京大11月祭 金元重さん招き講演会 朝鮮半島で革命始まる

週刊『前進』04頁(2801号03面04)(2016/11/28)


京大11月祭
 金元重さん招き講演会
 朝鮮半島で革命始まる


 11月20日、京都大学11月祭での企画として千葉商科大学の金元重教授を招いて講演会を行いました(写真)。韓国の11・12民衆総決起闘争を受けて、タイトルは「朝鮮半島で革命が始まっている」です。
 初めに民衆総決起当日の映像をまとめたDVDを上映しました。報道資料などをふんだんに取り入れ闘いの大きさが明らかになり、民主労総ハンサンギュン委員長の獄中メッセージが代読される場面や訪韓団が熱烈に歓迎されるシーンなど、見る者の心を揺さぶるものでした。
 熱気を引き継ぎ、金先生の講演に移りました。金先生は自己紹介ののち、「日本のマスコミでは報じられていないが、11月12日に100万人を超える人びとが立ち上がった背景には、民主労総のゼネストがある」とし、講演の大半をハンサンギュン執行部が成立して以来の民主労総の激闘に費やしました。そして最後に「機動隊の車壁の克服と、大統領府・青瓦台への進行が問題になっている」と語り、ゼネストの階級的意義について力強く訴えました。
 続いて同学会の作部羊平委員長が「訪韓闘争によって革命のリアリズムをつかんだ。日本でも絶対にゼネストを実現する」と、確信も固く報告しました。
 質疑応答では「パククネ政権の危機は財閥に見限られたからでは?」「青瓦台への突入などではなく、デモの形態転換で対応するべきでは?」という質問がありました。それに対して金先生は、支配階級内部で起きたパククネ退陣を求める機運がその都度つぶされてきたこと、民主労総の先制的ゼネストが情勢を切り開いたこと、そして「パククネ打倒なき大集会などは『壮大なゼロ』。青瓦台への進攻を含めて今こそ運動の発展をかちとるべき」などと答え、熱のこもった討論が行われました。
 会場には多くの飛び入りの京大生、韓国からの留学生、市民を含め50人が集まりました。朝鮮革命に向けての民主労総ゼネストの新段階への突入、その圧殺をかけた朝鮮戦争の切迫を前に、きわめて意義深い企画として成功しました。
 無期停学処分撤回署名の年内3万筆達成、12・12京大集会の大成功に向けて全力を挙げます!
(マル学同京都大学支部・A)

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