京大先頭に朝鮮戦争阻止を 民主労総ゼネストに応えよう 10・21闘争に全国で決起し11・6日比谷野音へ
京大先頭に朝鮮戦争阻止を
民主労総ゼネストに応えよう
10・21闘争に全国で決起し11・6日比谷野音へ
10月3日、京都大学に巨大な反戦闘争の火柱が立った。昨年10月の反戦バリケードストライキを闘った4人の京大生への無期停学処分に、京大生・全国学生と労働者人民が反撃をたたきつけた。京大当局による「集会禁止」の告示と早朝の立て看板破壊の大暴挙に怒りを爆発させ、解放感あふれる時計台前集会と学内デモを打ち抜いた。10月21日、京大―東京・渋谷を中心に全国で取り組まれる「国際反戦デー闘争」でこのうねりを拡大しよう。パククネ政権を揺さぶる大ゼネストを継続する韓国・民主労総と連帯し、職場・キャンパスに闘う労組・自治会を打ち立て、朝鮮侵略戦争絶対阻止の闘いを巻き起こそう。11月国際共同行動で、戦争を阻止する国際連帯をつくり出そう。
10・3京大闘争が大高揚
10・3京大集会―デモは、昨年10月27日の第1波反戦バリストを大きく超える大衆的決起を生み出し、第2波ストへの展望を切り開いた。「集会禁止措置」を敷いた京大当局・山極壽一総長体制と京都府警が狙った、機動隊の学内突入=大量逮捕のもくろみを打ち砕いたことが決定的だ。
戦争翼賛大学に突き進む当局の弾圧意志は鮮明だった。9月30日に「告示第6号」を発表し、「京都大学学内集会規程」でキャンパス集会を禁止する、集会を行えば「法的措置も含め厳正に対処する」と宣言した。 しかし、その策動は3日早朝に破産した。朝7時過ぎ、京大生有志が時計台前に設置した特大看板(高さ4・5㍍×幅9㍍)を当局職員50人が急襲して破壊・撤去しようとしたが、逆に学生の猛然たる怒りの反撃で阻止されたのだ。焦った当局は、近接する川端警察署に待機させていた機動隊・私服刑事100人を大学正門前に呼び寄せたが、学生の戦闘性に圧倒されキャンパスに一歩も踏み込めなかった。
大学当局の不正義を指弾する立て看板を破壊・撤去する、抗議する学生を警察権力で排除しようとする。これが戦争国家と改憲の現実だ。沖縄・高江や辺野古、三里塚の現実だ。しかし、敵は京大生を甘く見ていた。この大激突の中から、京大学生運動と日本階級闘争を担う新たな活動家=「革命のリーダー」が続々生み出されている。
京大当局は10月5日に「本学構内での迷惑行為について」なる文書を発表し、「他者に迷惑をかけ、平穏な教育研究環境を損なう行為は到底(とうてい)許されません......」などと弱々しくつぶやいた。だが、キャンパス集会を「迷惑行為」と誹謗(ひぼう)することしかできない「大学」など、もはや大学ではない。反戦闘争を弾圧する大学当局など、嵐のようなストライキで粉々に破壊されるべきだ。
京大は新自由主義と絶対反対で闘う決戦場だ。改憲を実力で止める最先端だ。4学生処分撤回闘争と、立て看板破壊を絶対許さない根源的怒りを先頭に、2万3千の全京大生の怒りをひとつに束ねて闘おう。同学会と戦闘的寮闘争が団結の中心だ。
10月21日、再び京大本部時計台前に大結集が呼びかけられている。いかなる反動もぶち破り、京大から革命の扉をこじ開けよう!
