動労水戸 青年組織し新たな挑戦へ 30周年レセプションに150人
週刊『前進』04頁(2791号01面02)(2016/10/24)
動労水戸 青年組織し新たな挑戦へ
30周年レセプションに150人
(写真 30年の闘いに勝利し自信にあふれる動労水戸の組合員と家族を背に、辻川慎一副委員長が「これからが本当の勝負だ」と訴えた【10月15日 水戸市】)
動労水戸は10月15日、結成30周年を記念するレセプションを水戸市内で開き、組合員や家族、動労水戸支援共闘など150人が結集した。レセプションは『燎原の火のごとく―巨大資本JRに勝利した動労水戸の30年』の出版を披露する場にもなり、参加者は動労水戸結成以来の30年の闘いの意義と勝利を確認して、11月国際共同行動への大進撃を誓い合った。
冒頭、動労水戸の30年を描いたDVDが上映された。結成大会や結成後初のストライキなどの歴史的な場面と、当時20代だった組合員の姿に、参加者は感慨を深めて映像に見入った。
あいさつに立った石井真一委員長は、「86年11月19日、国鉄分割・民営化は絶対に許せないと首をかけて動労水戸を結成した。JRによって売店、そば屋などに入れられたが、この攻撃と必死に闘い、09年4月に全員が鉄道職場に復帰した。東日本大震災と原発事故後、被曝労働拒否を闘い、その中で青年が動労水戸に結集する勝利を切り開いた。JRの常磐線全線開通攻撃と徹底して闘う」「動労水戸は青年が青年に闘いを呼びかけ組織する新しい時代に入った。今日を期して、全国・全世界に闘いを広げる」と宣言した。
ス労自主の入江史郎委員長の音頭で乾杯し、連帯あいさつが続いた。
動労水戸弁護団長の葉山岳夫弁護士は、裁判闘争の面から動労水戸の歩みを説き明かした。動労千葉顧問の布施宇一さんは、動労総連合結成当時の熱い思いを語った上で、今こそ総連合が主役に躍り出る時だと訴えた。全金本山労組の長谷武志副委員長は、今後も同労組は階級の代表として闘い続けると発言し、婦人民主クラブ全国協元代表の西村綾子さんは結成後初のストライキに駆けつけて以来、動労水戸とのきずなを結んできた婦民の歴史を語った。
星野全国再審連絡会議の星野暁子さんは、労働運動の力で星野文昭さんを取り戻す闘いの先頭に立つ動労水戸への強い信頼を表明し、三里塚芝山連合空港反対同盟の伊藤信晴さんは、農地強奪攻撃に労農連帯で闘いぬくと宣言した。牛久入管収容所問題を考える会の田中喜美子さんは、韓国・民主労総との連帯をさらに強化し、ゼネストで戦争を阻止しようと呼びかけた。
革共同の木崎冴子同志は、「動労水戸・動労千葉を軸とした日本の労働運動が民主労総と肩を並べて登場する時代が来た。動労水戸が打ち立てた『労働と人間の共同性の奪還』論は世界の労働者の共同の綱領だ」と提起した。弁護士の鈴木達夫さんは、「参院選を動労水戸の組合員とともに闘った。戦争を阻止し革命を実現する新しい労働者の党を」と力説した。
さらに、地域の共闘団体からの発言が続いた。
動労水戸のドイツ訪問を記録したスライドが上映され、組合員が巧みな演奏の腕前を披露して、会場を大いに沸かせた。
動労総連合の組合員が壇上に並び、動労千葉の田中康宏委員長をはじめ各単組と動労水戸支援共闘の代表が決意を表明。ふくしま共同診療所の布施幸彦院長、元原発労働者、全学連の斎藤郁真委員長も、ともに闘う意志を示した。
動労水戸の組合員と家族が全員登壇し、乗務員、検修、MTS(水戸鉄道サービス)への出向者の各代表と青年部、家族会が感謝の言葉と決意を述べた。闘魂盛んでとことん明るい組合員の姿は、30年の勝利と今後の展望を示している。まとめの発言に立った辻川慎一副委員長は、「この数年で世の中はガラッと変わる。ここからが勝負だ。この団結があればどんな困難にもうちかてる」と力強く語った。
石井委員長の音頭で団結ガンバローのこぶしを上げ、動労水戸と支援は11・6に向かう決戦に団結も固く乗り出した。