２０１６年日誌　12月20日～31日
　米艦防護の安保法運用指針決定／トランプ「核能力強化」発言

●辺野古、沖縄県の敗訴確定　沖縄県名護市への米軍新基地建設をめぐり、埋め立ての承認を取り消した翁長雄志知事を国が訴えた訴訟の上告審判決で、最高裁第二小法廷は県側の上告を退けた。県側の敗訴が確定。（20日）
●沖縄北部訓練場、一部返還　沖縄県東村と国頭村にまたがる米軍北部訓練場（約７５００㌶）のうち約４千㌶が日本側に返還された。日米合同委員会が21日、最終合意した。（22日）
●オスプレイ撤去要求し抗議集会　「欠陥機オスプレイ撤去を求める緊急抗議集会」が名護市で開かれ、約４２００人が結集した。（22日）
●米艦防護、運用可能に　政府は国家安全保障会議（ＮＳＣ）を開き、安保関連法に基づき平時から自衛隊が米軍などの艦船を守る「武器等防護」についての運用指針を決定。米艦船を自衛隊が守る運用が開始できる。（22日）
●来年度予算、過去最大　政府が閣議決定した２０１７年度予算案は５年連続で過去最大になった。一般会計の歳出総額は約97・５兆円。（22日）
●トランプ、「核能力強化」　米国のトランプ次期大統領は自身のツイッターで「世界の核に関する良識が戻るまで、米国は核能力を大いに強化・拡大する必要がある」と述べた。23日にもＭＳＮＢＣニュース番組で「軍拡競争だっていいじゃないか。米国は（敵対する国より）どんな場面でも優位に立つ」と語った。（22日）
●辺野古埋め立て承認、効力復活　米軍の名護新基地計画で、翁長知事は前知事による埋め立て承認を取り消した自らの処分を取り消した。（26日）
●安倍が真珠湾を訪問　安倍晋三首相は米ハワイの真珠湾を訪問した。岸田文雄外相、稲田朋美防衛相が同行。オバマ大統領と首脳会談を行い、真珠湾にある追悼施設「アリゾナ記念館」を訪問し慰霊スペースに献花。慰霊後、両首脳は演説した。（２６～２７日）
●電通を書類送検　厚生労働省東京労働局は、広告大手の電通と幹部社員１人を、社員に違法な長時間労働をさせた労働基準法違反の疑いで書類送検した。（28日）
●防衛省の研究助成１１０億円　２０１７年度の防衛省予算案に、大学などの研究機関を対象にした研究費制度の費用として、１１０億円が盛り込まれた。今年度の６億円から大幅に増えた。（29日）
●稲田防衛相が靖国参拝　稲田朋美防衛相が靖国神社に参拝した。８月の防衛相就任後初めて。（29日）
●米、ロシアに報復制裁　ロシアがサイバー攻撃を仕掛けて米大統領選に介入したとされる問題で、オバマ米大統領は報復措置を発表。ロシア情報機関幹部４人を制裁対象とする。同時に米駐在のロシア外交官ら35人を国外退去処分にした。（29日）
●釜山の日本領事館前に少女像設置　釜山の青少年・学生・芸術家が集まって作った「未来世代が立てる平和の少女像推進委員会」は釜山東区の日本領事館前の歩道に「平和の少女像」を設置した。釜山東区庁が28日に少女像を強制撤去してから２日ぶり。（30日）