動労千葉、指名スト突入 11月国際共同行動への大号砲
動労千葉、指名スト突入
11月国際共同行動への大号砲
動労千葉は9月13日、千葉運輸区のDL(ディーゼル機関車)を使っての工事用臨時列車を対象に、指名ストに立った。臨時工事用列車は16、27、29日にも設定されており、動労千葉はそれも対象に計4日の指名ストを貫徹する方針だ。(関連記事2面)
動労千葉がストを通告すると、JR東日本はスト破りも動員できず、動労千葉の3人の組合員にスト対象行路の乗務を指定してきた。このため13日は、1行路を対象としたストにもかかわらず、3組合員がストに突入することになった。
ダイヤ改定のたびに運転士の労働はきつくなり、乗務中に脳梗塞(のうこうそく)で倒れた組合員や職場で亡くなった組合員もいる。こうした過酷な労働の典型がディーゼル機関車の業務だ。機関車に冷房を設置しろという長年の要求を拒否するJRに怒りを燃やし、その業務に携わる組合員がストに立った。
千葉支社弾劾して門前行動
スト当日の13日午後1時、JR千葉支社前に組合員と支援50人が結集した。千葉運転区支部の高沢成夫支部長が「熱中症で倒れる人が出てもおかしくない。労働条件改善はわれわれの絶対的使命だ」とスト突入を宣言し、ストに入った3人の組合員が決意を述べた。
川崎昌浩書記長は、「運転士の過酷な労働条件は断じて見過ごせない。今日のストを反合理化・運転保安闘争として闘う」「次期ダイヤ改定で確実に行路緩和させるところまでJRを追い込もう」と訴えた。また、外注化粉砕とCTSの就業規則改悪阻止へ総力で闘うことを呼びかけた。
各支部の決意表明では、「保冷剤を入れたメッシュのベストの着用」を「暑さ対策」とうそぶくJRへの怒りが噴出した。ユニオン習志野、ス労自主、動労千葉を支援する会、全国労組交流センター、全学連、動労千葉OB会がともに闘う決意を表明。全員でJR千葉支社にシュプレヒコールをたたきつけた。
総決起集会でスト態勢固め
スト前日の12日夕、組合員と支援150人がDC会館に集まり、動労千葉総決起集会を開いた。
川崎書記長が基調報告を行い、ストライキの課題として、①本線運転士の乗務行路緩和と高齢者対策の実施、②DL業務の労働条件確立、③外注化粉砕--大量退職を利用した組織破壊攻撃粉砕、④CTSの就業規則改悪阻止----の4点を提起した。さらに、9月25~26日の動労千葉定期大会から11・6労働者集会へ全力で闘い、JRとCTSを貫く組織拡大を実現しようと強調した。
千葉運転区支部の高沢支部長とストに立つ3人の組合員がスト貫徹の決意を示した。
幕張支部の山田護支部長と半田幸夫車両技術分科代表は、カクマル分子ら東労組を幕張車両センターに送り込んで組織破壊を狙うJRの攻撃を粉砕すると宣言した。就業規則改悪に立ち向かうCTSの組合員が、労働者に低賃金を強いつつ高給をむさぼるJRからの天下り幹部への怒りをたぎらせて、「職場の怒りを組織し就業規則改悪を打ち砕く」と発言した。
動労千葉を支援する会の山本弘行事務局長の連帯あいさつに続き、北嶋琢磨青年部長と各支部代表が決意を表明した。
田中康宏委員長が集会をまとめ、「運転士の過酷な労働条件に対し、ついに反撃の武器を見いだした。明日からのストはJRに思った以上の打撃を与えている」と切り出し、「安倍は全労働者を非正規職、最低賃金に突き落とし、戦争までやろうとしている。戦争が始まる前に戦争を止めなければならない。そのために11月労働者集会を絶対に成功させよう」と力説した。関道利副委員長は、10月28日の強制出向弾劾裁判の証人尋問への結集を呼びかけた。
団結ガンバローのこぶしを突き上げて、スト貫徹の態勢を打ち固めた。