安倍打倒の17年決戦へ オスプレイ墜落弾劾・朝鮮戦争阻止 パククネ完全打倒の決起と連帯し国鉄決戦を基軸にゼネスト勝利を
安倍打倒の17年決戦へ
オスプレイ墜落弾劾・朝鮮戦争阻止
パククネ完全打倒の決起と連帯し国鉄決戦を基軸にゼネスト勝利を
12月13日、ソウル高等裁判所は民主労総のハンサンギュン委員長に懲役3年、罰金50万㌆、ペテソン前組織室長に懲役1年6カ月という反動判決を下した。ファンギョアン大統領代行はパククネの意を受けて戦争政策と労働法制改悪・労組破壊を進めようとしている。韓国労働者人民とともに怒りを燃え上がらせ、米日韓の朝鮮戦争策動を粉砕しパククネ=ファンギョアンと安倍を倒す闘いに全力で立ち上がろう。12・10JR常磐線開通阻止闘争と12・12京大闘争は安倍を痛撃し、2017年決戦の火ぶたを切った。国鉄決戦を基軸に、ゼネストからプロレタリア革命に突き進む17~18年決戦に進撃しよう。
民主労総に続いて戦争と労働法制改悪攻撃粉砕へ
動労総連合の12・10闘争と12・12京大闘争が11月国際連帯行動を引き継ぎ勝利する闘いとして意気高くかちとられた。三里塚闘争が市東孝雄さんの農地を死守する強制執行阻止決戦に突入した。決戦態勢を整え、労農学連帯の力を解き放って闘おう。12月13日には沖縄・名護市で米軍の垂直離着陸機オスプレイが墜落・大破し、張り裂けるばかりの怒りが高まっている。すべてが朝鮮戦争の臨戦態勢のなかで起きているのだ。
「国家保安法の権化」であるファンギョアン韓国首相は大統領代行に就くやハンミング国防相に電話し、「安保体制に一分の隙も生じさせてはならない」と全軍警戒態勢強化を指示した。パククネの意を受けて戦争政策と労働法制大改悪・労組破壊を推進しようとしている。今や「パククネ即時退陣」とともに「パククネ拘束」がデモのスローガンとなった。戦争と国家保安法の恫喝を打ち破り、「財閥解体、全経連解体」=ブルジョア権力打倒の本格的なプロレタリア革命に向かう激闘が始まった。
日本労働者階級の責務は民主労総のように戦争と労働法制改悪に絶対反対を貫き、安倍打倒のゼネスト闘争に立ち上がることだ。革命を圧殺しパククネと支配階級を救済しようとする日米帝国主義の朝鮮戦争策動を粉砕しなくてはならない。
JR東日本が常磐線の浜吉田―相馬間の運行再開を強行した12月10日、動労総連合は仙台、福島、東京で統一行動に立った。動労水戸がストで牽引(けんいん)し、動労福島が宮城県支部を結成して登場した。民主労総・民衆ゼネスト決起と固く連帯し、JR体制=安倍打倒の総決起をかちとったのだ。
民営化・外注化・別会社化を打ち砕く17年国鉄決戦
安倍政権とJR資本は東京五輪までに常磐線を全線開通させようとしている。福島第一原発事故が今なお継続している中、福島県民と全労働者に帰還と被曝を強制することなど断じて許してはならない。「3・11」を消し去り福島の怒りを圧殺することなしに安倍は延命できず、東京五輪も強行できない。12・10闘争は安倍を痛撃し、17年決戦の火ぶたを切った。2・12国鉄集会の歴史的成功へ全力で闘おう。
韓国で始まった革命と連帯し、ともに勝利をかちとり世界革命を切り開く道は国鉄決戦だ。
民主労総ゼネストは、13年12月の鉄道労組の23日間ストライキで「民営化は悪。競争社会は悪」の世論をつくり、民営化と規制撤廃の新自由主義への怒りを解き放ち、パククネ打倒の全人民的決起へと発展してきた。日本では、社会の崩壊をもたらした国鉄分割・民営化と第2の分割・民営化攻撃である外注化を動労千葉が先頭に立って打ち砕いてきた。民営化・外注化攻撃こそが労働運動を解体し社会を破壊してきた元凶であることを鋭く暴き出してきた。
JR東日本は、10月28日に公表した「経営構想Ⅴ『今後の重点取組事項』の更新について」で「水平分業の深度化」を唱え、業務の全面外注化―転籍強要の攻撃に踏み出す意図をあらわにした。分割・民営化30年の17年国鉄決戦は、動労千葉を先頭に「水平分業」と称する外注化・分社化と転籍攻撃を打ち砕く闘いだ。
