韓国で始まった革命に続け 11・26ソウル―東京大闘争に決起を 〈朝鮮戦争・労働大改悪〉阻止へ国鉄決戦=都労連決戦を闘おう

週刊『前進』04頁(2799号01面01)(2016/11/21)


韓国で始まった革命に続け
 11・26ソウル―東京大闘争に決起を
 〈朝鮮戦争・労働大改悪〉阻止へ国鉄決戦=都労連決戦を闘おう


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(写真 「パククネ退陣!」を叫ぶ労働者人民がソウル中心部を制圧。動労千葉訪韓団もともに闘った【11月12日】)

(写真 民衆総決起大会に参加する三里塚反対同盟の萩原富夫さん)

(写真 韓国の学生と交歓する全学連。動労千葉訪韓団のデモ隊に熱い声援が送られた)


 11月国際共同行動は歴史的な成功をかちとった。韓国のパククネ打倒の100万民衆総決起は、民主労総のゼネストが切り開いた革命情勢である。また、アメリカ大統領選でのトランプ当選とその後の反トランプデモの全米的拡大は、アメリカ階級闘争が戦後的枠組みを突き破って、革命と反革命の激突の中で発展していく展望を示している。大恐慌の深まりの中で、世界は〈戦争か革命か〉の時代、プロレタリア革命の時代に入った。11・6東京―11・12ソウルを貫く国際共同行動は、新たなインターナショナルの始まりである。11・26ソウル―東京大闘争に決起し、12月総決起で安倍を打倒しよう。

労働者権力確立=プロレタリア革命への進撃

 11月12日、ソウルの街は100万人をはるかに超える人波で埋め尽くされた。「チェスンシル・ゲート」への怒りは、「ヘル(地獄)朝鮮」という現実にたたき込まれ、未来を奪われてきた青年・学生たちの根底的な怒りである。パククネと財閥による新自由主義の労働大改悪と戦争策動に対する積もりに積もった怒りの大爆発だ。
 マスコミは抹殺しているが、民主労総の不屈・非妥協の闘いこそが民衆総決起の革命情勢を切り開いた。韓国の労働者階級・学生は、この闘いを中途半端な「民主化」で終わらせることなく、今度こそ労働者権力の確立=プロレタリア革命に向かって奮闘している。
 動労千葉訪韓団220人はこの歴史的な闘いをともに闘った。全国労働者大会でも、民衆総決起のデモの渦中でも、日韓労働者の熱い連帯と交流がかちとられた。田中康宏動労千葉委員長は、訪韓団の行動の締めくくりに「この社会で苦しめられた民衆が本当に歴史をつくっていく、その第一歩が始まった」「全世界の民衆が同じ道を進むために、私たちがその道をつくろう」と訴えた。訪韓した日本の労働者と学生は、帰国して感動と興奮を語り、〈革命〉の息吹を持ち帰った。労働者の国際連帯は、職場・地域で権力・資本と闘う力を何倍にも強くする。
 壮大な闘いは始まったばかりである。パククネ打倒、プロレタリア革命の勝利まで、やむことのない闘いである。それは日本の労働者階級に対する連帯と総決起の呼びかけである。11・26ソウル―東京大闘争に決起しよう。韓国・日本・中国―東アジアから世界革命を切り開こう。

反トランプデモは階級闘争激化と革命への道

 米大統領選の結果は、大恐慌のもとで深まるアメリカ帝国主義の危機と没落・衰退の激しさを示した。それはまた圧倒的な経済力・政治力・軍事力をもつ米帝を基軸に成立してきた戦後世界体制を最後的に崩壊させ、全世界を激動にたたき込む世界史的事態である。
 既成の支配階級・支配秩序への不満と反感をあおったトランプの勝利は、新自由主義に対する労働者人民の怒りと不満がどれほど深いかを示した。とりわけ五大湖周辺では、鉄鋼や石炭、自動車などの産業が衰退し、首を切られ困窮する白人労働者層が大規模に民主党から離反し、既成の支配層(AFL―CIO=米労働総同盟・産別会議の御用幹部を含む)を代表するクリントンに「ノー」を突きつけた。この労働者の怒りを反革命的、排外主義的にねじ曲げ、プロレタリア革命を阻止するために登場したのがトランプである。
 トランプが掲げる「アメリカ第一主義」は、自国の利害をむき出しにして争闘戦と戦争を激化させる。それは、中国・ロシアや他帝国主義の対抗的軍拡と戦争策動を引き出す。また、移民排斥・人種差別・女性差別の攻撃は、新自由主義のもとでの凶暴な攻撃であり、絶対に粉砕しなければならない。
 すでに巨大な反トランプデモがアメリカ全土で燃え上がっているように、労働者階級は必ず資本とブルジョア国家を打ち倒す巨大な闘争を爆発させるだろう。アメリカの階級社会を覆ってきた一切のあいまいなもの、中間主義的なものがぶっ飛び、むき出しの階級闘争が革命に向かって闘われるだろう。
 「ブルジョア社会そのものの諸条件から生じる諸衝突、それは徹底的にたたかいぬかれねばならない、それは空想で除き去れるものではない」(マルクス)

