10・3京大1万人集会かちとり今秋全国大学で反戦ストを! 4学生の「無期停学」処分粉砕へ
週刊『前進』04頁(2781号03面01)(2016/09/19)
10・3京大1万人集会かちとり今秋全国大学で反戦ストを!
4学生の「無期停学」処分粉砕へ
(写真 8月25日、4学生への「無期停学」処分を撤回せよと署名提出行動で京大当局を徹底追及する学生たち)
朝鮮戦争の急切迫情勢の中、全学連大会は「戦争と革命の時代」に闘うことへの強固な確信を生み出した。今秋決戦の最大焦点は京大闘争だ。10・3京大時計台前1万人集会を突破口に、京大第2波バリスト―全国大学反戦ストへ進撃しよう。この闘いは、パククネ政権打倒へ闘う韓国・民主労総のゼネストや梨花女子大学の占拠闘争とひとつだ。学生は労働者とともに、11月国際共同行動の先頭に立とう。
全学連大会でストへの団結
9月1〜2日に開催された全学連第77回定期全国大会は、朝鮮戦争の急切迫情勢の中、「第2波京大バリケードストライキ=4学生処分撤回、全国大学反戦スト」の実現への強固な団結をつくり出した。京大同学会委員長の作部羊平君が新たに全学連書記長に就任し、斎藤郁真委員長―作部書記長を中核とする新執行体制が確立された。斎藤委員長は法大闘争の激闘過程で「退学」処分となり、作部書記長は昨年10月の京大バリストを指導したことで「無期停学」処分となっている。二人の指導部の存在と生き方の中に「キャンパスを学生の手に取り戻せ!」を掲げて闘ってきた法大闘争10年の地平、そして昨年9月の戦争法強行採決に怒りを爆発させ、新自由主義大学下での初の大学ストを決断し前進する京大学生運動の地平が凝縮されている。
日本帝国主義・安倍政権は改憲を通じて「戦後」国家体制の変更や大学の再びの戦争協力体制を準備している。この時に国家権力中枢=公安警察は、「一切の戦争協力=戦争動員絶対反対!」で大学反戦ストを復権しようとする全学連の闘いに追いつめられ、全学連大会参加者に対して暴力的襲撃をかけてきた。テロルでもって学生の決起を圧殺しようとしたが、そのもくろみはあえなく破産した。法大闘争10年で幾度もの弾圧をはね返して運動を発展させてきた全学連、京大バリストへの弾圧も完全粉砕した全学連は、こうした権力犯罪すら団結のテコにし、大会初参加者からも国家権力への怒りの弾劾が相次ぎ、それは「戦争と革命の時代」に闘うことへの強固な確信となった。「公安による弾圧を目の当たりにするのは初めてのこと……『新自由主義攻撃』『改憲攻撃』という言葉に茫漠(ぼうばく)さを感じていた自分が、この時初めて仲間との団結という地平に立てた」(初参加者の感想)
世界大恐慌の進展の中、一方で朝鮮侵略戦争が日々現実性を増し、他方で労働者民衆への暴力的収奪が激化し、多くの人びとが貧困と生活崩壊にあえいでいる。そして全学連が労働者・学生の「希望」として現れようとしている。ある法大新入生は全学連大会にメッセージを寄せ、「シリアの空爆でケガをした少年の写真を見せていただいて、戦争は絶対にいけないとあらためて思いました。私はあの少年のようなケガや出血もしていないけど、毎日働いても未来がない状況が同じだと思いました。……大学の授業は夢物語で私の現実ととてもかけ離れています。……大学を変えるために行動する学生や全学連のみなさんを私は応援します」と語っている。
「日常の戦場化」「大学崩壊」に立ち向かう団結を固めた全国学生運動は、今秋決戦で階級情勢を一変させ、全世界の仲間たちに力強い闘いの声を届けるだろう。
京大の闘いが歴史切り開く
全学連の今秋決戦の最大焦点は京大闘争だ。10・3京大集会への大結集から第2波京大バリストに突き進み、京大4学生への「無期停学」処分撤回をかちとろう!京大をめぐる攻防の中に、全学連運動の苦闘・格闘が詰まっている。小泉政権と第1次安倍政権(2001〜07年)で激化した「教育の民営化」攻撃は、東北大学有朋寮廃寮阻止決戦(01〜06年)の実力闘争の地平を引き継いだ法大闘争への挑戦を全学連運動に課した(06年〜)。126人の逮捕者―13人の重処分を出しながら闘い続ける法大闘争は、大学のあり方を根本から問う真剣な団結を生み出す画期的な闘いとなっている。2011年3・11福島原発事故で全社会に暴かれた学問の腐敗といかに立ち向かうのかをめぐる真剣な討論を経て、全学連は法大闘争を全国大学に拡大すること、闘う学生の団結体=学生自治会再建に踏み出すことを決断した。京都大学全学自治会同学会は、広島大学学生自治会(13年6月)、沖縄大学学生自治会(14年5月)と並び、12年6月に再建された。
そこからのさらなる飛躍点は、安倍政権による集団的自衛権行使容認の閣議決定(2014年7月)であり、昨年夏秋の安保国会闘争だった。「大学問題に対する攻防を中心に京大生の団結を追求してきたあり方から、全国・全世界の労働者・学生とつながり、国家権力の戦争と真っ向から闘うあり方へ大きく踏み出していく過程であった」(全学連大会議案)。戦争法強行採決、公然たる軍事研究の開始、労働者の戦争動員準備が始まる中、同学会執行部は「安保国会闘争に全力で決起し、国会前での多くの出会いを経るなかで、『今こそストライキだ』という思いを確信に変えて10月京大反戦バリストを実現していった」(同)。
京大反戦バリストは、多くの労働者民衆の苦闘への「回答」でもある。福島原発事故をきっかけに多くの人びとが人生をかけた決起を始めてから約5年。いったんはすべて止まった原発は再稼働が進み、責任者は誰一人罰せられず開き直り、電力会社と癒着する教授たちの「放射能安全キャンペーン」は続いている。戦争法の強行採決を経てついに改憲が日程に上り始めたこの瞬間に「野党共闘」は絶対反対で闘えずに醜態をさらし、「警察ありがとう」を叫びながらシールズは解散。日本学術会議は軍事研究容認に舵(かじ)をきった。「社会を動かす労働者」「大学の主人公である学生」自身の決断で社会そのものを止める大ストライキが求められている。京大第2波ストの実現は、原発や戦争政治に怒り、立ち上がり、涙をのんできた悔しさに決着をつける歴史的決戦だ。
学生が革命の先頭に立とう
11月国際共同行動は、戦争を実際に止める国際連帯の発展をかけた大行動だ。京大第2波スト―全国大学反戦ストの実現で世界とつながろう。新自由主義攻撃は世界中で大学のあり方を激変させ、今までの学生運動の「常識」は急速に通用しなくなっている。「自治」や「民主主義」の原点を問い直す時がきた。
生き方と階級的立場をめぐる激論を全国大学でつくりだし、京大に続き全国大学でストの嵐を巻き起こそう。10月3日は京大本部時計台前を巨万の労働者・学生・人民で埋めつくそう。全国の学友はマルクス主義学生同盟中核派に結集し、21世紀革命を実現しよう!
(革共同中央学生組織委員会)