2・17徳島刑務所闘争へ 無実で42年、星野さん解放を!

週刊『前進』04頁(2815号04面01)(2017/01/30)


2・17徳島刑務所闘争へ
 無実で42年、星野さん解放を!

(写真 昨年9・4徳島刑務所包囲デモ。刑務所正門に星野文昭さんと民主労総ハンサンギュン委員長の写真パネルが掲げられた)


 米大統領トランプ就任に全米で数百万人が反対デモに立ち上がった。韓国ではパククネ退陣―財閥解体の民衆総決起が続いている。この革命情勢のもと、70年安保・沖縄闘争で無期懲役刑とされた無実の星野文昭さんを奪還しなければならない。その第一弾が、「星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議」が呼びかける2・17徳島刑務所闘争だ。全国から徳島に集まろう。

新証拠を提出

 昨年12月28日、再審弁護団は、星野さんの無実を証明する新証拠を東京高裁に提出した。星野さんが、死亡した機動隊員・中村恒雄巡査の殴打現場にはいなかったことを証明する映像である。
 71年11・14渋谷闘争の時、デモ隊のリーダーだった星野さんは、機動隊の襲撃をはねのけてデモ隊を渋谷に導くために全神経を集中し、殴打現場から10㍍離れた十字路に立ってNHK方向に現れた別の機動隊の動きを注視していた。そこで車のフロントが光るのを見たのである。
 「中村巡査に対する攻撃には一切関与していない。...私は終始十字路にいた」「NHK方向の道は、のぼりつつ右に曲がっている感じで、そこを右から左に車が流れていて、その車のフロントが光るのを見ている」という星野さんの陳述がこの新証拠で裏付けられた。
 これを第2次再審で東京高裁は、交差点を通るときに見えたかもしれないと退けたが、今回、星野さんが見た「光」は十字路にずっと立っていなければ見ることができないことを証明した。
 これは、当事者にしか明らかにすることができない「秘密の暴露」だ。この一点で星野さんは無実であり、即、解放されなければならない。
 そもそも検察・裁判所による星野さん「有罪」の決め手は供述証拠のみだ。それに対し再審弁護団は、①共犯証人が見た「殴打者」の服装が「きつね色の背広上下」だったのに対し、当日の星野さんの服装が「薄青色の背広とグレーのズボン」だったこと、②開示された写真(殴打現場通過後に警察官が撮影)に写っている星野さんが手に持った鉄パイプに巻かれた白い紙に汚れなどの殴打の痕跡がないこと----など、無実の証拠を次々に明らかにしてきた。そして今回、東京高裁の許しがたいケチつけを新証拠で打ち砕いたのだ。
 さらに星野さん無実の全証拠を開示させよう。

刑務所に直接

 ここ数年の星野闘争の前進の上にさらなる大飛躍をかちとり、この2017年、何がなんでも星野さんを取り戻すのだ。その怒りを直接、徳島刑務所にたたきつけるのが2・17徳島刑務所闘争であり、同時にその決意を獄中の星野さんに届ける闘いでもある。
 星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議の呼びかけで2012年2月以来、4回の徳島刑務所包囲デモが闘われてきた。昨年9・4徳島刑務所包囲デモの時、星野さんは「獄壁がないように感じる」と言った。本当に獄壁をなくし、労働者人民の力で刑務所の門を押し開こう。
 ロシア革命から100年、ついに訪れた世界革命情勢の中に星野さんを迎えよう。韓国、アメリカをはじめ全世界で労働者が立ち上がっている。日本では動労千葉・動労水戸―動労総連合を先頭に国鉄決戦が闘いぬかれている。動労水戸は1月14日の定期大会で「獄中42年を不屈に闘う星野さんの闘いが、福島・沖縄の怒りと一体になり、人間的に生きようとするすべての青年労働者の心をとらえていくことは間違いありません」と決議した。
 全国で開かれる絵画展は、労働者民衆の深い怒りと星野さんの闘いが出会う場になっている。時には自殺を考えるところまで追い詰められた人が、星野さんと出会い、生きる力をつかんでいる。星野さんが全身全霊を込めて描いた絵は、ものすごい求心力を持ち、労働者の決起と結集をつくり出している。

「無期」で30年

 星野文昭さんは獄中42年、今年7月には無期懲役確定・徳島刑務所移監から30年を迎える。これ以上1日たりとも星野さんを獄中に閉じ込めることはできない。
 星野さんは面会で無期懲役が終身刑化している現実への怒りを語っている。新自由主義攻撃で無期懲役は事実上の終身刑と化し、その苦しみの中で22人もの受刑者が自殺したというのだ。
 その上徳島刑務所は、星野さんの健康と権利を踏みにじる攻撃を続けている。再三の申し入れにも関わらず、暖房を入れず、カイロの購入も認めない。「75歳以上で体重40㌔以下」という許可条件は何だ! ただの一人も購入できていない。
 徳島刑務所は、2010年以降、友人面会を禁止をしている。星野さんの生命の発露とも言うべき絵の制作に対しても12色の絵の具しか使わせない攻撃をかけてきた。絶対に許さない!
 戦争と改憲に突き進む安倍政権は、「テロ等組織犯罪準備罪」=新共謀罪の国会提出を狙っている。これは韓国・民主労総ゼネストに恐怖した安倍政権による国際連帯と団結破壊だ。3・11から6年を前にNAZEN埼玉への不当逮捕を許さず、労働者の団結した怒りをたたきつけよう。
 2月17日、徳島刑務所に面会に行こう。星野さんへの差し入れ・申し入れは、星野さんとの団結であり、同時に星野全国陣形の力で徳島刑務所と対決する力勝負だ。
 全証拠開示・再審開始を求める100万人署名を集めよう。刑務所闘争を闘い、全国活動者会議で星野さん奪還へ勝利の方針を確立しよう。

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2・17徳島刑務所闘争
 2月17日(金)午前9時30分 徳島駅前集合
  10時30分 徳島刑務所面会・差し入れ・申し入れ
  午後2時 全国活動者会議
       とくぎんトモニプラザ(徳島市徳島町城内2―1)
 主催 星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議

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