労組解体・戦争動員の「1億総活躍」粉砕を!

 日本でも新自由主義に対する巨大な怒りが渦巻いている。電通の女性労働者の過労自殺を契機に、「私の職場も同じだ」「このままでは殺される」と、闘いの機運が広がっている。連合や全労連など体制内労働運動の抑圧と制動を打ち破った時、労働者階級の怒りが解き放たれ、巨大な闘いが爆発する。動労千葉は新自由主義の国鉄分割・民営化攻撃と真っ向から闘い、外注化・非正規職化に絶対反対を貫いている。動労千葉の闘いは全労働者を獲得する階級性・普遍性をもっている。団結の強化を総括軸に職場・生産点での闘いを推し進めよう。
 安倍政権の「働き方改革」は、大恐慌と争闘戦激化のもとで、低賃金で使い捨て自由の労働力を大量につくり出し、資本の危機を救おうという超反動的な攻撃である。それは安倍が掲げる「1億総活躍社会」という戦時的な労働力総動員計画の一環であり、総非正規職化により労働者の生活と権利を破壊する。
 小池百合子都知事は「国は改革のスピードが遅い」と、争闘戦での日帝の立ち遅れに危機感を強め、東京都を突破口として労働大改悪を強行しようとしている。都政改革本部特別顧問の上山信一は「コストの削減余地は大いにある」「職員の給料が高すぎる」「職員の数も今の半分でいい」などと、都職員に対する徹底的な首切り・賃下げを主張している。小池は自らの政治塾に前大阪市長・橋下徹を講師として招いて、結合を強めている。都労連決戦は、こうした安倍・小池の労働大改悪を最先端で粉砕する闘いであり、首都の労働運動の変革をかけた決戦である。築地市場の豊洲移転を阻止しよう。
 安倍政権は危機を深めている。TPP(環太平洋経済連携協定)承認案を衆院で強行採決して参院に送ったものの、まったく発効の展望がない。アベノミクスの破綻は明らかだ。政府は15日、南スーダン国連平和維持活動に参加する自衛隊に、安保戦争法に基づく「駆けつけ警護」の新任務を付与する閣議決定を行った。停戦合意が崩壊した現地で自衛隊を現地諸勢力と交戦させる侵略戦争であり、朝鮮侵略戦争の道だ。戦争・改憲の安倍政権を打倒しよう。

安倍・小池倒す12月総決起へ

 福島県は避難区域外から避難した「自主避難者」への住宅無償提供を来年3月で打ち切る方針だ。さらに安倍政権は来年春には、浪江町や飯舘村をはじめ、帰還困難区域を除くすべての地域で避難指示を解除することを狙っている。「福島での生活環境が整った」などと強弁するが、放射線量は下がらず、問題は何一つ解決していない。福島県民だけに年間20㍉シーベルトの被曝線量を押し付ける攻撃である。
 これに対して、被曝と帰還の強制に反対する新たな署名運動が福島現地から呼びかけられた(2797号掲載)。被曝労働拒否を闘う動労水戸・動労福島は、動労総連合建設の飛躍をかけ、12月10日の常磐線相馬―浜吉田間の運転再開に反対して闘っている。連帯して決起しよう。
 無実の星野文昭同志の奪還をめざし、11・27星野集会に大結集しよう。
 農地法裁判での10・25上告棄却に対して、市東孝雄さんは怒りに燃え、農地死守の不屈の決意を語っている。市東さんの農地を守りぬこう。12・4三里塚現地緊急闘争に結集しよう。12・12京大集会―京都市内デモをかちとろう。
 『前進』を武器に、12月闘争に総決起し、運動と組織を拡大しよう。冬期大カンパ闘争に立ち上がろう。

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