群馬合同労組中央タクシー 24時間ストを貫徹 意気高く高崎市内をデモ

週刊『前進』04頁(2797号04面06)(2016/11/14)


群馬合同労組中央タクシー
 24時間ストを貫徹
 意気高く高崎市内をデモ


 10月23日、群馬合同労組中央タクシー分会は、午前8時30分から24時間のストライキを闘った。組合員に対する賞与不支給、もうけ優先・安全軽視の経営方針、不誠実な団体交渉などに対する断固たる抗議だ。
 8時から藤岡市にある中央タクシー群馬営業所前でスト突入集会を行った(写真)。新たに結成された群馬バス分会の2人も有給休暇をとって参加。中央タクシー分会の3人を先頭に群馬合同労組11人でスト突入に臨んだ。
 3月の春闘ストの時は、スト通告を受けるや管理者が事務所の鍵を閉めて逃げ出し、解放区と化した敷地内で組合が堂々と集会を行った。さすがにこれはまずいと判断したのか、今回は組合が敷地内で集会を開始するや、山本営業所長がとんできて「敷地外へ出ろ」と言ってきた。また会社の駐車場に停めた組合員の車をたたく、川谷内政樹分会長を突き飛ばす、「ハウス、ハウス」と連呼して組合員を犬扱いするなど挑発行為を繰り返した。
 これに組合が抗議すると、山本所長は川谷内分会長に向かって「態度が悪いから乗せねぇよ」と口走った。労働委員会で「川谷内は乗務できる体調ではないから外した」と言っていたのと違うではないか! 組合に加入した途端に仕事を奪うという明白な不当労働行為の事実を、営業所長が自ら認めたに等しい。
 しばらくすると警察車両が6台も現れたが、組合は「警察は介入するな」と弾劾し、堂々とシュプレヒコールを上げてスト突入集会を終えた。
 正午から高崎駅東口で街頭宣伝を行った。応援に駆けつけた動労千葉OB会の永田雅章会長、とちのきユニオンの仲間、「足利事件」の再審をかちとった仲間がスト支援を熱く訴えた。
 午後1時30分から高崎市労使会館で行われた「中央タクシー分会スト支援連帯 ブラック企業ぶっとばせ団結集会」には約40人が参加した。集会では、群馬合同労組支援共闘会議の秋山太一共同代表が撮影した朝のスト突入集会のビデオが上映され、緊迫した状況と組合員の怒りが参加者に克明に伝えられた。
 中央タクシー分会の勝利感あふれる発言、群馬バス分会の決意表明に続き、動労千葉OB会の永田会長や地元の仲間が次々と発言。裁判闘争をともに闘う吉野晶弁護士の発言を受け、群馬合同労組の須永貴男副委員長が11・6への大結集を訴えた。最後に清水彰二委員長がまとめを提起、川谷内書記長の団結ガンバローで集会を終え、デモに出発した。
 「ブラック企業を許さないぞ!」「闘う労働組合を取り戻そう!」と力いっぱいコールするデモ隊に沿道の注目が集まり、喫茶店のママさんが「お客さんに見せるから」とビラ20枚を持っていった。「群馬・市東さんの農地を守る会」の高階ミチさんも、群馬合同労組ののぼり旗を持ってデモの先頭に立った。
 三里塚闘争や反原発闘争などすべての闘いを集約し、勝利するのが階級的労働運動だ。朝鮮戦争切迫情勢の中、戦争をさせない力がここにある。この力で安倍を打倒しよう。
(田島俊昭)

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