4学友への不当処分撤回へ全国大学反戦ストライキを マル学同中核派・京都大学支部

週刊『前進』04頁(2773号03面01)(2016/08/22)


4学友への不当処分撤回へ全国大学反戦ストライキを
 マル学同中核派・京都大学支部

(写真 4学生への無期停学処分撤回の訴えに多くの受験生・京大生が注目【8月10日 京都大学】)

学生の闘いで改憲阻止する

 全学連大会に向かって、法大―京大を先頭とした学生運動への社会的注目と期待がますます高まっています。この間の革共同と全学連の大手マスコミ・メディアへの連続的登場は、安倍政権と有無通じながら御用放送を垂れ流すブルジョアマスコミへの広範な怒り、労働者人民の革命と闘いの渇望―欲求が生み出した画期的情勢です。
 改憲・戦争に突き進む安倍政権への怒りは、ますます燃え広がっています。安倍のペテン的な8・15靖国神社参拝回避や8・8天皇ビデオメッセージなどにからめとられることなく、労働者階級は「戦争絶対反対!」の荒々しい闘いを待ち望んでいます。8・6ヒロシマ―8・9ナガサキ闘争では、核・戦争と非和解で闘う勢力が歓呼の声で迎えられ、とりわけ学生運動への期待が京大処分撤回署名への多くの賛同として表れました。京大処分粉砕―第2波スト貫徹こそ今秋最大の決戦です。

キャンパスで受験生と合流

 7月12日の4学友への「無期停学」処分から約1カ月。京大では「構内立ち入り禁止」措置を粉砕し、同学会執行部を先頭に闘う学生が連日キャンパスに登場しています。8月9〜10日の高校生向けオープンキャンパスでも、大動員された弾圧教職員の妨害をはねのけ、大注目を集めました。そのまま処分当該学生と一晩語り明かし、「学生運動をやるために京大に入る!」と決意を固める高校生も現れました。これらの前進は、処分攻防に注目する膨大な数の京大生と全国の労働者・学生の力で実現されています。この力の解体なくしていかなる処分も貫徹できないことが、日一日証明されています。
 今回の処分は、京大では「1958年以来58年ぶりの懲戒処分」です。1958年に同学会再建準備会が呼びかけた代議員選挙に対し、京大当局は『告示第7号』を出して選挙を禁止。さらに、実力強行された選挙でトップ当選した北小路敏氏を含む9人の学生を処分し、「同学会解散」を宣言します。これに京大生の怒りが爆発し、ただちに処分は撤回されます。再建同学会と京大学生運動は60年安保闘争に突入します。被処分者として同学会再建準備会議長の重責を担った北小路氏は、国会突入闘争時の全学連委員長代行として全国学生運動の先頭で闘いました。この学生の闘い、団結による力関係で、京大当局は70年安保・沖縄闘争時のバリケードストライキを始め、いかなる闘いでも学生に処分を下すことはできませんでした。
 今回の4学生処分には安倍政権と京大当局の恐怖がにじみ出ています。敵は〝近い将来に改憲阻止闘争が爆発するのではないか。法大のような闘いが京大で再現されるのではないか。京大生が再びみたびの反戦バリストに立ち上がるのではないか〟と戦々恐々です。追い詰められているのは安倍政権です。

バリストこそ最高の武器だ

 昨年6月の同学会中執選挙で候補者団が「ストライキ方針」を掲げた時、国家権力―京大当局は〝そんなことはできるわけがない〟と高をくくっていたことでしょう。京大当局は「大学と戦争は関係ない」とうそぶき、教員は「実力行使は暴力的だ」と言いました。ほとんどの学生は現実のストライキを見たことがありませんでした。
 しかし昨年10月にバリストは敢行されました。狼狽(ろうばい)した安倍政権と国家権力は6人の仲間を逮捕しましたが、不起訴・釈放で弾圧は完全粉砕されました。
 京大当局はついに「リベラル」の仮面を最後的に脱ぎ捨て、むき出しの弾圧・処分に手を染めました。これは逆に、「京大がこれでいいのか!」と京大生や教職員の怒りに火をつけています。教員たちは、「安保国会で実力突入しておくべきだった」「学内から実力闘争に立った君たちの決断は正しい」と処分撤回署名の賛同人に次々と名を連ねています。私たちは21世紀初のバリストを経験し、最高の武器を取り戻したのです。

闘う路線を全学連大会で

 8月15日、シールズ(自由と民主主義のための学生緊急行動)が解散しました。ここに明らかなことは、シールズは学生が人生と未来をかける団結を何一つ生み出すことなく、消滅したということです。
 彼らの「政治活動」の場は街頭・国会前であり、学園生活はそれとは切り離された「日常」としてありました。既成勢力の野合(離合集散)が何か「政治的な力」になりうるかのような幻想を振りまき続け、学生の怒りや決起をそのもとにつなぎ止め、警察権力と汚く癒着し、青年・学生の可能性をおとしめてきました。ともにキャンパスに通う学生一人ひとりとの団結に、何の展望も見いだしませんでした。
 しかし、安倍政権―戦争―新自由主義への学生の怒りは、キャンパスの中にあります。「差別反対」を語りながら天皇制を批判できない御用教授、「戦争反対」を掲げながらビラ配布を禁止するキャンパス、中身のない授業、形式だけ強化される単位制度。一人ひとりの学生の怒りの中に、社会の全矛盾と向き合う学生運動の萌芽(ほうが)があります。「真理の大学」とは300万学生が学生運動に立ち上がり、労働者階級の闘いと一体で新自由主義大学を根底から粉砕しつくす中にあります。「政治的でない」学生はいません。仲間との団結を求めてキャンパスに通いながら、どんな問題に対しても人生をかけて立ち向かう「前衛」の登場に期待しています。京大バリストから、この「前衛」の登場は始まっています。
 来る全学連大会の課題は、全学連運動の圧倒的な大衆的拡大と、改憲・戦争と絶対反対で闘う路線を打ち立てることにあります。何より、京大処分粉砕と第2波ストライキに全国学生が総決起することです。8月25日の第1次署名提出行動を成功させよう。10月3日の京大後期開講日、被処分者の実力入構をかちとり、巨大な処分撤回全国集会を実現しよう!

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京都大4学生への無期停学処分撤回!ストライキで改憲・戦争とめよう!
全学連第77回定期全国大会
 9月1日(木)〜2日(金)1日の午前9時30分開会
 浜町区民館(東京都中央区日本橋浜町3―37―1)
 ※参加費1000円(2日間で)
 全日本学生自治会総連合(斎藤郁真委員長)

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