動労千葉訪韓団 鉄道労組訪問し熱い交流 現場闘争が100万総決起の源
動労千葉訪韓団
鉄道労組訪問し熱い交流
現場闘争が100万総決起の源
100万民衆総決起の大高揚の中、動労千葉訪韓団は、翌13日と14日、ゼネスト中の鉄道労組をはじめ長期争議を闘う労組、真相究明を求めて断食籠城(ろうじょう)中のセウォル号遺族、日本大使館前で少女像を守っている学生などを激励訪問し、感動的な交流を果たした。
無期限ゼネスト闘う鉄道労組と固く団結
動労千葉をはじめとする動労総連合の訪韓団は、アメリカのRWU(鉄道労働者統一委員会)、ATU(合同運輸労組)の労働者とともに、11月14日午前、全国鉄道労組ソウル地方本部を訪問し、ソウル地本役員と交歓した。その後、パクチョンソン本部長をはじめソウル地本役員とともに検査・修繕職場の高揚(コヤン)高速車両支部に移動、同支部の昼の決起集会に参加した。
日米の鉄道労働者が参加していることが紹介され、400人を超える同支部組合員の拍手を受けて、動労千葉の田中康宏委員長があいさつした。「49日間のストを打ち抜いている皆さんの闘いに敬意を表します。パククネ打倒の100万人の行動に参加し、ここから歴史が変わると実感しました。民営化・外注化・成果主義は日本で先に強行され、それが今、韓国に導入されようとしています。日本でも分社化・転籍に至る外注化攻撃が本格的に始まっています。皆さんに負けないよう全力を尽くして闘います」
鉄道労組のゼネスト現場をともにした動労総連合は、同じ鉄道労働者として同様の闘いを自ら実現する決意を固めた。
セウォル号遺族が光化門で籠城
13日午前、民主労総ソウル本部の案内で清渓川(チョンゲチョン)広場でテント籠城している公共運輸労組を訪ねた。迎えたチェジンスク副委員長は、ガス・電力など33の機関で成果年俸制導入を拒否し闘っていると胸を張った。田中委員長が「日本でも攻撃は同じ。ともに闘いましょう」と固い握手を交わした。
続いてセウォル号遺族が断食テント籠城する「光化門4・16広場」を訪問した。スタッフのキムギョンナムさんは、14年4月16日、高校生ら300人を超える犠牲者を出した「セウォル号惨事の真相究明のために船体の引き揚げを要求しているが、政府は船体が壊れるからと拒否している」と怒りを込めて語った。
日本大使館前では大学生たちがテントを張って平和の少女像を守っていた。
婦人民主クラブ全国協議会が持参した青白赤3色の婦民カラーで編んだマフラーを少女の首に巻いた。日本軍慰安婦問題を抹殺しようとする日韓合意を許さず、戦争と改憲の安倍政権を倒そうと「トゥジェン!」
解雇撤回を闘う社内下請け労組
14日午前、訪韓団は解雇撤回を闘う東洋セメントと旭硝子、二つの非正規職労組のテント籠城現場を訪問した。
民主労総江原嶺東地域労組東洋セメント支部の闘争現場は、元請け会社である東洋セメントを買収したサンピョ本社ビル前(鐘路区)だ。昨年8月からテント籠城を続けているイイニョン副支部長が迎えてくれた。
下請け労働者たちは、石灰石を採掘し、セメント生産業務を担っているが、賃金は元請けの約40%。14年5月に下請け会社に初の労組を結成し、15年2月、雇用労働部が東洋セメントの偽装請負を認定、元請け正規職として雇用するよう決定した。その直後、東洋セメントは労組解体を目的に下請け会社との契約を解除し、下請け労働者101人を解雇した。以来、弾圧に屈せず、組合員23人が闘っている。
副支部長は「最後まで資本家たちを断罪して闘う。労働者として正々堂々と立つことが希望だ」と不屈の意志を示した。
合同・一般労組全国協の小泉義秀事務局長は「11・12の大闘争はこういう現場の争議によって支えられている」と連帯を表明し、支援カンパと激布を贈呈した。
政府庁舎前の旭硝子社内下請け労組は、緊急闘争のため会えなかったので、東洋セメント労組にカンパと激布を託した。