三里塚 新年旗開き 農地死守を誓い新年デモ 強制執行阻止へ決戦本部発足

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週刊『前進』04頁(2811号01面02)(2017/01/16)


三里塚 新年旗開き
 農地死守を誓い新年デモ
 強制執行阻止へ決戦本部発足

(写真 「実力で強制執行を阻止しよう」。団結旗開きに150人が結集【1月9日 成田市内】)

(写真 2017年初の敷地内デモ【1月9日 天神峰】)


 1月9日、三里塚芝山連合空港反対同盟は新年団結旗開きを開催し、「農地死守」を貫いた51年の歴史にかけて、天神峰・市東孝雄さんの農地を守る闘志を表した。
 前日の夜から降り続く雨の中で東峰神社のしめ縄の付け替えを行った後、午前10時30分、市東さん宅南の開拓組合道路に130人が結集し、伊藤信晴さんの司会で集会が開かれた。
 最初に東峰の萩原富夫さんが、農地強奪の強制執行を阻止する決戦本部の発足を報告すると、大きな拍手が湧いた。動労千葉、顧問弁護団などの発言を受けて意気高くシュプレヒコールを上げ、新年初の敷地内デモに出発した。雨は徐々に上がり、南台農地までのデモを堂々とやり抜いた。
 午後1時、成田市内の会場で団結旗開きが開かれ、参加者は150人に増えた。婦人行動隊の木内敦子さんと宮本麻子さんが司会を務めた。
 伊藤信晴さんが「2017年闘争宣言」(全文3面)を読み上げ、農地強奪と第3滑走路建設攻撃と対決し、3・26全国総決起集会を開くことを明らかにした。
 療養中の北原鉱治事務局長の「安倍政権打倒」を訴えるメッセージが代読された。続いて熱い拍手に迎えられて市東孝雄さんが主催者あいさつを行った。「みなさん一人ひとりが市東孝雄となって、強制執行の攻撃を跳ね返してほしい。現地に駆けつけともに闘ってください」との訴えに、全員が身を引き締め、奮い立った。
 萩原さんの音頭で盛大に乾杯。決戦本部長に就任した太郎良陽一さんが、「決戦本部アピール」を読み上げた。
 反対同盟の決起に応え、最初に動労千葉の田中康宏委員長が発言に立ち、三里塚と一体で第2の国鉄分割・民営化攻撃との闘いに絶対に勝利する決意を述べた。
 顧問弁護団の葉山岳夫弁護士は、強制執行に対する請求異議申し立てを行ったことを報告し、現地実力闘争と一体で、裁判闘争に勝利する展望を語った。続いて、全国から駆けつけた各団体が次々と発言に立った。
 革命的共産主義者同盟の鎌田雅志同志は、現地闘争本部の体制を強化して現地実力闘争を最先頭で担うことを誓った。さらに国鉄決戦、都議選に勝利し、星野文昭さん奪還へ2017年を全力で闘う決意を表明した。
 全学連の登場で会場の熱気は最高潮を迎えた。赤嶺知晃副委員長(沖縄大学学生自治会委員長)が、京大に続き全国の大学で学生運動を発展させる決意を述べた。現地行動隊の学生は「暴力的弾圧を恐れず命がけで闘う」と述べ、全学連の真骨頂を示した。
 最後に萩原富夫さんが、「強制執行を阻止するため現地への結集を人びとに真剣に呼びかけ、運動を厚く厚くつくっていこう」と訴え、当面の行動方針として1月30日の耕作権裁判闘争への参加を要請した。
 こぶしを固め全員で団結ガンバローを三唱。決戦の2017年の火ぶたが切られた。

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