沖縄大から反戦ストに立ち全島ゼネスト必ず切り開く マル学同中核派・沖縄大学支部

週刊『前進』04頁(2775号03面01)(2016/08/29)


沖縄大から反戦ストに立ち全島ゼネスト必ず切り開く
 マル学同中核派・沖縄大学支部

(写真 沖大自治会・赤嶺委員長への「訓告処分」の口実とされた、5・16沖大キャンパス集会)

安倍との激突の最前線・沖縄

 改憲・戦争・米軍新基地建設に突き進む安倍政権を倒すため、全国学生は全学連大会に集まろう! 沖縄は安倍政権との激突の最前線です。
 安倍は参院選直後から500人の機動隊を動員し、東村(ひがしそん)高江へのヘリパッド建設を強行していますが、沖縄の労働者人民の怒りは爆発しています。政府は「ヘリパッド建設は米軍北部訓練場の一部返還と一体の負担軽減策」と言い張りますが、これは大うそです。米海兵隊の基地運用計画をまとめた『戦略展望2025』は「使用不可能な北部演習場を日本政府に返還する間に、限られた土地を最大限に活用する訓練場が新たに開発される」とあけすけに語っています。韓国への高高度迎撃ミサイルシステム・サード配備と一体の、朝鮮侵略戦争に向けた米軍基地再編・強化であることは明らかです。
 「侵略戦争のための基地建設を何としても止めたい」と多くの人びとが現地に座り込む中、7・28付沖縄タイムスが、そこに参加する土木労働者の声を紹介しました。彼は「土建屋の誇りにかけて反対する」「喜ばれるものを造るのが仕事。基地は地域の分断を生むだけ」と、労働者の誇りにかけて声を上げています。基地建設に動員される土木労働者が、基地建設を止めるために立ち上がっています。
 沖縄は完全に全島ゼネスト情勢です。基地労働者を軸とした1971年の全島ゼネストで基地機能を止め、ベトナム空爆への出撃を阻み、米軍政を崩壊させた闘いがよみがえろうとしています。
 8・8天皇メッセージこそ、この階級対立の激化、ゼネスト決起を天皇制のもとに抑え込むための攻撃です。また、ゼネストに敵対するのは「オール沖縄」も同様です。翁長県知事は、政府のやり方が「強権的」だとしてオスプレイ配備を批判しながら、「負担軽減になる」とヘリパッド建設自体には一貫して賛成しています。また、8月6日に安倍昭恵の高江座り込みテント訪問を手引きしたのは、三宅洋平と「オール沖縄」の現場指導部である山城博治の二人です。
 国際連帯に敵対して「県外移設」を主張する「オール沖縄」は、米軍属による女性殺害事件に抗議する6・19県民大会で示された「全基地撤去」の怒りを解体しようと必死です。こうした連中を打倒し、国際連帯とゼネストに立ち上がることが、戦争を止め全基地撤去を実現する道です。

赤嶺委員長の処分うち破れ

 沖縄大学・仲地博学長体制は8月3日、沖縄大学学生自治会の赤嶺知晃委員長に「訓告処分」を下しました。絶対に許せません!
 「処分理由」は、①今年5月16日のキャンパス反戦集会が「許可を受けていない」、②同月19〜24日の自治会執行部選挙時の拡声器での演説が「講義妨害」、③クラス討論が「他学生の修学を妨害」、④これらが「学生として有り得べからざる行為」だというものです。
 この処分が、「オール沖縄」の一角である仲地学長体制の腐敗を明瞭に示しています。5・16キャンパス集会は、沖大当局の「全学休講」攻撃を打ち破り、新たな沖大生の参加・発言をかちとった感動的な集会でした。自治会選挙では、女性殺害事件に怒りが巻き起こる中、「全島ゼネストで全基地撤去へ」「沖大反戦ストで全島ゼネストを切り開こう」という訴えに多くの沖大生が賛同し、ストライキ指導部が打ち立てられました。
 これらを「学生として有り得べからざる行為」とする処分は、学生の反戦・反基地の闘いを否定し、「全基地撤去」の怒りに敵対するものです。
 学生が社会と向き合い、演説し、クラス討論することを「講義妨害・修学妨害」とおとしめ、ましてや「処分理由」とするなど、仲地学長の語る「講義」「学問」がいかに空疎で腐敗しているかを示しています。
 この処分は、京大反戦ストへの4学生処分と一体です。沖大当局は、あらゆる暴力的弾圧にも負けない自治会執行部と立ち上がる沖大生に恐怖し、沖大ストの現実性を見たからこそ処分を下しました。京大総長・山極や沖大学長・仲地は完全に安倍政権の先兵です。
 今回で赤嶺委員長への「訓告処分」は3回目です。にもかかわらず「停学・退学」に踏み込めない沖大当局は極めて脆弱(ぜいじゃく)であり、どこまでも沖大生の存在と闘いを恐れています。この処分を打ち破る力は、学生の団結した闘い=ストライキです。処分は夏休み中にこっそりと出されましたが、その不当性を全社会的に暴露し、沖大反戦ストで全島ゼネストを切り開く闘いに打って出ます!

戦争・改憲阻止 全基地撤去へ

 8月15日、シールズが解散しました。シールズ指導部は、現在の世界史的激動と改憲・戦争切迫情勢の中で解散することは完全な「敵前逃亡」であることを強烈に自覚しています。だからこそ、学生や労働者人民に見限られることを恐れ、戦争・基地建設との最先端の激突点である沖縄においてだけはシールズ琉球を存続させています。
 しかし、シールズ琉球もまた、全島ゼネストに真っ向から敵対しています。代表の元山仁士郎(国際基督教大学)は、6・19県民大会で演壇上から「主催者のプラカード以外は下げてください」と「全基地撤去」のプラカードを下ろすよう命令するなど、極めて悪質な役割を果たしてきました。シールズこそ「オール沖縄」と一体で、労働者・学生の絶対反対の闘いを抑圧するものです。
 戦争・改憲阻止、全基地撤去を実現する力は、学生がキャンパスから立ち上がる中にあります。逮捕・処分に屈せず団結して闘えば、必ず現実は変えられます。京大でも「無期停学」で入構禁止処分の4学生が、連日キャンパスのど真ん中で処分撤回へ闘っています。
 来る全学連大会で、京大―沖大処分撤回へ全参加者が団結を打ち固めよう! 京大に続く沖大反戦ストを実現し、国際連帯と全島ゼネストを最先頭で切り開きます。

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京都大4学生への無期停学処分撤回!ストライキで改憲・戦争とめよう!
全学連第77回定期全国大会
 9月1日(木)〜2日(金)1日の午前9時30分開会
 浜町区民館(東京都中央区日本橋浜町3―37―1)
 ※参加費1000円(2日間で)
 全日本学生自治会総連合(斎藤郁真委員長)

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