労働者権力の樹立へ不屈に闘う 非合法・非公然の革命党建設を 能美修斗
労働者権力の樹立へ不屈に闘う
非合法・非公然の革命党建設を
能美修斗
世界革命への扉が開いた! 韓国で始まった革命と米トランプ政権の登場は世界の階級情勢を一変させ、基軸国・米帝が自ら戦後世界体制を全面的に崩壊させつつある。新自由主義の破産と階級激突の先鋭化は、闘う労働者階級の国際的団結が一切の情勢を決する革命の時代を告げ知らせている。「次のパククネ」になることに戦々恐々とする1%の支配階級は、世界戦争の危機をますます引き寄せる。〈戦争か革命か〉----一切はここに集約された。全世界の労働者階級が待ち望み、わが革共同が60年間準備してきた決戦期が到来した。韓国の労働者と連帯し、ゼネスト―革命勝利に責任をとりきる党と労働組合の一体的前進をなんとしてもかちとる決意を込め、2017年の決戦アピールを全世界の労働者に送ります。
戦後世界体制は崩壊し革命の時代が始まった
革命の時は来た! 韓国の全人民決起は、民主労総のゼネスト決起を核として、根底的な社会変革を求める闘いへと発展した。労働者が団結すればなんでもできる! 革命こそ希望だ! 1%の利益のために労働者を分断し、競争をあおり、職場で、そして戦争で命まで差し出せと要求する新自由主義に人類史の未来などない!
この闘いは世界の労働者の思いとひとつであり、置かれている状況もひとつだ。誰もが怒っている。「こんな社会はおかしい!」「殺されてたまるか!」。資本主義はもう終わりだ! 実体経済とかけ離れた金融バブルのみが「成長」を偽装している。世界の債券市場はリーマン・ショック後に3倍に膨れ上がった。そして新自由主義を支えてきた中国経済は、不動産バブルの無秩序な拡大と資本の海外逃避が加速し、ついに大崩壊を開始した。一方で中国をWTO(世界貿易機関)の市場経済圏と認めない米帝や欧・日帝との争闘戦は世界戦争=帝国主義とスターリン主義の戦後世界体制の最後的総崩壊へと行き着く。
この情勢の中で、労働者はただ資本につき従い地獄に引きずり込まれるだけの存在なのか? 断じて否だ。日本の労働者階級は、国鉄決戦を闘いぬく中で新自由主義の核心が階級的団結の破壊、闘う労働組合の解体にあることをつかんだ。労働の誇りと人間的共同性を取り戻すことで新自由主義は打ち破れる! 民主労総を柱とした韓国のゼネストの闘いと11月国際連帯行動の圧倒的な団結を見よ! この闘いはただちに世界の労働者を獲得し、労働者国際連帯を新たなステージに押し上げた。そうだ! 労働者はひとつだ! 敵は資本であり1%だ! 奪われたすべてを奪い返す闘いで、始まる前に戦争を止めよう!
嵐のような労働者のストライキが世界を席巻している。ロシア革命から100年、プロレタリア世界革命への展望がはっきりと見通せる地点に世界の労働者は立った。2017年は勝負の年だ。
国鉄・都労連決戦を軸に安倍・小池を打倒しよう
大恐慌と全世界ゼネスト情勢に最も危機を深めているのが、朝鮮侵略戦争をたくらむ脱落日帝だ。韓国のゼネストと連帯する国鉄決戦を基軸とした日本の労働者階級の決起と、沖縄、三里塚、福島を先頭に湧き上がる人民の怒りが米日帝の朝鮮侵略戦争を阻んでいる。動労千葉、動労水戸を柱とした動労総連合の闘いを基軸とした国鉄決戦、都労連決戦、合同労組の闘いを爆発させよう!
こうした闘いを圧殺する突破口に安倍が位置付けるのが「働き方改革」と称した労働法制解体―改憲攻撃であり、また共謀罪をはじめとする戦時治安弾圧―労働運動・革命党破壊だ。
2018年問題を控え、日帝はJR資本を先頭に外注化・分社化、転籍、解雇自由、非正規職化の労働改悪に突進している。動労千葉、動労水戸を先頭とした動労総連合の闘いは、これと真っ向から激突し、資本の攻撃を日々打ち破っている。
この闘いは、「暗黒の21世紀」を叫び資本に率先協力して民営化・外注化・非正規職化を推進してきたJR総連カクマルの労働者支配を崩壊に追い込んだ。ついに動労総連合が本線運転士を獲得する決定的チャンスが到来した。「労働の奪還」論を武器に青年労働者の根底的怒りを解き放ち、労働者階級の荒々しいゼネストをもって反革命カクマルとの闘いに決着をつける時だ!
「民営化は悪」「支配者を監獄へ」の声を全人民の声へと高め、ゼネストに攻め上ろう! そのもうひとつの鍵が都労連決戦だ。オリンピック・豊洲問題への労働者人民の怒りを結集し、新自由主義攻撃を推進する極右超反動の安倍・小池を串刺しにする闘いを実現しよう。都議選決戦に勝利しよう。新しい労働者党を建設しよう! 党と労働組合の一体的建設に勝利し、韓国のゼネストに続こう!
戦時治安弾圧を粉砕し革命勝利へ突き進もう
ゼネストに向かう労働者の闘いは、支配階級との死闘だ。権力との正面激突に勝ち抜く非合法・非公然の党建設を強化しよう!
