団結ひろば 投稿コーナー
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さらなる結集が力に初の11月集会で実感
沼津 詩人 いなぎ ほうじつ
知人に誘われ11・6全国労働者集会に参加した。この種の集会への参加は70年以来だから46年ぶりか。日比谷野音も三十数年は来ていない。とても表現できない感慨に襲われていると次々に座席が埋まっていく。
昔とは違うと聞いていたが、確かに驚くことばかりだった。集会の参加者には明らかに高齢者と思われる方も多く、また女性も目立った。『前進』には「どなたでも参加できる集会」とあったが、2歳くらいの坊やがよちよちと歩き回っていたのもほほ笑ましかった。
会場内で黙々と仕事をしているかつての著名な活動家何人かにあいさつされた。彼らは今日まで人民大衆を裏切らず生きてきたのだと感激した。
体制側は教育も軍事も労働行政や社会保障までも、まさかここまではやるまいということを次々に強制してきたが、このような人民の団結でまだぎりぎり持ちこたえているのだ。集会の進行の中でまざまざとそのことを実感させられた。
さらに多くの団体、人びとに呼びかけ、このような運動を高めていくことが憲法改悪派に議会を奪われた今、特に必要なことであろうと実感した。
新人を未配達に追い詰める職場の変革へ
郵政労働者 由利 徹
9月20日の朝、突然、管理者が社員を集め「重大事故が起きてしまった」と切り出しました。内容をはっきり言わないし、職場は騒然としました。調べたところ、高卒で今年入ったばかりの青年労働者による郵便物未配達だとわかりました。
今の郵政職場は要員不足の中で交通事故、郵便事故が後を絶たず、安全が崩壊しています。それもこれも民営化と株式上場で金もうけしか考えない会社のせいです。それと一体となっているJP労組の役員連中も同罪です。
私のいるM局では4年前にも未配達がありました。管理者連中は朝から全体の物数を見て、今日は定時で終わるはずだの、営業しろだの、交通事故・郵便事故は起こすなだのと言うだけです。現場の労働者は必死で働いているにもかかわらず、労働者の健康などには一切気を遣いません。ふざけるな。俺たちはお前らの奴隷じゃない。現場を回しているのはわれわれ労働者だ。
報道では、青年労働者は1千通以上を自宅に置いていたとのことです。それを両親が見つけて提出したようです。本人も相当悩んでいたに違いありません。新人が不慣れなのは当然で、彼は悪くありません。彼をここまで追い詰めた会社・管理者連中と、労働者ではなく当局を支えるJP労組に一切の責任があります。私自身も、今回の事件をきっかけに、新人をここまで追い詰める職場を変えるため行動を起こさなければなりません。
郵政ではこの10月から無期転換制度が導入されました。仕事が早い、仕事が遅いなどと、スキル評価によって労働者同士の競争と分断をさらに強める制度は早急にやめさせましょう。
西大門刑務所歴史館民衆の力を感じる場
東京 十亀トシ子
動労千葉とともに訪韓した際、西大門(ソデムン)刑務所歴史館に久しぶりに行ってきました。
歴史館のリーフレットには「近現代期、韓民族の受難と苦痛を象徴した西大門刑務所を保存展示している博物館」とあります。まさに日帝の朝鮮植民地支配の歴史を朝鮮人民の側から描き出している場所です。
今回、在日韓国人政治犯の展示室ができたと聞いて足を運びました。11獄舎全体が70年代から80年代、軍事独裁支配と闘った民主人士を紹介する場になっています。その3番房が「在日同胞良心囚 苦難と希望の道」(写真)。展示された、一文字ずつ点で刻まれた文字----それだけでインパクトがあるものです。国鉄闘争全国運動呼びかけ人の金元重さんの政治犯当時の写真もあり、感慨深いものでした。
在日韓国人政治犯は、朴正煕、全斗煥、盧泰愚と続いた軍事独裁政権によってねつ造された政治犯です。彼らの闘いと救援運動は、朝鮮人民の民主化闘争の一翼として闘いぬかれたということをあらためて確認することができました。
西大門刑務所歴史館は、今、パククネ打倒を闘い取ろうとしている韓国の民衆の力の根源を心底感じる場所です。歴史の真実に向き合い、人類の未来をつかもうとする者にとって必見です。
戦争と弾圧やめろと在日クルド人が抗議
東京 KI
10月28日、在日クルド人たちがトルコ国内で続くクルド人への戦争・弾圧に対し、トルコ大使館への抗議行動を行った。
冷たい雨が降る中、50人ほどのクルド人と日本人支援者がトルコ大使館前の明治通りに結集した。警察はクルド人たちがトルコ大使館に接近するのを阻止するために機動隊部隊を配置し、トルコ大使館とは100㍍ほど離れた明治通りの反対側の歩道に抗議の人びとを押し込めた。クルド人たちはこの弾圧をはねのけて、「トルコ政府は虐殺をやめろ! 弾圧をやめろ!」と怒りをたたきつけた。
トルコでは今、7月の軍隊反乱以後、エルドアン大統領による反対派への激しい弾圧が続いている。その一環としてクルド労働党をはじめとしたクルド人勢力に襲いかかり、クルド人地域への戦争を強めている。クルド人居住地の市長や市議会議員らを次々と逮捕・拘束している。この日の大使館への行動は、こうした戦争や弾圧に抗議する目的で行われた。
トルコ政府のこうしたクルド人への攻撃と軌を一にして、日本の入管による在日のクルド人に対する強制収容の攻撃が続いている。仮放免の更新に入管を訪れた人を収容するという事態が相次いでいる。成田空港で入国した女性がそのまま収容され、品川入管(東京入国管理局)に入れられている。兄の次に弟、その次に父親と、続いて収容された家族もいる。これは、クルド人を徹底的に痛めつける意図によるものとしか思えない(兄と弟は現在、仮放免で出所している)。
また9月22日にはスリランカ人30人がチャーター機で強制送還された。その中には28年も日本で生活していた人もいる。入管による外国人への不当な抑圧は直ちにやめさせなければならない。