減給・強制出向を撤回せよ! 「生理現象で処分するな」 動労千葉 銚子運輸区に抗議
週刊『前進』02頁(2792号01面02)(2016/10/27)
減給・強制出向を撤回せよ!
「生理現象で処分するな」
動労千葉 銚子運輸区に抗議
(写真 不当処分の撤回へ銚子運輸区前で抗議行動。各支部の組合員が口々にJR当局を激しく弾劾した【10月21日】)
動労千葉は10月21日、運転士に減給処分を強行し、乗務から外してCTS(千葉鉄道サービス)への出向を発令したJR東日本を弾劾して、銚子運輸区への抗議行動に立った。
この間、マスコミは「運転士が佐倉駅に停車中の列車から放尿した」と大々的に報道してきた。これに対しJRは10月3日、「会社の信用を失墜させた」として当該の動労千葉組合員に減給処分を下し、10月17日には当該運転士をCTS成田事業所の清掃業務に出向させると通告した。
運転士は時間厳守が求められ、運転席から離れられない。当該運転士は、列車を遅延させるわけにはいかないと必死に尿意をこらえて運転を続けた。耐えに耐え、我慢の限界を超えてやむにやまれずした行為が、どうして処分や強制出向の理由になるのか。生理現象は自分の意思ではどうにもならない。しかもJRは、「数日中に乗務に戻す」と明言していたにもかかわらず、問題がマスコミに報道されると一転して処分・強制出向の攻撃をかけてきたのだ。
川崎昌浩書記長の司会で運輸区門前での抗議集会が行われ、結集した40人が「生理現象で処分するな」「処分撤回・強制出向撤回」とシュプレヒコールをたたきつけた。
銚子支部の関根一美支部長が「運転士の実情を分かっていて区長は社員を守れないのか。これ以上犠牲者を出さないためにとことん闘う」と宣言した。田中康宏委員長は「これは個人の問題ではない。運転士への締め付けで安全が守れるのか。尼崎事故も運転士への締め付けによって起きた」と怒りをたぎらせ、動労千葉の各支部代表も徹底的に闘う決意を示した。
動労水戸の3組合員が行動に駆けつけ、国分勝之副委員長が「安全を守り長年勤務してきた労働者をこんな形で扱っていいのか」と門前に並ぶ管理者たちを弾劾した。動労千葉を支援する会の山本弘行事務局長と東京の支援する会会員もJRへの怒りを突きつけた。
行動をまとめた田中委員長は、「処分と強制出向の撤回へ、ストライキも辞さずあらゆる手段で闘いぬく」と表明した。