団結ひろば 投稿コーナー
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ヒロシマ青年集会で初めて司会を務めた
青年 H
8・6ヒロシマ大行動に参加しました。昨年は午後の集会とデモのみでしたが、今回は前日の集会から参加できました。
青年労働者交流集会では初めて司会を務めました。今回のような全国規模での集会で司会を務めたことはなかったので、うまくできるかどうか不安でしたが、前半の司会者にならって最後まで務めることができました。
韓国・民主労総のソンソ工団労組の青年労働者からも発言していただきました。11月日韓共同の闘いに向けて、大きな前進だったと思います。
また、今年の大行動には、最近合同労組に加入した青年労働者も一緒に参加できたことが良かったです。来年はさらに多くの青年労働者が参加できるように、組織拡大に努めていきたいです。
今年はオバマ大統領が広島を訪問しました。しかし、核のボタンを広島に持ってきたことや、「空から死が降ってきた」と原爆投下がまるで自然現象であるかのような発言や、まったく謝罪の言葉もなかったことから、オバマ大統領が「核なき世界」を目指しているようには思えません。
私たち労働者が労働組合で団結して、絶対反対で闘うことで核や戦争はなくすことができると思います。
独映画「帰ってきたヒトラー」の現実感
東京 田宮龍一
話題のドイツ映画「帰ってきたヒトラー」を見た。世界で240万人を動員し、原作小説(ティムール・ベルメシュ著、日本語版は河出文庫上下巻)はドイツ国内で250万部を売り上げ、世界38カ国で翻訳された。
1945年の敗戦直前に自殺したはずのヒトラーが、タイムスリップして現代のベルリンで目覚める。周囲は彼をヒトラーの物まね芸人と勘違いしてもてはやし、本人はとまどいながらも現代の社会情勢、世界情勢を把握しながら、テレビ、インターネットなどを通じて影響力を拡大----というコメディー映画だ。
ヒトラーと周囲との間のかみ合わないやりとりに、最初のうちは私も大いに笑わされた。ヒトラーが予告なしに街頭に現れ、道行く人びとと接触し、議論を交わすというゲリラ撮影されたシーンが巧みに織り込まれていた。役者はヒトラーになりきって、アドリブで人びとが抱える政治や社会への不満を聞き出し、政策を示し、共感を引き出していく。現実と虚構が絡み合った不思議な光景だった。ヒトラーとネオナチとの接触には、正直度肝を抜かれた。
それらは、観客を劇中のヒトラーに感情移入させる巧妙な演出だった。終盤で、主人公がまぎれもなくナチ党首、戦争犯罪人、ユダヤ人大量虐殺・障害者抹殺の張本人であることがあらためて突きつけられる。私も、無意識にヒトラーの悪戦苦闘にハラハラし「同調」していた自分に気づき、ゾッとした。
ファシストは奇抜な発想と現状への不満で悪感情をかき立て、戦争をあおり、強引に人を巻き込み同調させる弁舌を駆使する。「風変わりなコメディー」はたちまち現実になる。トランプ、安倍やその亜流が世界のあちこちで幅をきかせる時代、帝国主義やファシズムと闘う上で、理論書では得られぬ示唆を与えてくれた映画だった。
狭山裁判の再審求め東京高裁に要請行動
部落解放東日本共闘会議 MK
狭山裁判の第3次再審の申し立てから10年、石川一雄さんを先頭とする狭山闘争は、いま最大の攻防の最中にあります。
昨年6月、7人目の裁判官として植村稔裁判長が就任して以来、証拠開示がストップ。検察は、渋々ながらも応じてきた証拠開示をここに来て「不見当」「必要性がない」などと強弁し、拒否しています。その責任が植村裁判長にあることは明らかです。
最近、植村裁判長の訴訟指揮がニュースになりました。埼玉県志木市で起こった放火殺人事件の控訴審で植村裁判長は、一審の裁判員裁判の無罪判決を破棄、審理を差し戻す判決を下しました。植村は司法官僚として自ら推進してきた裁判員制度のもとで無罪判決が出ることなど許さないとばかり、「事実誤認」で差し戻したのです。ここに検察官も務めた植村の反動的本質があり、狭山担当判事として東京高裁第4刑事部に送り込まれた理由がある、と私は考えます。
7月21日、全国水平同盟杉並支部と東日本解放共闘は、狭山裁判の事実調べ・再審開始、全証拠開示の東京高裁要請行動を行いました。逮捕当日の「上申書」など石川さんの無実を示す決定的な証拠を事実調べもせず、検察の証拠開示拒否を後押しする植村裁判長を徹底弾劾しました。狭山事件で石川さんを「殺人犯」にデッチあげた国家権力の部落差別を絶対に許してはなりません。
石川さんはこの日、午前から昼まで雨の中、裁判所前に立ってマイクを握り、「全証拠開示、事実調べ」をアピールしていました。第29次の、100回を超える高裁前行動です。
私たちの裁判所前での街宣と要請行動はその後でしたが、国家権力と非和解・絶対反対で闘う石川さんと連帯する闘いとなりました。
狭山闘争の勝利へともに闘いましょう。