北島都議候補先頭に小池倒せ 豊洲市場への移転は絶対反対 民営化と労組破壊も許さない 北島邦彦さん 都議選を闘う決意

週刊『前進』02頁(2812号01面01)(2017/01/19)


北島都議候補先頭に小池倒せ
 豊洲市場への移転は絶対反対
 民営化と労組破壊も許さない

北島邦彦さん 都議選を闘う決意

(写真 北島邦彦さん/1959年、山口県岩国市生まれ。中央大学法学部卒。元杉並区議会議員。東京西部ユニオン副委員長)

(写真 都政を革新する会の団結旗開きで、北島邦彦さんを押し立てて都議会議員選挙に総決起する決意を打ち固めた)

(写真 出勤する都庁労働者に、小池都知事の民営化と労組破壊に対する闘いを訴える北島さん【1月6日 都庁前】)


 今夏の東京都議会議員選挙は、安倍政権と小池都知事の「働き方改革」、東京都丸ごと民営化と労働組合解体の攻撃と闘い、労働者民衆の未来を開く決戦です。労働者の団結で社会を根本から変える革命をめざし、新しい労働者の政党をつくりましょう。都政を革新する会事務局長・東京西部ユニオン副委員長の北島邦彦さんが立候補して闘います。1月15日に行われた都革新の団結旗開きでの北島さんのアピールを紹介します。(編集局)

革命の扉が開き始めた

 夏の都議会議員選挙は、日本全体の労働者民衆の未来を決する選挙戦になります。私は都議選に挑戦し、小池打倒―安倍打倒の火柱を杉並から上げていく決意です。民営化・規制撤廃を推進する小池都政の本質を暴き出し、都労連―都の事業で働く労働者の団結を取り戻し、ストライキをできる労働組合をともにつくり出していく選挙として闘いたいと思います。
 これまでの支配構造が崩壊し、労働者民衆のさまざまな動きが起きています。三十年来の新自由主義の矛盾と破綻が噴出し、韓国では民主労総という労働組合のゼネストを基底にして1千万人がパククネ打倒をめざして街頭を占拠するデモを闘っています。アメリカでも1月20日、トランプ新大統領就任式を痛撃する100万人のワシントンデモが計画されています。革命の扉が開き始めました。
 小池都政の本質は一言で言って民営化と外注化です。そしてさらなる規制緩和・撤廃であり、労働者の非正規職化です。労働者の団結破壊と労働組合解体、ストライキの絶滅、それを通じて戦争のできる都市・東京をつくろうとしています。
 この攻撃に勝つことができるのは、労働者が団結して立ち上がり、ゼネラルストライキをやって戦争に向かう社会を止める闘い以外にありません。動労千葉・動労水戸を先頭とする国鉄闘争が三十年にわたって民営化・労働組合破壊と闘い続けてきました。この国鉄闘争をさらに進め全体化することが、小池都政を倒す突破口になります。
 小池都政はすでに破産をあらわにしています。豊洲新市場の再度の地下水の調査結果で基準値の79倍ものベンゼンやヒ素、本来検出されてはならないシアンが検出されました。築地市場の廃止・豊洲移転計画は白紙撤回以外にありません。
 恐るべき汚染地帯である東京ガスの工場跡地に食物を扱う施設を建設するという無責任で無謀な計画だったのです。投入された6千億円のために、将来の世代に深刻な食料汚染を押し付けてはならない。豊洲新市場の真の狙いは、生鮮品の流通を大資本のもとに再編し、市場労働者の大量首切りと中小事業者の淘汰(とうた)、そして公共市場の民営化です。

オリンピックは返上を

 2020年東京オリンピックについても「何のために、誰のためにオリンピックをやるのか」という本質的な問題にまったく触れていません。オリンピック招致から実際の運営まで裏で仕切って巨額の利益を手にしようとしているのは、24歳の女性労働者を過労自殺に追い込んだ電通という大手広告代理店です。そんな資本に青少年の夢や未来を語る資格は絶対にありません。東京オリンピックは返上あるのみです。
 オリンピックは安倍首相が「福島原発事故は収束した」「アンダーコントロール」と大うそをついて招致したものであり、福島圧殺の象徴です。それと一体で、避難者の都営住宅からの追い出しを図っているのが小池都政です。
 待機児童問題についてはどうでしょうか。小池都知事は保育問題について市区町村のトップと会議し、「民間などさまざまな力を結集させる」と述べています。保育事業の民営化推進であり、その結果は、保育の営利事業化の加速であり、労働者の労働条件はますます悪くなります。子どもたちを取り巻く安全の崩壊は不可避です。「民営化絶対反対」こそ小池都政に対して労働者民衆が上げるべき声ではないでしょうか。
 小池都政の「本丸」は、都政改革本部・特別顧問の上山信一が主張する、都営地下鉄と東京メトロとの統合・民営化、都庁労働者の賃下げと人員削減、業績評価制度の徹底です。また、労働に関わる特区攻撃によって労働基準法をはじめとする戦後労働法制の破壊へ突き進むのが狙いです。
 小池知事は都庁労働者への「変形労働時間制」導入を提唱しています。時間外労働とか残業という考え方をなくすということです。「長時間労働をなくす」という名目で、実は極限的な長時間労働をもたらすものです。それは都庁の労働者だけにとどまりません。小池はまさに労働者の敵です。
 また、小池知事は支配体制を延命させるために、積極的に戦争を推進しています。「東京に核ミサイル配備を」とも公言する極め付きの核武装論者です。労働組合を解体するということは、戦争に反対する最大最強の抵抗勢力の壊滅を狙うものです。絶対に負けるわけにいきません。

労働者の政党つくろう

 小池知事は「都政の第一の課題は都民ファースト」などと言っています。その現実は何でしょうか? 都庁労働者と「都民」とされた労働者民衆を分断し、団結を破壊することです。民営化推進による「大資本ファースト」でしかありません。小池都政の分断攻撃に対して、労働者の団結、労働組合の反撃こそが求められています。
 小池は都議会自民党を「仮想敵」とし、「野党共闘」が何の力も持たないことも相まって知事の座をかすめとりました。しかし、安倍政権や自民党中央を敵に回しているわけでは全然ありません。小池都政と安倍政権は一体です。小池知事と安倍の連携は労働組合が闘わずに屈服することによってのみ成り立つものです。闘いが巻き起これば、大阪市の丸ごと民営化を狙った元市長・橋下徹を大阪市の労働者が吹っ飛ばしたように、小池都政を吹き飛ばすことができます。
 都議選は自民党から日本共産党まですべての政治勢力が「小池与党」となる情勢です。小池都政を倒さなくてはいけないと正面から堂々と主張して、多くの労働者の怒りと結びつくことができるのは私たちだけです。「新しい労働者の政党」をめぐる闘いになります。労働組合をめぐる攻防に全力で勝利しましょう。
 東京交通労組をはじめとする都労連や東京清掃労組、区職員労働組合、教職員組合などに結集する仲間とともに、なんとしても闘う労働組合をよみがえらせたい。これが都議選にも勝利する最大の力となります。国鉄分割・民営化との決着をかけた闘いでもあり、動労総連合・動労東京をさらに拡大する闘いとも一体です。私は全力で闘います。ともに闘い、勝利しましょう。

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