釜山に少女像設置 日本政府の圧力をはねのけ「慰安婦合意」破棄へ闘おう
週刊『前進』04頁(2811号02面02)(2017/01/16)
釜山に少女像設置
日本政府の圧力をはねのけ「慰安婦合意」破棄へ闘おう
(写真 当局による撤去策動を実力で粉砕して再設置された少女像と、勝利を祝う市民【12月30日 釜山】)
パククネ政権の腐敗した正体が暴かれた今、パククネが推進した政策をすべて廃棄しろとの要求が全人民の声となった。その中でも労働改悪攻撃の中止やサード配備の撤回と並んで最大の課題に浮上したのが、一昨年末に日韓両政府が当事者の意思を踏みにじって強行した日本軍軍隊慰安婦問題での「日韓合意」の破棄である。
昨年12月28日、釜山の日本総領事館前に新たな「平和の少女像」が登場した。「合意」に怒った釜山の労働者や学生、市民が、慰安婦とされた女性たちの苦難の歴史を二度と繰り返させないという決意を込めて、基金を集めて建立したものだ。行政当局がいったん強制撤去したが、すぐさま市民の抗議が殺到し、2日後の30日には民衆の手で実力で再設置された。
これに対して許せないことに、日本政府は少女像の即時撤去を要求し、対抗措置として駐韓大使の引き上げや日韓経済協議の中断を強行した。宣戦布告にも等しい行動であり、むき出しの脅しで韓国側の屈服を迫るものである。
安倍首相らは「合意違反」と非難するが、そもそも日韓合意とは、慰安婦問題の「最終的・不可逆的解決」と称して韓国政府を10億円の金で買収し、日帝の戦争犯罪への怒りの声を二度と上げさせまいとしたものだ。そして今、「金を出したんだからもう黙れ、碑など建てるな」と迫ること自体が実に盗っ人たけだけしい。そこには加害者としての反省などかけらもない。安倍に同調し、翼賛する既成の全政党やメディアも同罪だ。
安倍政権のこの凶暴な対応は、朝鮮侵略戦争の準備と一体であり、韓国で始まった革命が日本に波及することへの恐怖の現れである。韓国人民の安倍政権への激しい怒りを共有し、日韓合意の破棄を求めて闘おう。