無実の石川さん再審を 水平同盟先頭に狭山高裁デモ 星野救援会がともに闘う

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週刊『前進』04頁(2819号04面01)(2017/02/13)


無実の石川さん再審を
 水平同盟先頭に狭山高裁デモ
 星野救援会がともに闘う

(写真 権力犯罪に怒り、120人が東京高裁包囲デモ【2月2日 霞が関】)

(写真 石川さんと合流し高裁前でシュプレヒコール )


 2月2日、全国水平同盟は、無実の石川一雄さんを半世紀を超えて狭山事件の犯人としている権力犯罪を暴き、再審・無罪をかちとる東京高裁包囲デモと要請行動に立った。ともに呼びかけたのは部落解放東日本共闘会議。これに応えて星野救援会が合流し、一体となって国家権力を直撃し、打ち倒す闘いが始まった。
 正午、日比谷公園霞門からのぼりや旗を林立させ120人が東京高裁を包囲するデモに出た。
 全国水平同盟は本部・久原正子委員長をはじめ東京の杉並支部、大阪の西郡支部が終始闘いをリードした。解放共闘は動労千葉・動労水戸とともに東京各地区の労組交流センターが決起。星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議は星野暁子さんら共同代表を先頭に大阪、徳島からも駆けつけて合流した。狭山闘争と星野闘争がともに弾劾し再審を要求している東京高裁へのデモを一緒に行うのは初めてだ。
 コールのマイクを握った全学連の斎藤郁真委員長は、いまだに再審を開こうとしない東京高裁、そしてNAZEN埼玉と東北大生へのデッチあげ逮捕に怒りをたぎらせた。これに続いてデモ隊も声を張り上げた。
 高裁前では、路上の落ち葉を巻き上げる寒風をついて石川一雄さんが第31次アピール行動の最中だった。石川さんと熱く合流したデモ隊は高裁に向け力の限りシュプレヒコールをたたきつけた。

武器は下山鑑定

 午後3時、高裁への要請行動に入った。新証拠の下山鑑定は、石川さんを起訴・有罪の根拠とした被害者の万年筆が偽物だったことを科学的に証明した。この一点で直ちに再審が行われなくてはならない。要請団は下山鑑定を武器に、対応した訟廷管理官に事実調べと再審開始、全証拠の開示命令を検察に対して行うよう迫った。
 参加団体が要請文を読み上げた後、全国水平同盟を先頭に次々と鋭い追及を行った。杉並支部の田中れい子支部長は、「下山鑑定は再審を開く『新規かつ明白な証拠』ではないのか」と語気を強め、久原委員長も、「なぜ下山鑑定を調べないのか」と問いただした。西郡支部の佃照夫さんは〝司法の独立〟という建前すらかなぐり捨てた裁判所を弾劾した。

権力犯罪を弾劾

 大阪・星野文昭さんを取り戻す会が要請文の冒頭で星野闘争について触れると、訟廷管理官は激しく反応しさえぎった。このことが示すように狭山闘争と星野闘争がひとつになることを国家権力は恐れている。
 韓国・アメリカの全土で国家権力の不正と差別・排外主義への怒りが噴き出し、政権を倒す闘いが広がっている。同じく日本でも狭山裁判という権力犯罪に対する労働者階級の怒りが爆発したとき、階級情勢は一新する----この確信のもとに全国水平同盟は狭山闘争に全責任をとろうと決起した。
 ゼネストからプロレタリア革命の実現への第一歩が踏み出された。

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