共同作業所への弾圧弾劾 Aさんを直ちに釈放しろ!
週刊『前進』02頁(2822号02面03)(2017/02/23)
共同作業所への弾圧弾劾
Aさんを直ちに釈放しろ!
2月15日、神奈川県警公安3課は、「詐欺」容疑をデッチあげて横浜市と東京都杉並区にある障害者共同作業所をはじめ3カ所に襲撃的な家宅捜索を強行した上、作業所で働くAさんを不当逮捕した。翌16日には前進社神奈川支社など横浜市内2カ所の家宅捜索も強行した。この弾圧は15年の「街」弾圧に続く、安倍政権と警察権力による憎悪に満ちた障害者共同作業所つぶしであり、埼玉「白タク」弾圧に続く共謀罪の先取り攻撃だ。絶対に許さない。横浜でも杉並でも怒りの声が続々と上がっている。直ちにAさんを奪還しよう。
今回の弾圧は、横浜市内にある共同作業所が、同市の福祉協議会施設の研修室を、国鉄1047名解雇撤回闘争支援の交流会や地域の労働運動を担う労働者との会合のために利用したことを「詐欺」としたものだ。共同作業所で働く障害者が労働者として国鉄闘争に取り組み、労働運動と交流することそのものを「犯罪」とする許しがたい弾圧だ。そもそも障害者共同作業所が福祉協議会の施設を利用する「意図」を持つことをも問題にした団結禁止の攻撃であり、共謀罪そのものだ。
国家権力の意図は異常な家宅捜索に現れている。横浜市内の作業所は6時間、杉並区内の作業所は実に9時間にも及んだ。障害者共同作業所へのこのような長時間の家宅捜索そのものが襲撃だ。さらにその間は建物をブルーシートで仰々しく覆い、社会的分断・隔離のキャンペーンをも策した。津久井やまゆり園事件への神奈川県警の障害者抹殺の対応とまったく同じだ。
しかも公安警察は、作業所つぶしを狙って運営に不可欠な勤務表や出納帳など膨大な量の書類やパソコンを押収した。また、大量の国鉄闘争関連資料も押収されている。国鉄闘争と動労総連合建設が青年労働者と結びつき、地域へ拡大していることへの敵意からだ。
障害者共同作業所は、障害者が労働者として生きかつ働き、地域の人たちのよりどころともなるものだ。横浜でも杉並でも地域に団結を拡大してきた。今回の弾圧は、世界的な排外主義の扇動の中で、障害者を隔離・抹殺するという安倍の意図を反映した、絶対に許せない攻撃だ。
国家権力は、共同作業所が動労千葉や国鉄闘争と結びつき、合同労組や反原発闘争の拠点となり、何よりもそこで青年労働者が根底的な人間の解放をかけて立ち上がることに心底恐怖している。Aさんは青年労働者とともに、こうした共同作業所運動に人生をかけて取り組み、またつねに国鉄闘争や国際連帯闘争の先頭に立ってきた。今回の共同作業所弾圧を国鉄闘争の大爆発ではね返し、Aさんの即時奪還をかちとろう。