紹介 序局第13号 労働組合が世界で甦る 象徴天皇の攻撃性暴く 労働組合の原点を問う
週刊『前進』04頁(2783号04面03)(2016/09/26)
紹介 序局第13号 労働組合が世界で甦る
象徴天皇の攻撃性暴く
労働組合の原点を問う
第13号の総タイトルは「労働組合が世界で甦(よみがえ)る」。11月国際共同行動に向かって、階級的労働運動の再生こそが戦争と総非正規職化の攻撃に対する闘いの道であることが、さまざまな角度から論じられています。
巻頭論文は、天皇ビデオメッセージに対する根底的批判です。天皇アキヒトが「象徴天皇」の使命感を持って、天皇制の維持・存続・強化を図っていることの攻撃性を明らかにしています。天皇にひれ伏した日本共産党や「リベラル左翼」の驚くべき翼賛を打ちのめす、階級的で原則的な批判です。
鈴木弁護士の参院選総括は、「労働者の革命」「新しい労働者の政党」を掲げた真剣な問題提起が、街頭でしっかりと受けとめられ、今後の闘いの出発点となったことを先頭で闘った候補者の実感として述べています。
労働法制改悪についての増田さんの講演は、動労千葉労働学校での講義に加筆したもので、戦後労働法制との関係で安倍政権がやろうとしていることの超反動性を浮き彫りにしています。
また、8月に行われた民主労総の政策代議員大会への提言や、ハンサンギュン委員長の獄中からのメッセージは、韓国労働運動が直面している課題の普遍的な意味を知らせています。
動労千葉の田中委員長は、動労総連合の歩みを語り、70年代の動労千葉の階級的組合への転換や、動労大改革の闘いなどを説き明かしています。これからの労働組合づくりをどのような構えで進めるべきかを考える上で、とても重要な実践的教訓に満ちています。
三里塚の市東孝雄さんのインタビューは、父・東市さんの闘いを継いで、どのような思いで三里塚闘争の最先頭で闘うに至ったかを語っていて、とても興味深いし、勇気づけられる言葉に満ちています。
クルド人民の闘いについての中島論文は、トルコのエルドアン政権下のクルド人民の闘いの現状とその意味について教えてくれます。大瀧さんの講演は、広島原爆と福島第一原発事故での内部被曝を告発するもので、内部被曝を無視しようとする動きに対する警鐘と言えます。
「君が代」不起立の闘いを不屈に闘いぬいてきた根津公子さんが、「停職6月処分取り消し」の東京高裁判決を最高裁で確定させたことについて、総括の文章を寄せています。「私たちみんなの勝利」と言い切り、共産党の国会開会式出席を安倍政権の戦争と改憲の「流れに棹(さお)さす翼賛勢力化」と弾劾しています。
連載企画も充実しています。葉山弁護士の連載では動労千葉の分割・民営化反対ストに至る過程がよく分かります。
今号から、水戸刑務所で闘う十亀弘史さんの「獄中記」連載が始まりました。本誌編集委員として、獄中で連帯して闘っています。
(破防法研究会『序局』編集委員会)