動労水戸支援共闘 12・10総決起を誓う 総会で17年への方針を確立
週刊『前進』04頁(2801号02面02)(2016/11/28)
動労水戸支援共闘
12・10総決起を誓う
総会で17年への方針を確立
(写真 動労水戸の石井委員長が組合結成以来30年の闘いの勝利を自信に満ちて語った【11月20日 東京】)
「被曝労働拒否をたたかう動労水戸支援共闘」は11月20日、東京都内で総会を開催した。
総会は、JR東日本が12月10日に強行しようとしている常磐線相馬―浜吉田間の運転再開の攻撃に対し、動労水戸を先頭に仙台―東京で闘い、動労総連合をさらに拡大する意思統一をかちとった。また、福島から新たに呼びかけられた「被曝と帰還の強制反対署名」に取り組み、福島の怒りと結んで被曝労働拒否の闘いを広げ、支援共闘の会員拡大を実現する方針で固く一致した。
被曝労働拒否し労働運動再生へ
支援共闘呼びかけ人代表の小玉忠憲さんがあいさつに立ち、常磐線開通に対して「仙台支社と真っ向から激突して1日行動を闘おう」と檄(げき)を飛ばした。事務局長の斎藤貴広さんが経過報告で、12・10闘争を突破口に東京―ソウル11月国際共同行動の地平を発展させようと訴え、「支援共闘結成から1年半の闘いをとおして被曝労働拒否が階級的労働運動再生の路線となり、自治体労働運動の拠点化を突破口にJR労働運動の中に動労総連合の大発展の可能性を切り開くところについに到達した」と総括した。
安倍政権は来年3月に帰還困難区域を除く全避難区域の避難指示を解除しようとしている。斎藤さんは「常磐線開通阻止は被曝と貧困の強制に絶対反対する闘いだ。被曝労働をめぐる攻防であると同時にJRの全面外注化・地方切り捨てとの最先端の激突だ」と提起した。そして、被曝と帰還の強制反対署名に全力で取り組むこと、12・10闘争を動労総連合建設に結実させること、会員を拡大し来年3・11反原発福島行動から3・25支援共闘結成2周年集会に向かうことなどの方針を打ち出した。
動労水戸からの報告を石井真一委員長と木村郁夫書記長が行った。石井委員長は動労水戸結成30周年レセプションの成功を報告し、青年労働者の決起をかちとり常磐線開通を粉砕すると力を込めた。また、勝田車両センター構内運転士の53歳の組合員を突然、水郡線の本線運転士に発令する攻撃との闘いを報告し、動労総連合の組織拡大で外注化を阻止すると決意を語った。木村書記長は9月のドイツ訪問と、職場の要員増を要求した大子での時限ストを報告した。動労水戸の家族から、辻川あつ子さんがともに闘う決意を述べた。
原発事故で福島から米沢に避難している女性は、横浜に「自主」避難した子どもへの「いじめ」に触れ、動労水戸に期待する思いを語った。
分割・民営化に決着つける決戦
さらに、全国から参加した仲間が活発な討論を交わした。動労福島の橋本光一委員長は福島を覆う「あきらめ」に対し、職場から被曝労働拒否で闘う決意を述べた。動労千葉の中村仁執行委員は「われわれが芯になり火種となって闘いを大きい火にしよう」と情熱に満ちて訴えた。東京の自治体労働者をはじめ何人もの労働者の発言で、被曝労働拒否を労働運動の課題とする取り組みの前進が共有された。動労水戸の辻川慎一副委員長がまとめに立ち、17年決戦への展望を次のように熱く提起した。「来年は分割・民営化から30年の総決算をかけた闘いだ。動労総連合を拡大し日本階級闘争、国鉄闘争をめぐる路線闘争に勝利し労働者階級の闘いを爆発させる。それが韓国・民主労総の闘いへの日本労働者の回答だ。JRの青年の置かれた極限的状態の上に、被曝を強制することを労働組合として絶対に許さない。12・10を突破口に、来年3月ダイヤ改定に向かって『動労総連合に結集せよ!』と訴え真っ向から闘いを展開する」
11月国際共同行動の勝利の上にさらなる進撃が始まった。