署名提出 〝高裁判決を破棄せよ〟 反対同盟先頭に最高裁デモ

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週刊『前進』04頁(2781号04面02)(2016/09/19)


署名提出
 〝高裁判決を破棄せよ〟
 反対同盟先頭に最高裁デモ

(写真 提出する2347筆の署名の合冊を持つ市東さん【9月7日 最高裁前】)


 9月7日、三里塚反対同盟の呼びかけで、最高裁判所への農地取り上げ反対署名の第3次提出行動がかちとられた。全国から労働者・農民・学生・市民120人が結集し、ともに闘った。
 午後1時30分、永田町の星陵会館前に集合しデモ行進に出発した。反対同盟は、「耕す者に権利あり」と大書した横断幕を広げて先頭に立った。宣伝カーに乗った婦人行動隊・宮本麻子さんのリードで「最高裁による農地収奪を許さないぞ!」「高裁判決を破棄しろ」とのシュプレヒコールが首都中枢に響き、警察の弾圧態勢を打ち破ってデモを貫徹した。
 隼町の最高裁西門前に移動し、太郎良陽一さんが司会を務め、各参加者のアピールが行われた。
 最初に動労千葉の中村仁さんが立ち、反対同盟の農地死守の闘いと連帯し、動労千葉は13日から指名ストに突入することを誇り高く宣言した。
 反対同盟顧問弁護団の葉山岳夫弁護士は、「動労千葉もこの場所に8回もデモをかけ、ついに最高裁に不当労働行為を認めさせた。違法な公用収用を許さない」と裁判勝利への気概を表した。
 さらに動労水戸の石井真一委員長、福島の椎名千恵子さんも、農地を守る決意を熱く表明した。
 反対同盟事務局を代表して萩原富夫さんが「空港建設のために農地を奪う不当判決を絶対に許さず、この1年署名運動に取り組んできた。本日は2347筆を提出し、すでに提出した分と合わせて2万539筆となる。人生をかけて闘いぬく」と熱く訴えた。
 2時30分、2347筆の分厚い合冊を持った市東さんを先頭に17人が裁判所構内に入り、要請行動を行った。書記官に署名を受け取らせた上、萩原さんが反対同盟の「申し入れ書」を読み上げた。「強制収用は何があっても許さない!という思いでこの場に臨んでいる」「最高裁第3小法廷・大谷剛彦裁判長、日置朋弘調査官は、農地取り上げ判決を破棄せよ」
 続いて葉山弁護士が一審・二審判決の重大な違憲性を指摘した。だが、書記官はうつむいてメモを取るのみ。全学連三里塚現地行動隊長が「顔を上げて、あなたの考えを述べてほしい」と求めると、書記官は「質問には答えない。私は伝えるだけ」と言い放ち、一同の怒りを買った。
 約30分の要請行動を終えて、再び西門前に全員が集合。市東さんがマイクを握り、「国策であれば何をしてもいいというやり方を認めることはできない。天神峰の地で農地を守って闘います」と不動の姿勢を表した。
 さらに全学連副委員長で沖縄大学学生自治会委員長の赤嶺知晃君、全国農民会議、婦人民主クラブ全国協議会などが決意を表した。
 最後に伊藤信晴さんが「市東さんは労働者・農民の未来をかけて立ち上がっている。必ず勝利しよう」と訴え、10・9への大結集を呼びかけた。

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三里塚裁判日程
◎新やぐら裁判
 9月26日(月)午前10時30分開廷 千葉地裁
 (傍聴券抽選のため30分前に集合)

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