戦争と革命の時代、星野さん奪還を! 11・27全国集会に大結集し全証拠開示・再審の17年へ 革共同救援対策部
戦争と革命の時代、星野さん奪還を!
11・27全国集会に大結集し全証拠開示・再審の17年へ
革共同救援対策部
われわれは、70年安保・沖縄闘争の先頭に立ち、獄中42年を不屈に闘う星野文昭さんをこれ以上、一日たりとも投獄することを許さない。2017年星野さん奪還へ総決起し、必ず取り戻そう。まさに戦争と革命の情勢の中、全世界で怒りが爆発している。11月27日、星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議の主催で開かれる星野全国集会に大結集しよう。
労働者の国際連帯で朝鮮戦争阻止しよう
世界は今、戦争と革命の情勢だ。戦争の切迫と新自由主義が生み出した人間が人間として生きていけない社会に対する怒りが全世界に充満し、闘いが燃え上がっている。
何よりも韓国では、米日帝の朝鮮侵略戦争の超切迫に対して民主労総が無期限ゼネストに決起し、パククネ政権を打倒する革命情勢を切り開いている。われわれは、朝鮮侵略戦争を絶対に許さない。民主労総と連帯し、労働者階級の国際連帯で、始まる前に戦争を止めるのだ。この歴史的使命を実現するものとして11月国際共同行動が闘いぬかれている。
これこそ星野さん奪還情勢だ。世界中で巻き起こる労働者階級の壮大な決起と一体のものとして日帝・安倍政権を打倒し、星野さんを取り戻す時が来た!
動労千葉、動労水戸を先頭とする階級的労働運動を推進し、とりわけ首都東京で動労東京、都労連を軸に闘う拠点を拡大し、安倍―小池への怒りを束ねて労働者階級の壮大な決起を生み出そう。11月国際共同行動は、その展望を大きくこじ開けている。安倍政権が強行する戦争と労働法制改悪を打ち破る闘いと星野闘争をひとつのものとして爆発させよう。
9・4徳島刑務所包囲デモを頂点とする9月徳島闘争は、獄中42年を打ち破り星野さんを絶対に取り戻す新たな地平を切り開いた。全国から結集した労働者学生人民は徳島刑務所に肉薄して、声を限りに「ソリダリティ」を歌い、「星野さんを返せ」と叫んだ。
その声が星野さんに届き、獄壁を越える固い団結がつくり出された。「この闘いをやり抜けば必ず星野さんを取り戻せる」という確信が、参加者全員のものになった。11・27全国集会に全力で結集し、2017年星野さん奪還へ総決起しよう。
「革命の現実性」貫き不屈・非転向で42年
星野文昭さんは、1971年11月14日、日帝・佐藤政権が推し進めるペテン的な沖縄「返還」政策を打ち破るためにすべてをかけて決起した。
高崎経済大学の学生として全学連で闘っていた星野さんは、71年夏、沖縄闘争と並んで日帝との非和解的な対決点となっていた三里塚で空港建設のための強制代執行との決戦を闘いぬいていた。そして11月、沖縄返還協定の国会批准が目前に迫る中、革共同は「首都にコザ暴動を」と呼びかけ、沖縄全島ゼネストと連帯する11・14渋谷大暴動闘争への総決起を全人民に訴えた。
沖縄では11月10日、70万県民が総決起して全島ゼネストが闘われた。この闘いに呼応し11月14日、星野さんを先頭とする労働者・学生が、1万2千人の機動隊で制圧され、戒厳令下にも等しい状況に置かれた渋谷に突入。膨大な数の大衆とともに深夜まで闘いぬいた。
313人が不当逮捕され、池袋駅では大阪から上京した教育労働者・永田典子同志が虐殺された。闘いの中で、デモ隊にガス銃を向けた機動隊員一人が死亡した。
70年安保・沖縄闘争は、戦後革命―60年安保闘争の地平を発展させ、日本帝国主義と真っ向から対決する歴史的な闘いとして大爆発した。
「沖縄奪還、安保粉砕・日帝打倒」のスローガンが労働者階級を根底から組織し、支配階級に革命の現実性を突きつけるものとなった。全学連の学生とともに、青年労働者が数万人の規模で決起した。職場の団結を基盤に街頭に進出し、機動隊との闘いをやり抜いた。これは、帝国主義・国家権力と体制内労働運動を根幹から揺るがす闘いであった。
逮捕・起訴・処分された仲間を守るために「守る会」や「支える会」が全国の職場に結成されて、それまでの労働運動を根底から塗り替える闘いが始まった。
追い詰められた政府・国家権力は、破防法弾圧、カクマルによる白色テロと一体のものとして星野さんへの死刑求刑攻撃をかけてきた。
星野さんの42年間不屈・非転向の闘いは、70年闘争が突き出した革命の現実性を貫くものとしてある。新自由主義による延命の道も断たれ、もはや戦争・核戦争―世界戦争に突き進むしかない帝国主義、この戦争か革命かの時代、社会に充満する怒りと結び、星野さんを奪い返す時が来た!
