市東さん招き群馬集会 11月共同行動実の主催で

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週刊『前進』04頁(2781号04面03)(2016/09/19)


市東さん招き群馬集会
 11月共同行動実の主催で

(写真 10回目となる群馬での三里塚集会で市東さんが揺るぎない決意を語った【9月11日 高崎市】)

 9月11日夕刻、高崎市労使会館で「三里塚映画の夕べ」が、三里塚芝山連合空港反対同盟の市東孝雄さんを招き、50人の参加で開かれました。主催は、「群馬・市東さんの農地を守る会」や群馬合同労組などの呼びかけでつくられた「東京―ソウル11月国際共同行動群馬実行委員会」です。
 最初に参加者で「反対同盟の歌」「ソリダリティ」、わらべ歌などを歌い、和気あいあいとした雰囲気で始まりました。
 映像作品「三里塚闘争不屈の50年」を全編上映しました。「空港絶対反対・農地死守」を貫き、国家権力と実力で闘ってきた歴史は、革命的共産主義運動の50年でもあることが映し出され、会場は熱気と感動に満たされました。
 高階ミチさんの開会あいさつに続き、万雷の拍手の中で市東さんが登壇。市東さんは、今年で10回目の群馬での集会の取り組みにお礼を述べました。そして、「最高裁の農地法裁判と一体で、千葉地裁で耕作権裁判を闘っています。NAAは裁判所から文書提出命令が出されても〝ない〟と言い張って提出を拒み、窮地に陥っています。本当ならこれで私の勝ちだが、最後には裁判所に助けられて結審へもっていこうとしている。国策だからといって、法律の解釈もねじ曲げるやり方は絶対に認められない。沖縄・福島と連帯し、どんな判決が出ようと私は天神峰で農業を続けていきます」と揺るぎない決意を述べました。
 地元群馬からの連帯発言では、八ツ場ダム反対運動に続いて、群馬合同労組中央タクシー分会が、長野本社に対するデモのビデオを上映し、「夏賞与ゼロ攻撃に対して長野デモを闘ったら、仲間がどんどん立ち上がっている。この力で市東さんの農地を守る」と訴えました。さらに9・4星野文昭さん奪還徳島刑務所行動、反原発運動などの報告が続きました。
 「インターナショナル」のピアノ演奏をバックに、青柳晃玄さんが市東さんに「農地を守る会」会費とカンパを手渡しました。
 最後に大塚正之さんが「10・9三里塚全国総決起集会に大結集し、11・6全国労働者総決起集会の力で三里塚闘争に勝利しよう」と力強く方針を提起し、全員の拍手で確認しました。
 参加者から新たな『前進』購読者も生まれました。また、映画の中で若き日の萩原進青年行動隊長が「われわれは鎌で武装した」と宣言するシーンに心動かされた参加者から、「もう鎌じゃ足りないわよね」との感想も聞かれました。
 本編と「歌」を合わせて56分、職場でも上映会を計画できる作品です。
(群馬 田島俊昭)
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