12・12京大集会に結集を 韓国学生の革命的決起に応え 処分撤回第2波ストに立とう
週刊『前進』04頁(2803号03面01)(2016/12/05)
12・12京大集会に結集を
韓国学生の革命的決起に応え
処分撤回第2波ストに立とう
(写真 当局の弾圧策動を打ち破って10・3京大集会をかちとり学内をデモ行進する京大生と全学連)
12・12京大集会に全国から結集しよう。韓国・民主労総ゼネストに連帯し、日本からも革命の扉を開く改憲阻止・安倍政権打倒の闘いを切り開くのだ。反戦ストに対する同学会執行部4学生への無期停学処分を粉砕し、京都大学から全国学生運動のうねりをつくり出そう。
青年・学生が実力行動に
韓国労働者人民のパククネ打倒の歴史的闘いは、100〜200万人の空前の決起をつくり出し、ついに11月29日に大統領を3回目の「国民向け談話」の場に引きずり出した。ここでパククネは事実上の「辞任表明」を行ったと言われているが、とんでもない。「浅知恵で急場をしのぎ、反撃の機会を狙おうとする思惑」「大統領の座をつかんで離さないための執着」(11月30日付ハンギョレ新聞)と指弾されているように、韓国労働者人民のより激しい憤りを引き出している。情勢の決定権を握っているのは労働者階級であり、民主労総ゼネストだ。青年労働者・学生を先頭にパククネを実力で打倒し、監獄にたたき込もう。民主労総ハンサンギュン委員長をはじめ全指導部を今すぐ釈放させよう。労働者・農民・学生・商店主をはじめ全人民が立ち上がり社会を止めた11・30韓国民衆ゼネストの大高揚を、財閥打倒=労働者権力樹立のプロレタリア革命へ、朝鮮革命―アジア革命―世界革命へ発展させよう
パククネの支持率は4%、不支持率は93%とされている。19〜29歳と30代は11月は一貫して「支持率0%」だった。すべての青年・学生が現体制を拒絶し、社会の根底的変革を求め、実際に実力行動に立ち上がり始めているという歴史的事態だ。11・30民衆ゼネストに向かって、25日から全国15大学が、28日には高麗大学が、そして30日当日にはソウル大学が同盟休校=ストライキに立った。ソウル大学総学生会は、「パククネを引きずり降ろすことはもはやすべての民衆のただ一つの課題となった」と宣言した。「ヘル(地獄)朝鮮」での「七放世代」(新自由主義攻撃で、恋愛・結婚・出産・マイホーム・人間関係・夢・就職をあきらめざるをえない若者層)が、革命を切り開く原動力となっている。未来を自らの手で取り戻そうとしている。
当局の自治破壊に反撃
12・12京大集会―デモは、この韓国学生の革命的決起に心から連帯し、全力で応える闘いだ。国境を越えた団結をつくり出す挑戦だ。11月24日、京都大の韓国人留学生・研究者61人、同志社大の韓国人留学生18人が京大キャンパスで「時局宣言」を発表し、パククネの早期退陣を要求した。11月20日の京都大11月祭企画では、金元重さん(国鉄闘争全国運動呼びかけ人)が「朝鮮半島で革命が始まっている」と参加者に訴えた。安倍もパククネも「1%」の支配階級であり、韓国と日本の学生の敵は一つだ。安倍政権は、韓国で始まった革命が日本に波及することを恐れている。日本でも韓国でも「生きさせろ!」の怒りが社会に充満していることを、安倍自身が感じている。ひとたび労働組合が中心となってゼネストに立ち上がった時、怒れるすべての人民が団結し政権打倒のうねりを巻き起こせることを民主労総は示した。ストライキの中でこそ、「職場と社会の運営に全責任を取っているのは俺たちだ!」という誇りがよみがえる。
昨年10月27日の京大反戦ストライキも、日本でこうした闘いを巻き起こすための決断だった。安保戦争法を強行成立させた安倍政権への怒りを参院選に流し込もうとしたシールズや野党勢力に対し、学生・労働者のストライキという「もう一つの選択肢」を示した。
それから1年余り。国家権力と京大当局は、今年3月には6学生を逮捕(全員を不起訴奪還)、7月には京大同学会執行部4学生に「無期停学」処分を下した。10月3日の後期授業開講日には、学生処分や自治破壊を批判する京大生有志の特大立て看板を問答無用に破壊した。同31日に再設置された特大看板に対して、京大当局・山極寿一総長はついに『告示第8号』(11月18日付)を発表し、「撤去の要請に応じない場合、法的措置をも含め厳正に対処する」と宣言。攻撃の矛先を2万3千京大生全体に向け始めた。「法的措置」宣言は、京大当局が「話し合い」路線には二度と回帰しないという意志表示であり、学生自治を警察権力=国家暴力で解体するということだ。それはまた、改憲・戦争へ、人間的紐帯(ちゅうたい)の一掃を目指す安倍政権の国家意志でもある。京大の闘いは、全人民の利害をかけた闘争にせり上がっている。
戦争阻止の闘い今こそ
戦後日本階級闘争の決戦局面で、全民衆の先頭で闘ってきたのが全学連であり京大学生運動だ。キャンパスから闘いに立とう! 『告示第8号』は追い詰められた当局の焦りであり、韓国情勢の京大への波及だ。10・3開講日以来の闘いの前進で、当局と学生の力関係は転換している。韓国革命の切迫を戦争でのりきろうとする動きが強まっている。GSOMIA(日韓軍事情報包括保護協定)締結は、米日韓3国軍事同盟と朝鮮戦争発動で、革命を圧殺しようとするものだ。日本での反戦行動がますます重要だ。12・12京大集会で韓国民衆と連帯しよう。処分撤回―自治解体攻撃絶対反対の第2波京大ストで、日本からも革命のうねりを!
〔マル学同中核派・京大支部〕