星野暁子さんは86年に獄中結婚して以来、30年間を一心同体で闘いぬいている。この二人とともに家族の皆さんも必死で闘っている。
絵画展と新聞
新自由主義攻撃は、闘う労働組合を破壊し、労働者階級の階級的団結を解体することを核心に据えている。新自由主義による外注化・非正規職化は労働過程そのものを破壊し、人間社会の共同性を根底的に崩壊させるのだ。
動労千葉は国鉄分割・民営化に対して絶対反対を貫き、外注化・非正規職化攻撃を打ち破って団結を守り抜いてきた。この地平が民主労総との国際連帯をつくり出し、世界の労働組合と労働者階級の未来を切り開く展望を示している。階級的労働運動は、マルクス主義の核心を「労働の奪還」論として明確にし、労働の奪還と人間の奪還をひとつのものとして闘っている。
星野さんが獄中で貫いているものは、新自由主義に対する絶対反対の闘いであり、労働者階級の団結である。新自由主義を打ち破り、階級的労働運動と固く一体で闘っている。その根底にあるのは、労働者階級への無限の信頼だ。
革共同が世界に誇る革命家である星野同志を守り、奪還するために総決起しよう。
星野さんの闘いは、100万人の労働者人民の決起と結合し、今日の社会を根底的に変える展望を切り開いている。星野闘争は階級的労働運動とともに闘い、それを大きく発展させる陣形をつくり出している。それを如実に示すのが全国で開かれている絵画展だ。
昨年から今年にかけて全国120カ所で絵画展が開かれ、総計で2万人以上の人が星野さんの絵と闘いに触れた。どの絵画展も大成功し、星野暁子さんの詩を読んで涙を流す人も多数いた。
ビラを受け取って絵画展に足を運んだ人は、何に感動するのか。
一つは、星野さんが無期懲役の獄にありながら42年間不屈に、明るく意気軒高と闘いぬいていることだ。
新自由主義がもたらした現実に苦しみ、時には自殺まで考えた人が、星野さんの絵と闘いに希望を見いだし、新たな闘いを開始することが、全国で起きている。絵画展から11・6労働者集会への参加者も生まれている。
もう一つは、星野さんが無実だということだ。
星野さんを有罪とする物的証拠は何ひとつない。デモに参加した未成年を含む学生6人が警察・検察の密室で取られた供述調書だけで無期懲役とされたことに、すべての人が驚き、怒る。「警察がこんなひどいことをするのか。知らなくて申しわけない」と、新たな決起が始まっている。
多くの絵画展で労働組合を中心にした実行委員会が形成され、地域の総決起をつくり出している。救援運動や市民運動、さらに宗教者の決起を実現している。
『星野新聞』は労働組合の決起を生み出し、広範な労働者民衆が星野闘争の担い手になっている。
絵画展と『星野新聞』で闘いは大きく拡大し、星野救援会は全国33カ所になった。1月の「無実の星野文昭さんを取り戻す会・岐阜」に続き、8月7日に「室蘭星野文昭さんを取り戻す会」、8月28日に「星野文昭さんを取り戻す会・静岡」が結成された。
全証拠開示を
再審闘争は国家権力との真正面からの激突だ。
警察・検察は、星野さんの無実を承知の上で、デモに参加した未成年の学生を責めたててうその供述をさせた。裁判所はそれを追認し、無期懲役を言い渡した。星野無期は、絶対に許せない国家犯罪である。
星野再審闘争は、検察庁、裁判所を追い詰めている。第2次再審請求・異議審の最大の焦点は、11人の民間目撃者の供述調書をはじめとする全証拠の開示である。
10月5日、再審弁護団が東京高裁第12刑事部の裁判官と面談し、三者協議開催と11人の民間目撃者の供述調書の開示を強く申し入れた。裁判所の新たな布陣との闘いを強め、検察官が隠し持つすべての証拠を開示させよう。
捜査機関が集めた証拠は、検察官の私物ではない。都合の良い証拠だけを法廷に提出し、星野さん無実の証拠を隠すなど絶対に許すことができない。検察官を徹底的に弾劾し、全証拠の開示をかちとろう。
星野暁子さんが訪韓 新たな闘いが拡大へ
世界大恐慌の深まりの中で、ウクライナ、中東、東北アジアにおいて戦争情勢が極めて切迫している。北朝鮮キムジョンウン体制の反労働者的軍事行動をえじきとして、米日韓の戦争挑発が激化している。
切迫する朝鮮戦争、核戦争の危機を打ち破るのは、国境を越え、民族を超えた労働者の国際的共同闘争である。11月6日東京―12日ソウルを頂点に国際共同行動の大高揚がかちとられている。
