京大同学会 処分粉砕・戦争阻止に立つ 安倍=山極体制と怒りの対決

週刊『前進』04頁(2787号01面02)(2016/10/10)


京大同学会 処分粉砕・戦争阻止に立つ
 安倍=山極体制と怒りの対決

(写真 無期停学処分撤回へ学内集会・デモをうちぬく 5161筆の処分撤回署名を受け取れ!」と300人の学内デモで当局に迫った【10月3日 京都大学】)

(写真 集会禁止策動を打ち破り、京大生と全国学生、労働者市民が京大本部時計台前に大結集し、怒りの声をたたきつけた)

(写真 集会当日の早朝、当局が職員50人を動員して立て看板を破壊・強奪する暴挙に出たことに対し、続々と学生が駆けつけ、体を張って撤去を阻止した)


 10月3日、京都大キャンパスは怒りと感動と興奮に包まれた。京大当局と日帝・国家権力の介入を一切許さず、戦闘的なキャンパス集会と学内デモ、キャンパス一周デモが打ち抜かれた。
 後期授業開講日のこの日、京都大学本部時計台前(クスノキ前)で、京大全学自治会同学会が呼びかける「4学生への無期停学処分撤回!京大集会」が行われた。昨年10月27日の京大反戦バリストに大打撃を受けた京大・山極壽一総長体制は、今年7月に同学会執行部の4学生に「無期停学」処分を下した。この暴挙に対し、京大生と全国学生、労働者市民が大結集し、怒りの声をたたきつけた。
 この間、全国・全世界から処分撤回署名が続々と集まり、集会当日には署名数は5161筆に達した。10・3集会の爆発を恐れた京大当局は、直前の9月30日に慌てて「告示」を掲示し、「京都大学学内集会規程」(1951年)による集会全面禁止と「当日の窓口業務停止」を全学生にメールで通告した。
 学生と京大当局の肉弾戦での大激突は、3日早朝から始まった。その前夜、クスノキ前に当局の立て看板破壊や団体交渉拒否、4学生処分などを弾劾する4・5㍍×9㍍の特大看板(京大生有志作成)が設置され、キャンパスは戦闘的空気に一変していた。朝7時過ぎ、京大当局は50人の大部隊でこの看板を襲撃し暴力的に破壊した。山極体制への京大生の怒りに震え上がり、卑劣にも学生が登校して目にする前に破棄しようとしたのだ。絶対に許せない! 
 急報を聞いた学生がただちに大挙してクスノキ前に駆けつけ、看板を持ち去ろうとしたトラックを体を張って包囲した。職員を運転台から引きずり下ろし、作部羊平・同学会委員長がトラックの屋根によじ上って、登校する全京大生に看板破壊弾劾の大アジテーションを行った。ものすごい注目だ。学生の迅速な反撃に慌てた京大当局の連絡で、キャンパス正門には100人の機動隊・私服警察が配備されたが、京大生の怒りと気迫に圧倒されてキャンパスには一歩も踏み込めなかった。弾圧意思を完全に粉砕した。最終的に京大当局は看板をすべて返却してすごすごと逃げ去った。
 正午、全京大生・教職員の圧倒的な注目の中で集会が始まった。作部君は「『平穏な教育研究環境』『大学の秩序』の名で進められる戦争を止めるため、大学全体を停止させる盛大なバリケードストをやろう!」と訴えた。クスノキ前には集会妨害のために職員数十人が現れたが、朝に一敗地にまみれた彼らは、集会を遠巻きに見ることしかできない。学生部長に処分撤回署名を提出しようと学生が向かうと、彼らは脱兎(だっと)のごとく逃げ去った。
 集会後の300人が決起した学内デモ―京大包囲デモには多くの京大生と周辺住民が応援を寄せた。
 新段階に入った京大闘争は、全人民を結集させる巨大な階級決戦に発展している。京大当局は、朝鮮戦争中に作られて死文化していた「学内集会規程」を持ち出さなければならないほどに追い詰められている。署名運動を拡大し処分を撤回させよう! 第2波バリストは必ずできる! 10・21国際反戦デー闘争(in京都)から11・6労働者集会へ突き進もう!

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