JRは駅業務、車両の検査修繕、電力、保線、信号通信、土木、運転士や車掌など、あらゆる業務を外注化し、やがては完全に別会社にし、JRで働くすべての労働者をそこに転籍させて、非正規職に突き落とすことを狙っている。JR東日本は来年度以降、駅業務の契約社員である「グリーンスタッフ」の採用を停止する。駅業務の全面外注化と別会社化に乗り出すということだ。
動労千葉は、17年間にわたって外注化絶対反対闘争を継続してきた。この闘いはJR東日本が狙う全面外注化と完全別会社化を阻む大きな勝利を切り開いてきた。そして動労総連合の強制出向無効確認訴訟は、外注化が偽装請負であり、安全を崩壊させていることを暴き出してJRを追いつめている。JRは偽装請負という不法行為を居直りつつ、それを避けるためには水平分業=分社化だとして、転籍攻撃を全面化しようとしている。このような盗っ人の居直りを許してはならない。
闘いはついにJR東労組カクマル支配の崩壊と本務運転士の決起=動労総連合への獲得の好機をつくり出した。カクマルはJR東日本が14年11月に横浜支社管内で強行した運転士の車掌兼務の攻撃を承認し完全に屈服してきた。今頃になってストライキをもてあそび闘いの圧殺者になろうとしていることに対して、現場労働者の怒りが噴出しカクマル支配への反乱が始まっている。
動労千葉・動労水戸を先頭とする国鉄決戦はプロレタリア革命の拠点であり根拠地である。労働法制解体の攻撃はここをつぶす攻撃だ。外注化攻撃の本質は、新自由主義の世界的な鉄道労働運動壊滅攻撃であり、動労千葉と階級的労働運動の組織破壊・絶滅攻撃だ。だから動労千葉がここで勝利を切り開いていることの意義は決定的なのだ。
トランプ登場でアメリカ革命の現実性が明らかに
米帝トランプの登場が示すものは戦後世界体制の完全な崩壊である。トランプの政策の核心をなす保護主義・排外主義の全面化がもたらすものは戦争だ。東北アジア、ウクライナ、中東・シリアの3正面の戦争情勢をさらに激化させる。トランプ次期政権の主要ポストは大量の退役軍人・将官と大資本家、超富裕層、反移民・白人至上主義者で固められる。トランプは米帝がつくり上げてきた世界秩序そのものを破壊する。米国内の労働者階級の新たな闘いの発展と全世界の革命的決起の中で行われた米大統領選とトランプの登場はアメリカ階級闘争の内乱への突入を鮮明に示した。
戦争は革命的危機をつくり出し、革命への恐怖が支配階級を戦争に駆り立てる。トランプは労働者階級とは絶対非和解であり、アメリカ革命の現実性が急速に明らかになっているのだ。
米帝・トランプ登場の下で日帝・安倍政権に残された道は、むき出しの戦争外交しかない。12・15ロシア・プーチン来日と安倍・プーチン会談、12・26〜27安倍訪米と真珠湾訪問は、対米対抗・争闘戦的激突をはらんで行われる。安倍は国粋主義・排外主義を激しくあおりながら戦争・改憲に向かっていく。
安倍はカジノ解禁法、改悪年金法、医療制度見直しなどで社会の崩壊を一気に進めようとしている。カジノ解禁は日本維新の会と一体化しながら改憲へのカジを切る攻撃でもある。そして最大の攻撃が17〜18年でもくろむ働き方改革だ。「同一労働同一賃金」のペテンをもって、JRが進める全面的外注化・分社化・転籍攻撃、非正規職拡大を全社会化しようとしている。韓国の「成果年俸制」のような評価制度を使った成果主義への大転換と一体だ。
都知事・小池百合子は東京五輪をてこに働き方改革と都営交通の民営化をJRの外注化・非正規職化と一体で進めようとしている。JR東日本は品川・田町地区再開発をはじめ巨大プロジェクトを通して労働規制撤廃と労組破壊を率先して進める。小池はさらに保育・医療・介護の社会保障制度解体を推し進め、築地市場つぶし・豊洲新市場開設をもって中央卸売市場の解体・再編=大民営化に手を着けようとしている。小池の本性があらわになった。国鉄決戦と一体の都労連決戦は東京都丸ごと民営化との一大決戦であり、来夏都議選決戦そのものだ。
一切の基礎は機関紙と財政である。『前進』読者の皆さん、ゼネストからプロレタリア革命に突き進む17〜18年決戦を切り開くために、圧倒的なカンパを革共同にお寄せください。