辺野古着工を弾劾する 「国際連帯・共同行動沖縄」結成へ
週刊『前進』04頁(2821号01面03)(2017/02/20)
辺野古着工を弾劾する
「国際連帯・共同行動沖縄」結成へ
日米会談で辺野古が唯一
安倍政権は2月6日、辺野古新基地建設に向けた海上工事に着手した。10日の日米首脳会談では辺野古基地建設を「唯一の解決策」と確認した。海上工事の着手は昨今の戦争情勢において東アジア―朝鮮半島での戦争を宣言するものだ。日米帝国主義はかつてのベトナム戦争のときのように、沖縄をもう一度、侵略戦争・核戦争の最前線基地として使おうというのだ。
核戦争を宣言した日米首脳会談と辺野古工事着手を徹底的に弾劾するとともに、2017年の沖縄闘争に胸を躍らせて総決起しよう! 辺野古新基地建設を阻止する20年余りの闘いは、米日帝国主義の朝鮮侵略戦争を阻んできた。140万沖縄県民の総決起で安倍とトランプを串刺しに打倒する時代が到来したのだ。
米トランプ政権は、朝鮮半島を最大の焦点に東アジア全体の戦争情勢を激化させている。1月30日付の琉球新報は「日本の米軍新基地 米政権、海軍増強で検討」と報じた。2月3日に訪日したマティス米国防長官は「普天間移設の選択肢は二つある。1に辺野古、2に辺野古」と言った。
日帝・安倍政権はアベノミクスの破綻の危機に追いつめられながら、日米共同声明で日米同盟強化と核戦争を宣言した。これは日帝の戦争国家化・核武装化とアジア勢力圏化への踏み込みの宣言でもある。
沖縄米軍基地こそ日米安保同盟の最大の実体である。70年安保・沖縄闘争における全軍労の決起と沖縄全島ゼネストは基地を止めた。この闘いをよみがえらせよう。
戦争情勢激化で事故が多発
沖縄では、戦争情勢の緊迫化の現れとして、軍事訓練が激しく行われ、事故が多発している。昨年のオスプレイ墜落に続き1月20日早朝には、伊計(いけい)島の農道に普天間基地所属のAH1Z攻撃ヘリが不時着した。翌朝11時に離陸するまで規制線が張られ、地元住民を含めて立ち入りが制限された。2月2日にはオスプレイがまたしても普天間基地に緊急着陸した。さらに7日には嘉手納基地にF15戦闘機が緊急着陸した。さらに、岩国基地に1月末までに10機配備されたF35戦闘機が沖縄周辺で初の訓練を開始した。
日帝・自衛隊も同様に訓練を激化させている。1月30日には、那覇空港で空自のF15戦闘機が離陸時に前輪がはずれる事故を起こし、滑走路が2時間近く閉鎖された。
この戦争切迫情勢の中、翁長県政と「オール沖縄」は破産と危機と分裂を深めている。沖縄の労働者階級の怒りと闘いは、翁長知事と「オール沖縄」を本質的にはのりこえて進んでいる。
国際連帯闘争と非正規職撤廃闘争、そして沖縄闘争の本当の姿を体現する星野闘争、階級的労働運動こそ新たな闘う仲間を獲得し沖縄全島ゼネスト情勢をつくりだす唯一の勝利の路線だ。労働者の国際的団結で戦争は止められる。辺野古新基地建設の阻止へ、この闘いの先頭に立つのは基地労働者であり、青年労働者と学生だ。
3・19国際連帯・共同行動沖縄の結成総会は、沖縄闘争の新たな出発点となる。そして4・28―5・15沖縄闘争を国際連帯闘争として闘おう!