奪われてたまるか! 避難・いのち・子どもの未来 3・11反原発福島行動'17へ

週刊『前進』08頁(2809号04面02)(2017/01/01)


奪われてたまるか! 避難・いのち・子どもの未来
 3・11反原発福島行動'17へ

(写真 10・20怒りの福島大行動 )


 3・11福島第一原発事故から6年目の3月11日、郡山市で「3・11反原発福島行動17」が実行委員会主催で取り組まれる。呼びかけに応えて全国から結集しよう。(編集局)

 11月22日早朝の福島県沖マグニチュード7・4の地震と津波、そして福島第二原発3号機の使用済み核燃料の冷却停止は、一瞬にして私たちを5年前の「3・11」に引き戻しました。東電は冷却停止原因が水漏れであったことを2日間隠し、第一原発には160㌢メートルの津波が押し寄せていたことを3日間隠しました。あらためて「逃げ場」のない現実をつきつけられるとともに、政府や東電に対する腹の底からの怒りがわいてきます。
 原発事故の責任を居直り、原発再稼働と戦争につき進む安倍政権に私たちの未来をあずけることなどできません。
 「自主避難」した子どもに対するいじめも、政府のデタラメな安全キャンペーンによる福島切り捨てと被災者分断にこそ原因があります。いまこそ私たち労働者民衆の団結で全原発を廃止し、未来を奪い返すときです。
 「奪われてたまるか! 避難・いのち・子どもの未来」をメインスローガンに開催する3・11反原発福島行動17への全国、全世界からの賛同と参加を呼びかけます。
●被曝と帰還の強制反対! 甲状腺検査打ち切り許さない!
 政府は2017年3月までに「帰還困難区域」を除く全市町村への帰還を強制しようとしています。福島県は、2017年3月末で「自主避難者」への住宅補助を打ち切ると表明しました。175人の子どもたちが甲状腺がんないし疑いと診断されているにもかかわらず、甲状腺エコー検査の縮小がもくろまれ、これまで我慢し続けてきた甲状腺がんの患者はじめ多くの県民の怒りが爆発しています。
 ふくしま共同診療所を中心として、3・11反原発福島行動のよびかけ人が「被曝と帰還の強制反対署名運動」を立ち上げました。被曝強制への怒りの声を集め、大きな力に変えていくときです。
●オリンピックなんかやってる場合か! ゼネラルストライキの韓国につづこう!
 韓国では鉄道労組を中軸とする民主労総のゼネラルストライキを先頭に、連日、100万人、200万人という労働者・学生・農民らが、パククネの退陣を迫ってたたかっています。非正規職化と貧困、「これ以上生きられない」という青年・学生の根源的な怒りを原動力に、「革命前夜」「戦争か革命か」の時代へとはいっています。日本もアメリカも、世界中まったく同じです。このたたかいにつづこう。
 2020年の東京オリンピックにむけたJR常磐線の全線開通に反対し、動労水戸がすべての乗員、乗客、住民の安全を守るために、労働者の誇りと労働組合の責任にかけて被曝労働拒否のストライキでたたかっています。
 自治体、教育、医療、インフラ整備、交通運輸はじめ帰還政策を現場で担わされる労働者が、労働組合を先頭に被曝労働絶対反対のストライキにたつときです。「自主避難者」追い出しに、自治体の労働組合が反対できるのかが問われています。高校生に防護服も着させず第一原発見学をさせた問題も、教職員の労働組合が問われています。
 原発労働者が労働組合をつくり、私たちがともにゼネラルストライキでたたかうとき、この社会を私たち自らが責任をもって担っていく展望が開けます。すべてを奪い返す6年目へ!
 3・11反原発福島行動17へ福島の怒りの総結集を実現しよう!
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◆奪われてたまるか! 避難・いのち・子どもの未来 3・11反原発福島行動17/3月11日(土)正午開場、午後1時開会、3時デモ出発/開成山・野外音楽堂(郡山市開成1―5 開成山公園)/主催 3・11反原発福島行動実行委員会
◆第2回被曝・医療 福島シンポジウム/3月12日(日)午後1時開場、1時30分開会/ホテル・福島グリーンパレス2階・瑞光の間(福島市太田町13―53)

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