知る・考える 用語解説 インターナショナル-世界革命めざす労働者の組織

週刊『前進』02頁(2808号02面03)(2016/12/22)


知る・考える 用語解説
 インターナショナル-世界革命めざす労働者の組織


 各国の労働者が国籍や民族の違いを越え、世界革命をめざす単一の階級として団結するために不可欠な組織。
 1864年、最初のインターナショナルである国際労働者協会がロンドンで結成された。マルクスが起草したその規約は冒頭に「労働者階級の解放は労働者階級自身の事業である」と記した。71年パリ・コミューンの後、76年に解散。
 続いて89年、社会主義インターナショナル(第2インターナショナル)が結成された。1912年のバーゼル大会ではレーニンらの働きかけにより、各国の社会主義者は帝国主義戦争に反対し、戦争を起こした政府を革命で打倒するために闘うことを宣言した。ところが14年に第1次大戦が勃発すると、すでに支配階級に買収されていた各国の指導部はバーゼル宣言を裏切って祖国防衛=戦争賛成に転落し、第2インターは崩壊した。
 17年のロシア革命の勝利後の19年、レーニン率いるロシア共産党の呼びかけにより、帝国主義の打倒=プロレタリア世界革命の完遂をめざす共産主義インターナショナル(第3インターナショナル、略称コミンテルン)が創立された。だがレーニンの死後、「一国社会主義論」をもって世界革命を裏切ったスターリン主義により、コミンテルンはソ連防衛のための道具に変質させられ、43年に解散。
 今日、世界革命の時代が始まり、労働者階級の国際連帯が広がる中で、プロレタリア国際主義に基づく新たなインターナショナルの建設が急務となっている。
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