訪韓闘争に参加して
訪韓闘争に参加して
一人ひとりが組織者になる
なんぶユニオン 大野八千代
11月12日、光化門広場からソウル市庁広場周辺を含む一帯が労働者人民の怒りで埋め尽くされました。(写真)
デモで全学連の斎藤委員長が「パククネOUT! アベOUT!」とコールすると、韓国の高校生も「アベOUT!」と続きました。光化門先の道路では、訪韓団の両脇を通過するデモ参加者が旗や「韓国ゼネスト連帯」のボードに反応し、写真を撮る人が続出。私たちがパククネ打倒で日本から来たことを知ると「本当にありがとうございます」と日本語でお礼を言われました。
なぜ日本からと尋ねてくる人も大勢いましたが「労働者だからパククネ打倒・安倍打倒」と、それだけで伝わる。真心で連帯すれば国家の排外政策なんて吹き飛ぶ、国際連帯で戦争は止められると確信を深めました。
どうやって日本でゼネストを実現し、安倍を打倒し、社会構造を根底からひっくり返すのか。答えは出ています。私たち一人ひとりが組織者になることです。組織された労働者にこそ革命を主導する力がある。韓国での体験をエネルギーに、仲間を信頼し団結の力で実践していきます。
組合の総会で決意して訪韓
長野・農業労働者 早見明夫
今回、初めて訪韓闘争に参加しました。歴史的な日に闘争ができて、とても興奮しました。
闘争本番の日、日本全国から仲間が結集しました。周囲を見渡すと、学生は来ているけど、青年の大結集こそが課題だと思いました。
集会は、発言の合間に合唱や律動があることでメリハリがついて飽きさせない内容でした。そのへんは日本の集会と違うと感じました。日本から来たということでたくさんの人が喜んで声をかけてくれ、中には日本語で話しかけてくれる労働者もいました。
道路は100万を超える労働者であふれかえり解放区となりました。ホテルについてテレビをつけると、闘争の中継がされていました。まさに、革命が起こっているんだと思いました。
今回、組合の総会でみんなの発言を聞き、訪韓を決意しました。職場や地域の仲間を、あきらめずに組織します。
100万決起最高の体験に
宮城 青柳葉子
韓国の労働者・学生・民衆100万人決起に合流できたことは最高の体験でした!
昼の集会では、民主労総の労働者の力強く真剣なアジテーションと、あいだに入るさまざまな律動隊のパフォーマンスに感動しました。
夕方にはソウルのど真ん中の道路という道路が「パククネ退陣」のコールをする人で埋まり、デモで横を通る人たちとエールを交わし合い、ハイタッチや握手。光化門の前では、次から次にやってくるデモ隊が「動労千葉」や「みやぎ連帯ユニオン」などの旗やプラカードの文字を見て、「イルボン(日本)?」「ありがとう」などの声をかけてきて写真を撮ったり、いっしょにこぶしを突き上げたり......興奮の連続でした。
13日には公共運輸労組のスト現場、セウォル号テント、日本大使館前の少女像を案内してくれた民主労総の方が「アジアから世界革命を発信しよう」と語られ、前夜の100万の人波と重ねて労働者階級の総蜂起のイメージが大きく膨らみました。
西大門刑務所歴史館に新たに設けられた金元重さんら「在日同胞良心囚」に関する展示には驚きました。学生のころに徐兄弟の本で読んだ「在日は韓国人としても日本人としても受け入れられない異邦人だ」という表現に衝撃を受けましたが、この展示はそれをのりこえる挑戦に思えました。
田中委員長が「220人のオルグ団となって日本に帰ろう」と言われた通り、自分の職場に団結をつくるためにがんばりましょう!
われわれには安倍倒す力が
郵政労働者 由利徹
私は今回、訪韓団の一員として参加した。まずは快く迎え入れてくれた民主労総の方々や陣頭指揮をとってくれた動労千葉の方々にお礼を述べたいと思う。
生涯忘れることができない一日であろう。労働者大会の現場に到着すると路上で座り込み。訪韓団全員がモニターを見て一丸となり、パククネ打倒へ、そして「始まる前に戦争を止めよう」と心を一つにして第一弾集会は大勝利!
そしてデモへと出発。道路を占拠して自己解放的に歩けた。光化門周辺では「韓国ゼネスト連帯」のプラカードを掲げ大声でスローガンを叫んだ。
20代前半の人や大学生がたくさん参加していて、パククネに対する怒りのすごさに感銘を受けた。100万を超えるデモの規模にも感動し、絶対パククネを倒せる、倒すんだという熱意がひしひしと伝わってきた。
私は郵政労働者だが、正規・非正規で団結し、JP労組本部打倒の立場で、あらゆる資本の攻撃に真っ向から勝負し、「社会を動かしているのは労働者なんだ」という思いで、職場と地域で闘う決意だ。われわれには安倍を倒す力があるんだということを、この訪韓団の一員としてつくづく感じ学ぶことができた。トゥジェン!
はじける笑顔に革命を実感
徳島医療福祉労組 原祥吾
今年の民衆総決起闘争は去年とも比較にならないほど解放的なもので、革命を実感した訪韓となりました。
ともに参加した仲間からは、「11・6日比谷、11・9からのトランプ打倒デモ、11・12ソウルと、これらの闘いが一体で闘われたのがすごい。これが革命情勢だ」という意見が出ました。革命が起きている現場にいち早く駆けつけたいという強い思いが、ソウルに集まったすべての人を突き動かしていました。
集会に参加して、若者が多いことに驚きました。「パククネ政権退陣」を参加者たちが連呼し、はじけんばかりの笑顔でデモ行進していく。資本家や国家権力との闘いは、労働者を本当に解放するのだということを学びました。ロシア革命100周年を前に、アジアから世界革命ののろしが上がったと宣言できる民衆総決起闘争だったと思いました。
13日からは、闘争現場訪問と理念交流会に参加しました。3労組・動労千葉と民主労総ソウル本部の先輩方が積み重ねてこられた国際連帯の闘いに感謝です。
日本でも職場の拠点建設を進めようと、決意を新たにした訪韓闘争でした。