２０１７年日誌　１月１７日～２３日
　トランプ就任に全米で抗議デモ／安倍施政方針演説で日米同盟強調

●英、ＥＵ単一市場完全離脱へ　英国のメイ首相はＥＵ（欧州連合）からの離脱方針について、人やモノの自由な移動を保証するＥＵの単一市場から脱退する方針を示した。（17日）
●自衛隊が多国籍軍支援の訓練へ　防衛省は１月下旬からタイで始まる多国間共同訓練で多国籍軍への後方支援の訓練を自衛隊が実施すると発表。安保関連法の枠組みでは初めて。（17日）
●Ｆ35戦闘機が岩国に初配備　米海兵隊のＦ35最新鋭ステルス戦闘機が岩国基地に配備された。米国のアジア重視戦略「リバランス」の一環で、米軍が国外に配備するのは初。（18日）
●玄海原発３、４号機「適合」　原子力規制委員会は、耐震補強などをすれば九州電力玄海原発３、４号機は新規制基準に適合するとの審査書を正式決定した。九電は年内早期の再稼働を目指す。（18日）
●他国に武器提供拡大へ法案　自衛隊の中古装備品を無償で他国に譲渡する法案が通常国会に提出される見通しとなった。中国の海洋進出を念頭に東南アジアに譲渡する方針。防衛装備移転三原則のもと、日本から海外への武器提供が拡大する。（19日）
●トランプが米大統領に就任　米共和党のトランプが第45代大統領に就任した。「米国第一主義」を宣言し、ＴＰＰ（環太平洋経済連携協定）脱退やＮＡＦＴＡ（北米自由貿易協定）再交渉を表明。医療保険制度（オバマケア）を見直す大統領令に署名した。全米で抗議デモが行われ、ワシントンでは２００人以上が逮捕された。（20日）
●安倍、施政方針演説で日米同盟を強調　第１９３通常国会が召集され、安倍首相が施政方針演説を行った。日米同盟の強調をはじめ改憲、辺野古新基地建設、「働き方改革」、「共謀罪」新設などに意欲を示した。（20日）
●英とＡＣＳＡ締結へ　日英両政府は自衛隊と英軍の間で食料、弾薬などの物資を融通し合うＡＣＳＡ（物品役務相互提供協定）を１月第４週にも締結する。日本にとっては米国、豪州に続き３例目で、欧州勢とは初。（20日）
●防衛予算、過去最大に　政府は防衛関係費約１６００億円の増額を盛り込んだ16年度第三次補正予算案を国会に提出する。補正予算分を加えると５兆２３５８億円で過去最大に。（20日）
●全米で反トランプデモ　トランプへの抗議デモが全米で行われた。ワシントン７０～８０万人、ロサンゼルス75万人など空前の規模となり、世界でも約80カ国４７０万人が参加した。（21日）
●米、ＴＰＰ永久離脱　トランプ米大統領はＴＰＰから「永久に離脱する」とした大統領令に署名した。（23日）
●天皇退位「一代限り」　天皇退位を巡る政府の有識者会議は一代限りの退位が望ましいとする論点整理を安倍首相に提出した。政府は今国会会期内での関連法案成立を図る考え。（23日）
●春闘が事実上スタート　経団連は主要企業の労使が意見を交わす「労使フォーラム」を開き、春闘が事実上スタートした。経団連は「働き方改革」の重要性を強調、連合は２％程度のベースアップを要求する。（23日）