日まで続いてきた分断と支配の歴史を終わらせるのは今だ。投げかけられた問題提起に応えるのは私たちだ。在日を含めた同志たちとともに闘う決意を新たにした。

「A2―B―C」上映会高崎で100人参加
 群馬 山岡涼子

 2月12日に高崎市労使会館ホールで、「A2―B―C」の上映会を行いました。参加者は100人で大成功でした。
 上映会は、3月12日に高崎城址公園で行われる「ちから合わせる200万群馬 さよなら原発アクション」のプレ企画として取り組みました。
 開場前から並んだ人に話しかけました。若い人は「チラシを見てこの映画が見たくて来ました」。親子は「この映画は見ておかなければなりません」。「いきなり来たけど参加できますか?」という人もいて、この映画への期待を肌で感じました。次々と来場する人に用意した椅子が足りず椅子を持って席を作りながら案内しました。
 楽しそうに遊ぶ園児たちが笑顔で放射能やガラスバッチのことを話す衝撃的な場面から始まり、スクリーンに映し出される現実の数々。イアン監督が取材した当時から現在まで、状況は悪化こそすれ何ひとつ良くなっていません。
 映画は除染方針のいい加減さを鮮明に暴いています。語られる真っ当な意見は誰が聞き届けてくれるのでしょう。国や企業に言ってもダメだ、世界中からすべての核兵器・原発をなくすために私たち労働者民衆が団結して立ち上がり、人が人らしく生きられる社会を築かなければならないと決意を新たにしました。「被曝と帰還の強制反対署名」も多くの人に協力してもらいました。
 後日に行われた3・12実行委員会で、上映会に参加した新婦人の人の発言、「オリンピックを掲げた帰還・被曝の強要がすさまじさを増す中、今こそこの映画を多くの人に見てほしい。広めたい映画です」に共感しました。再度上映会をぜひ行いたいと思います。

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