勝利を求める労働者階級が自らつくる革命党は、非合法・非公然体制の党だ。人民の海に支えられた労働者階級の党が、権力の一斉摘発を打ち破り、どんな弾圧にも歩みを止めない階級闘争を最深部で形づくる。最弱の環ゆえに戦争衝動にはやる日帝の攻撃は、共謀罪と司法制度改革を柱とした「現代の治安維持法」攻撃であり人民監視網の構築だ。その核心は、立ち上がる労働運動の鎮圧をテコとした革命の圧殺だ。彼らが言う「テロ対策」とは、労働者階級を徹底的に分断し、1%の延命のために弾圧のフリーハンドをよこせというものだ。
新自由主義に怒り、戦争に怒り、資本の支配に立ち向かう労働者階級の闘いを、その準備段階から禁圧する。盗聴やスパイをテコに闘う労働者や革命党へのデッチあげを合法化する。そのためにも監視カメラ網を社会の隅々に設置し、道路にNシステムを配置し、携帯電話やインターネット情報を政府が監視し、生活のすべてをマイナンバーで掌握(しょうあく)する。労働者がいつ、どこで、誰とつながっているのかを丸裸にしようというのだ。こんなことが許せるか! 「共謀罪」攻撃と闘い、戦時治安攻撃を粉砕しよう!
安倍は韓国で始まった革命に心底おびえている。「日本死ね!」の声を力ずくで抑えなければ安心できない。だからこそ破産した天皇制を前面に押し出し、排外主義と差別をあおり、まつろわぬものに暴力で襲い掛かる。何が「生前退位」だ! 津久井やまゆり園事件の主犯は安倍、石原、橋下であり天皇アキヒトだ!
階級解体攻撃と暴力支配の激化に、労働者は団結を武器に勝利する。人間的紐帯(ちゅうたい)を回復し、労働を奪還し、人間を奪還する。そもそも日本の労働者階級と革共同は、破防法を実力で打ち破ってきた。天皇制攻撃をズタズタに引き裂いてきた。反革命カクマルとの20年間の内戦に勝利してきた。その地平の上に、国鉄決戦30年間の勝利的前進がある。労働者の闘いはブルジョア法に縛られない! 戦時治安弾圧を「労働の奪還」で打ち破ろう。
昨年、日帝・国家権力は国鉄決戦を先頭で闘う労働者リーダーを逮捕し、京大決戦をもって力強く発展を開始した全学連には暴力襲撃の凶行に出た。同時に党の非合法・非公然活動の封じ込めを狙ってデッチあげ指名手配攻撃を乱発し、党と労働組合の一体的建設の闘いへの弾圧を激化させた。今年に入っても、原発反対を闘う労働者人民をデッチあげで逮捕した。本当に許せない!
革命が始まったからこそ、権力との関係においてあいまいさは1ミリもない。労働者階級は、政権の断末魔のごときこんな攻撃に負けない! 韓国ではハンサンギュン民主労総委員長が獄中から労働者に革命の檄(げき)を飛ばしている。星野文昭同志は42年もの間獄中にとらわれながら、一貫して「人間の奪還」を訴えている。これと一体で大坂正明同志はデッチあげ指名手配攻撃と46年にわたって闘い抜き、懸賞金攻撃を粉砕して今日も意気軒高だ。
星野同志を先頭に、権力の憎しみを一身に引き受けて爆取りデッチあげ弾圧と闘う福嶋昌男、十亀弘史、板垣宏同志ら獄中同志、須賀武敏同志や指名手配同志の存在と闘いは、党と労働者階級の宝だ! 同志たちの闘いが体現しているものは、新自由主義に対する絶対反対の強い意志だ。爆取弾圧同志は下獄にあたり「新自由主義との闘いの勝利者として下獄する」と宣言した。これが労働者階級の魂であり、革共同だ! 労働者階級への無限の信頼がここにある。同志たちは分断をものともせず労働者階級の大地で呼吸し、労働者国際連帯を拡大し続けている。労働者階級と革命党の闘いの根幹であり、最高のリーダーだ。
革共同は宣言する! われわれは労働者階級の闘いに学び、ゼネストを闘う労働者階級のリーダーを守り抜く。獄中同志を絶対に奪還する。指名手配同志に一指も触れさせない! 不当弾圧を許さず、権力の暴力襲撃をあいまいにしない。必ず責任を取らせる!
逮捕・指名手配攻撃や懸賞金攻撃、そして暴力襲撃は、階級闘争の前進に対して打つ手のなくなった国家権力の悲鳴だ! 彼らはここでも金や暴力で人民を支配しようとくわだて、資本主義の腐敗を際立たせている。だが労働者は完全黙秘・非転向を武器に、弾圧を団結の強化で打ち破る。週2回刊を成し遂げた『前進』で自己を武装し、新自由主義への階級的怒りを体現し、われわれは労働者階級とともに権力との内戦に必ず勝ち抜く!
2017年はすべてに革命的転換をかちとる年だ! 党と労働組合の一体的建設に勝利し、1千万人と結合しよう。労働者階級の勝利をかけて非合法・非公然の党の建設を強化しよう。世界の労働者とともに、始まる前に戦争を止めよう! ロシア革命100年、ゼネストと兵士の組織化で労働者権力の樹立へと突き進もう! 国鉄決戦を柱に都労連決戦、都議選決戦に勝利しよう!