２０１６年日誌　11月１日～７日
　「駆けつけ警護」付与へ／高崎線が１０時間以上運休

●物価２％目標、任期中断念　日本銀行は金融政策決定会合で、物価上昇率２％の目標達成時期の見通しを「２０１７年度中」から「18年度ごろ」に先送りした。18年４月までの黒田東彦総裁の任期中の達成を断念。（１日）
●空自が英空軍と共同訓練　青森県の三沢基地で、航空自衛隊と英空軍の戦闘機の共同訓練が報道陣に公開された。空自が米軍以外と日本で訓練するのは初めて。政府は、安保関連法制定で日英の「準同盟」の構築も模索。先月20日には米国防総省で、米英両国海軍の制服組トップと海自トップの海上幕僚長が初の３者会談。（２日）
●米、利上げ見送り　米国の中央銀行、米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）が連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）で追加利上げを見送った。７会合連続の利上げ見送り。（２日）
●ケニアが部隊撤収表明　ケニア政府は、南スーダンで国連ＰＫＯ（平和維持活動）に取り組む国連南スーダン派遣団から、自国の部隊を撤収させる考えを表明した。国連関係者は「離脱すれば、南スーダンのＰＫＯにとって致命的な打撃になる」と指摘。（２日）
●「駆けつけ警護」付与へ　政府は南スーダンのＰＫＯの派遣部隊に安保関連法に基づく新任務「駆けつけ警護」などを付与する方針を固めた。今月15日に閣議決定する考え。（３日）
●生活保護世帯、８月最多更新　今年８月に生活保護を受けた世帯は４カ月連続して増えて１６３万６６３６世帯となり、今年３月に記録した過去最多を更新した。（３日）
●高崎線が10時間以上運休　ＪＲ高崎線で通信ネットワーク障害が発生。10時間以上、同線と湘南新宿ラインが運行不能になった。運休が長期化したのは、東京都内で一元的に全列車の運行状況を把握するシステムが不具合を起こしたためとみられる。（４日）
●ＴＰＰ法案、採決強行　ＴＰＰ（環太平洋経済連携協定）の承認案と関連法案が衆院ＴＰＰ特別委員会で、自民党などの賛成多数で可決された。野党が抗議する中、与党が強行。（４日）
●日本軍軍隊慰安婦、日韓合意に反対　韓国などアジア４カ国の日本軍軍隊慰安婦が来日し、東京都内で記者会見した。慰安婦問題をめぐる昨年12月の日韓政府合意に「慰安婦被害者に相談もなく合意したうえ、韓国以外の被害者を排除しており、解決になっていない」と反対を表明。あらためて各国の慰安婦に公式に謝罪し賠償するよう、日本政府に求めた。（４日）
●パク大統領退陣求め20万人　ソウルで、パククネ大統領がチェスンシル容疑者に機密文書を渡した問題などに抗議する大規模集会が開かれた。中心部の光化門広場には20万人が集結。この問題をめぐるソウル中心部での大規模集会は10月29日以来２度目。（５日）
●北朝鮮「核、安保上必要」　北朝鮮の外務次官らが10月末にクアラルンプールで米政府の元当局者らと協議した際、「安全保障上の懸念から核兵器が必要だ」と述べ、米側が求める核放棄には応じる考えがないことを伝えていたことがわかった。（５日）