新やぐら裁判 NAAの解約は無効 4者協議会弾劾し情宣
新やぐら裁判
NAAの解約は無効
4者協議会弾劾し情宣
9月26日、千葉地裁民事第2部(内田博久裁判長)で、新やぐら裁判第6回の弁論が開かれた。この裁判は、市東孝雄さんの天神峰の畑に立つやぐら、大看板などの四つの工作物について、収去とその底地の明け渡しを求めて、NAAが反対同盟を訴えたものだ。
反対同盟顧問弁護団は今回、準備書面と再求釈明書を提出し「補償」問題でNAAを追及した。
NAAは市東さんに対し民事訴訟で土地の明け渡しを迫っているが、これは実質的な「公用収用」であり、裁判を使った強制収用だ。「完全な補償」を行わずに私有財産を没収するのは、憲法第29条3項違反である。
そしてNAAは「離作補償」の支払いを条件として賃貸借契約解除を千葉県知事から許可されたのだが、現在まで支払いも供託も一切していない。もちろん市東さんはそんな金を受け取る気はないが、NAAがこの条件を実行していない以上、解約は無効だ。
NAAは「〝条件〟ではなく〝負担〟だから解約は有効」などと反論するが、弁護団は浅はかな解釈論議での逃げを許さず、再度の釈明を強く求めた。
次回12月5日の期日を確認して閉廷した。
千葉県弁護士会館で、伊藤信晴さんの司会で報告集会が開かれた。葉山岳夫弁護士をはじめ弁護団は今回の主張の要点を解説し、同じ民事第2部の耕作権裁判と一体で、この新やぐら裁判を粘り強く闘い勝利する決意と展望を表明した。
動労千葉と関西実行委が連帯発言を行った。動労千葉の滝口誠さんは、沖縄辺野古訴訟での多見谷判決を断罪し、「労農連帯の力で10・9三里塚集会の大結集をかちとろう」と訴えた。
集会を終え反対同盟と支援連は直ちに千葉県庁前で、翌日に幕張で開催予定の「4者協議会」を弾劾する情宣・ビラまきを行った(写真)。昼休み時間、県庁労働者にビラと10・9への大結集を訴えるカラービラがくまなく配られた。
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三里塚裁判日程
◎耕作権裁判
10月17日(月)午前10時30分開廷 千葉地裁
(開廷に先立ち集会と千葉市内デモを予定)