反対同盟一斉行動 〝自分も行動起こす〟 第3滑走路への怒り続々

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週刊『前進』04頁(2791号03面04)(2016/10/24)


反対同盟一斉行動
 〝自分も行動起こす〟
 第3滑走路への怒り続々


 10月16日、三里塚反対同盟と支援連による42回目の周辺地域一斉行動が30人の参加で行われた。
 9月下旬の「4者協議会」で、NAAの成田空港機能強化案(①第3滑走路建設、②B滑走路の1千㍍延長、③深夜・早朝便発着時間の3時間延長)が承認されたことで、地元情勢は激変した。官製の「説明会」を2週間で終わらせ、4者協議会で最終決定、用地買収―強制的強奪へと一気に突き進もうという思惑が明らかになってきた。この間芝山町、多古町、横芝光町で説明会が続き、この日は芝山町の芝山文化センターおよび横芝光町の2カ所、計3カ所で開かれた。
 8時30分、天神峰の市東孝雄さん宅離れに集合して打ち合わせ(写真)。同日、説明会弾劾行動を行うことを確認した。
 この日配る「反対同盟ニュース」第37号は、第3滑走路計画の全容を暴くとともに、これまで説明会に参加した3町の住民の怒りの声を紹介した。特に今回新たに騒音激甚地区に組み込まれる横芝光町の住民の怒りが強烈だ。
 9時30分、それぞれの担当地区に向かった。
 多古町のある部落では住民が、「10月11日の説明会に参加したが、おざなりの説明であきれた。女性たちが『何㍍上を飛ぶのか? 騒音の大きさは?』など鋭い質問をしていた。自分も行動を起こさなければと思っている」と語った。
 10月11〜15日の芝山町の説明会でも、相川勝重町長に対する強烈な批判が出されたことがわかった。芝山町の説明会に参加した人から怒りを語る人が相次いだ。「再び移転などとんでもない。強制収用が来ても俺は絶対に動かない」「騒音で町をつぶして相川町長は何を考えているんだ」
 ある地域ではすでに住民が独自の集まりを持つなどの決起が始まった。
 午後6時に市東さん宅に再結集して、住民との対話が報告された。
 伊藤信晴さんが「騒音による健康被害の問題を積極的に訴えよう」と提起し、最後に市東さんが「住民の間で怒りが高まっている。反対同盟事務局と支援連で第3滑走路問題の勉強会を開いて、さらにこちらの説明の力を強めよう」と述べた。
 住民の怒りの噴出はこの3年半にわたる地道な闘いの結果であることを確認し、次回一斉行動を11月13日と確認した。
 一部のメンバーは、6時30分から開かれる横芝光町での説明会会場前へ宣伝カーで乗りつけ「反対同盟ニュース号外」を配布し、徹底弾劾した。

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三里塚裁判日程
◎第3誘導路裁判
 11月1日(火)午前10時30分開廷 千葉地裁
 (傍聴券抽選のため30分前に集合)

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