民主労総のゼネストは空前の規模で闘われ、底なしの腐敗をさらけ出すパククネ政権を崩壊に追い詰めている。ソウル大学、梨花女子大学をはじめ、全土の大学でパククネ打倒の闘いが展開されている。全人民の決起が始まり、もはや韓国は革命情勢だ。
世界の労働者階級がともに闘うことによって、一気に革命情勢をたぐり寄せる時が来ている。
こうした中で、星野さんの闘いは国際連帯の発展を生み出している。
韓国の拘束労働者後援会は9月徳島闘争に連帯のメッセージを寄せ、「私も、必ず星野先生にお目にかかりたいです。来年には、日程を合わせて、星野救援会の総会、面会行動に行ってみたいです」と表明した。
11・12ソウルの闘いには、星野暁子さんも訪韓して参加する。民主労総ハンサンギュン委員長の解放と星野さんの解放は一体だ。
6月19日の全国集会には、アメリカUTLA(ロサンゼルス統一教組)のアーリーン・イノウエさんが参加して連帯のあいさつを行った。ILWU(国際港湾倉庫労働組合)や運輸労働者連帯委員会との団結も強まっている。今年4月には、ムミア・アブ=ジャマル救援の闘いを、動労千葉とともに闘った。
動労水戸のドイツ訪問団は星野さんの闘いを紹介して、現地で星野署名を集めた。
トルコのUID―DER(国際労働者連帯協会)は「獄中42年不屈」と聞いただけで星野さんの闘いを理解してくれた。トルコの労働者が、星野さんと連帯する手紙や詩を送ってくれた。
安倍政権は、朝鮮侵略戦争策動と一体で「働き方改革」と称する労働法制改悪の攻撃を激化させている。今国会では、労働者農民の闘いに敵対して、TPP法案の成立を強行しようとしている。しかしその実態は非常に脆弱(ぜいじゃく)で、何の展望もない。世界大恐慌の深まりと戦争情勢の切迫に追い詰められ、絶望的な攻撃を激化させているのである。
安倍政権は、改憲攻撃そのものとして労働法制改悪を狙っているが、安倍政権がいかに攻撃を激化させようと、労働組合を徹底的に解体して「産業報国会」を結成し、総翼賛体制を確立しない限り戦争はできない。
沖縄と結んで
安倍政権は、本土機動隊を投入してまで辺野古新基地建設、高江ヘリパッド建設を強行しようとしている。
沖縄は、「基地の島」「侵略の島」であると同時に、「非正規職の島」とされている。これに対し、沖縄労働者人民の根源的な怒りが爆発する情勢が来た。沖縄に今こそ闘う労働組合の拠点を建設し、国際連帯の島=沖縄の怒りで安倍政権を打倒しよう。
星野闘争はこれとひとつになって闘っている。沖縄絵画展を訪れた人たちは、沖縄の現実を打ち破る闘いと一体で星野闘争に決起している。
100万署名武器に全国に星野救援会を
2017年、星野さんの身柄奪還をかけた決戦に突き進もう。
9月4日の徳島刑務所包囲デモの翌日、星野さんは面会で「今回は楽しんでデモを迎えられた。獄壁がなくなったようだ」と、解放への展望を語った。
「無実の星野さんを今こそ出せ」という闘いは、国家権力を正面から射抜く力を持っている。徳島刑務所、国家権力と徹底的に闘い、星野さんを奪還しよう。
全証拠開示・再審無罪を求める100万人の署名を今こそ実現しよう。星野さんの闘いを正面から訴えれば、どんな人からでも署名を獲得できる。その力で星野闘争を日本と世界に押し広げることができる。
第一に、自分の職場、自分の労働組合で100万人署名を訴えよう。
第二に、全国の救援会がそれぞれの地域の労働組合に働きかけよう。あらゆる労働組合に突撃し、全国に闘う拠点を建設しよう。
第三に、市民運動、救援運動などあらゆる運動団体に訴え、1千万人の労働者民衆と結びつこう。
来年は今年以上に絵画展を開き、星野救援会を全国につくろう。その力で、徳島刑務所、国家権力と裁判所を圧倒的に攻めぬこう。DVD『獄中41年を打ち破ろう』の上映会を全国で開こう。
検察官が隠し持つ証拠をすべて開示させれば、必ず権力犯罪をあばくことができる。再審弁護団と固く団結して、全証拠を開示させ、再審・無罪の扉を押し開こう。
獄中42年を打ち破り、今こそ星野文昭さんを取り戻そう。
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今こそ星野文昭さん奪還 11・27全国集会
11月27日(日)午後0時30分開場、1時30分開会
牛込箪笥区民ホール(都営地下鉄大江戸線「牛込神楽坂駅」下車すぐ)
主催 星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議