作戦計画5015と演習
10・21闘争は、切迫する朝鮮侵略戦争を阻止する闘いだ。日本共産党は、「朝鮮戦争にリアリティはない」などとわめいて闘いを抑え込もうと必死だが、あらためて朝鮮戦争の歴史的切迫性をはっきりさせなければならない。
米軍と韓国軍は昨年6月、「作戦計画5015」に合意・署名した。これは90年代以降に策定された「作戦計画5027」(兵員40万人、軍用機1600機、艦船200隻で北朝鮮を総攻撃して政府を転覆、全土を軍事占領するもの)や「キムジョンウン『斬首』作戦」などを統合した、新たな全面戦争計画だ。南北間の局地的・部分的衝突が発生するやいなや、北朝鮮を総攻撃すると明記した。北朝鮮の核やミサイル発射の「兆候」が見られた時点で30分以内に核兵器などを総動員して先制攻撃する戦略が盛り込まれた。10月10日から核空母ロナルド・レーガンを動員して韓国近海で実施されている米韓軍事演習も「5015」に沿ったものだ。日帝・安倍政権は昨年成立の安保戦争法で朝鮮戦争に参戦しようとしている。
キムジョンウン政権の絶望的な軍事冒険主義を口実に、「自衛」の名で先制攻撃をしかけるのはアメリカと日本だ。その動機は一方で、世界大恐慌で存立の危機に立つ帝国主義は軍事・戦争にしか「活路」を見いだせなくなっていることだ。
他方でそれ以上に重要なのは、民主労総ゼネストを突破口に朝鮮半島で労働者人民が「生きさせろ!」の不退転の闘いに立ち上がっていることだ。ここに朝鮮革命―アジア革命の現実性を見た帝国主義ブルジョアジーは、この闘いをたたきつぶすために、戦争を強行しようとしている。戦争と排外主義で労働者階級の国際的団結を破壊しようとしている。
かつての第1次朝鮮戦争(1950〜53年)で米軍は60万㌧超の爆弾・ナパーム弾(第2次世界大戦で米軍が日本に投下した総重量の3・7倍)を投下し、朝鮮人民の犠牲者は400万人にのぼった。この「血と死の記憶」が強烈にある中で、民主労総は労働改悪粉砕とあわせて戦争絶対阻止を掲げている。しかも、次なる戦争は核戦争だ。日本の労働者・学生は10月21日、断固たる反戦闘争を安倍政権にたたきつけよう。11月6日、日比谷野音から「戦争を始まる前にとめる」国際連帯をつくり出そう。
戦争とめる第2波ストへ
10・21国際反戦デー闘争の起源は、1943年10月21日の「出陣学徒壮行会」にある。侵略の銃を握らされた学生の数は約10〜13万人とも言われるが、死者数は概数すらわからない。学徒出陣こそ「大学の戦争協力」の末期的形態だ。この歴史を繰り返さぬために求められるのは、戦争翼賛の新自由主義大学をストライキ決起で解体することであり、大学を「日帝打倒=革命の砦(とりで)」とすることだ。
戦後日本階級闘争は、「10・21」を「闘いの日」とした。その先頭に全学連が立った。66年から始まった10・21国際反戦デー闘争は、70年安保・沖縄闘争の高揚とあいまって67年には44都道府県で150万人が決起し、法政大ではストライキを打ち抜いた。翌68年10・21は、新宿米軍タンク車輸送実力阻止・騒乱闘争として爆発した。2万人での新宿駅構内実力占拠に騒乱罪が適用され、数百人が逮捕された。現代に生きるわれわれの手で、「10・21」を「反戦と革命の日」としてよみがえらせよう。その最大の焦点が京大だ。
日本共産党書記局長・小池晃は10月3日、「民進党が将来改憲を目指すとしても、国政選挙での協力には問題ない」「われわれは安倍政権のもとでの憲法改正に反対する」と言明した。つまり改憲政党=民進党と一体化し、民進党の改憲には反対しないということだ。こうやって裏切り者は戦争に加担していく。民主労総ゼネストを黙殺し、朝鮮侵略戦争を否定する共産党は最悪の戦争翼賛勢力だ。
日本共産党の敵対を打ち破り、職場・キャンパスからストライキを復権させよう。10・21闘争の全国的爆発が11・6労働者集会への巨大なエネルギーを生み出す。戦争を止め革命に勝利する力は、労働者・学生の団結と行動の中にある。
〔革共同中央学生組織委員会〕