労働者の団結で小池は倒せる 労働改悪・東京丸ごと民営化に国鉄・都労連決戦で反撃を

週刊『前進』04頁(2819号02面01)(2017/02/13)


労働者の団結で小池は倒せる
 労働改悪・東京丸ごと民営化に国鉄・都労連決戦で反撃を

(写真 1月27日、命を奪う豊洲市場白紙撤回・築地デモが80人で行われた。歩道は大変な人だかり)

 韓国、アメリカに続くのはわれわれ日本の労働者だ。世界の同志の闘いと直接結んでいる動労千葉、動労総連合と国鉄闘争は、国鉄分割・民営化の大量解雇から30年を闘い続け、勝ち続けたことを2・12国鉄集会を全国で開催して誇り高く確認している。2017年、国鉄決戦は第2の分割・民営化攻撃の本格化とともに、30年間JR総連カクマルが資本と結託して囲い込み支配してきた「平成採」労働者、全JR関連労働者をめぐる決戦に突入した。それは同時に全国すべての労働運動をめぐる大決戦であり、その最大の焦点は東京だ。

最大の焦点は東京都営地下鉄民営化との闘いだ

 7月2日投票の都議会議員選挙への出馬を決意する北島邦彦さんは言う。「小池知事は『都政の第一の課題は都民ファースト』などと言っています。その現実は何でしょうか? 都庁労働者と『都民』とされた労働者民衆を分断し、団結を破壊することです。民営化推進による『大資本ファースト』でしかありません。小池都政の分断攻撃に対して、労働者の団結、労働組合の反撃こそが求められています」
 都営交通の労働組合、東交の労働者も言っています。「小池都知事は特区制度を使って民営化・規制緩和、特に労組破壊をやろうとしている。最大の標的は都労連であり、東交だ」「現場には怒りの声が上がっている。今の東交指導部は怒りを背景に闘うというふうにはなっていない」「今度、大阪市営地下鉄の民営化(基本方針)が可決された。これは上山信一(現・都政改革本部)のプランであり、国鉄分割・民営化以上に悪辣(あくらつ)な攻撃です。これが都営交通に適用されるのは明らか」「オリンピックの時に24時間運行という攻撃が来ると思うんですけど、オリンピック会場の被曝の問題も、築地の問題も、みんな安全破壊です。ここで譲らないということです。動労千葉の『反合・運転保安闘争』を実現していくことではないか」「自分たちが新社会をつくっていく、そういう意味で本当にストライキをできる組合にしなければいけないと思います」(『序局』第14号2017年1月の労働者座談会)
 この小池との対決、都労連決戦は、1千万人の労働者人民の労働・福祉・医療・教育を奪い返す、社会全体を揺さぶる闘いである。

トランプと安倍・小池の正体は大資本ファースト

 小池都知事の言う「都民ファースト」「東京大改革」とトランプの「アメリカ・ファースト」は限りなく同じだ。労働者を搾取し犠牲にして大富豪になりあがり、大資本の利益を暴力的に拡大しようとしているのがトランプだ。そのくせ「アメリカ労働者の雇用を守る」かのようなデマゴギーを繰り返す。それは間違いなく破綻するが、トランプはそれを必ず他者のせいにするだろう。
 小池はどうか。アベノミクスを絶賛し、「都政2020プラン」の中で「成長戦略」「国際金融都市東京」を叫んで、国家戦略特区を使って最悪の労働改悪である「働き方改革」を東京で推進して安倍政治の危機を救おうとしている。これが小池の立場だ。
 竹中平蔵らがふりまく「国際金融都市東京」など、大恐慌の爆発と世界戦争情勢の中でウソとペテンのかたまりだ。安倍も小池も国際争闘戦と戦争に勝ち抜くためには労働法制を改悪し労働組合を解体するしかないが、労働者は国際的に連帯してこれをともに打ち破ろうと立ち上がっている。

絶対反対貫け

 1・27築地移転絶対反対デモは情勢をさらに揺さぶっている。自民党都連との対立を演出して知事権力をかすめ取った小池だが、開けてしまったパンドラの箱の蓋はもう戻らない。「石原慎太郎との対決」はますますペテンの上塗りとなるだろう。築地・豊洲問題も、民営化路線が安全を破壊してはばからないところに本質的矛盾がある。築地市場労働者をはじめとした絶対反対の追及は、ますます小池と全既成政党を追いつめる。
 そもそも小池は、かつて日本新党から小沢派についたが、小泉にくら替えして郵政民営化選挙の「刺客」の第1号となった。民営化の権化なのだ。今は日本会議幹部としての極右性(政務担当秘書で都政ファーストの会の代表は極右の野田数)を押し隠しながら、都丸ごと民営化を画策している。しかし民営化は、地方を崩壊させ切り捨てるとともに、都市では膨大な数の非正規職と事故・過労死を生み出している。怒りの深さは全国で同じだ。民営化絶対反対の国鉄闘争を柱にした労働運動と1千万民衆の怒りの結合が必ず小池を倒す。

2~3月国鉄・都労連決戦を闘い都議選闘争勝利へ

 マスコミなどはトランプの諸政策や分断を「嘆く」。しかしトランプを根底から打ち倒す労働運動の登場を報道しない。これこそ分断なのだ。だがこれは打ち破れる。民主労総ゼネストと民衆総決起がそれを示した。口先だけでなく自ら先頭に立って闘いを進めよう。労働者民衆の怒りと決起を信じて執念をもって組織し、団結を拡大しよう。
 国鉄決戦の最大の攻防も首都圏であり東京だ。全JR職場・関連職場の労動者の団結を求めて闘おう。都労連3万6千組合員、都区職関連労働者20万人の中に国鉄闘争は生き続けている。福島・沖縄・三里塚の怒り、共謀罪新設への怒りをすべて団結の力にしよう。3・4JRダイヤ改定に絶対反対し全国で闘う動労総連合、都労連・全産別の春闘への決起で小池・安倍を倒そう!
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