知る・考える 用語解説 GSOMIA(ジーソミア)-戦争に向け軍事情報を共有
週刊『前進』02頁(2804号02面05)(2016/12/08)
知る・考える 用語解説
GSOMIA(ジーソミア)-戦争に向け軍事情報を共有
GSOMIA(=ジーソミア、軍事情報包括保護協定)とは、国家間で軍事に関する機密情報を提供し合い、またそれらが漏洩(ろうえい)するのを防ぐための取り決めを定めた2国間の協定。
締結国はこれに基づき、レーダーや哨戒機などが探知した「第三国」の動向などを相互に提供し合うほか、軍事技術や演習データ、諜報(ちょうほう)活動で得た情報、「有事」を想定した作戦計画の内実など実際の戦争で共同作戦をとるために必要なあらゆる情報の共有を図る。またこの取り決めを履行するため、軍事機密保全に関する国内法の整備が義務付けられ、日常的な協議機関の設置などを進める。日本の場合、相手国から提供された情報のほとんどが特定秘密保護法の定める「特定秘密」に指定される。
2016年11月に締結された日韓GSOMIAをもって、日本と韓国は従来のようにアメリカを介することなく、あらゆる軍事情報を直接交換することが可能となり、日米韓の軍事同盟関係は完全に新段階に入った。日帝の狙いは、何よりもこの協定を通じて、米韓連合軍が作成した北朝鮮への全面戦争計画である「作戦計画5015」「同5027」に関する情報を韓国側に要求し、それにより朝鮮戦争への参戦と自衛隊の朝鮮半島への上陸を可能とすることにある。
パククネ打倒に決起する韓国民衆は、巨大な怒りをもって日韓GSOMIAを弾劾し、また朝鮮戦争絶対阻止を訴えて闘う動労千葉訪韓団を熱烈に歓迎した。