知る・考える 用語解説 都労連(東京都労働組合連合会)-東京の労働運動の主力部隊
週刊『前進』02頁(2806号02面05)(2016/12/15)
知る・考える 用語解説
都労連(東京都労働組合連合会)-東京の労働運動の主力部隊
東京都職員の労働組合の連合体で組合員数は約3万6千人。主な単組は都庁職(東京都庁職員労組)、東交(東京交通労組)、東水労(全水道東京水道労組)、都高教(東京都高等学校教職員組合)、都教組(東京都教職員組合)など。
東京清掃労組も2000年~06年の清掃事業の区移管までは都庁職であった。公務員労組としてほかに特区連(特別区職員労組連合会)などがある。
都労連は戦前の東交市電・バス実力ストライキ闘争などを引き継いで1946年に結成され、89年総評解散時に全労協に加盟した。首都東京の労働運動の誇りある主力部隊として、国鉄1047名解雇撤回闘争支援陣形の中軸を担い、全金本山闘争などの支援も行ってきた。
99年都労連秋闘1時間ストは、日米安保ガイドライン改定=戦争国家化と一体の大幅賃下げ・リストラ攻撃をかけてきた当時の石原慎太郎知事を震え上がらせ謝罪に追い込んだ。これを総括した都当局は、公務員攻撃とともにすさまじい民営化・外注化・非正規職化を進めて都労連組織を10万人から3分の1に激減させた。しかし安倍政権を追いつめた2013年自治労全国ストライキ闘争もまた、12年都労連秋闘29分ストから始まったように、その存在と力はけっして失われていない。国鉄決戦とともに都労連決戦は安倍政権と小池百合子知事による「働き方改革」=労働法制大改悪、東京都丸ごと民営化・労組破壊と激突し、ゼネスト情勢をつくり出す最大の戦場である。