闘いは進む 青年の職場から 介護 世界共同行動と連帯する9・4徳島刑務所闘争へ 徳島医療福祉労組書記長 原祥吾

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週刊『前進』04頁(2773号02面04)(2016/08/22)


闘いは進む 青年の職場から
 介護 世界共同行動と連帯する9・4徳島刑務所闘争へ
 徳島医療福祉労組書記長 原祥吾


■相模原事件の元凶は民営化・外注化にあり
 相模原事件にかんし、マスコミはとにかく逮捕された26歳の元職員の青年労働者にすべての責任を負わせ、事態の幕引きを図ろうとしています。絶対に許せません。
 私は日々の労働の中で、医療福祉の労働は、われわれが障害者や高齢者を助けるという一方通行のものではなく、利用者と労働者が労働を通してともに明日を生きるための共同性を育むものであると思うようになりました。私自身も障害者で、生まれてからずっと、健常者みたいになることが周囲に認められる方法だと思い、生きてきました。できないことや遅いことは悪いことだとたたき込まれ、必死に直そうとしてきました。しかし、今回の事件を経て、それは違うということに気づきました。今回の事件の元凶は「生きるための医療福祉」ではなく、「もうけるための医療福祉」をやったアベノミクスにこそあります。
■評価制度・能力給制度に絶対反対
 職場では、「1人夜勤撤廃」と「評価制度による賃金差別反対」を軸に闘っています。会社は「みんな一律だと怠けるやつが出てくる。頑張った者が報われるために評価制度は必要だ」と言います。しかし、「アミーユ」や広島の「美泉」などで起きている介護事故の原因は、管理者の責任放棄や、ほかの職員との連携や相談ができない環境にあったのだと思います。まさに評価制度による職員間の団結や協働の否定が事故を生み出しているのです。
 徳島医療福祉労組では、私への自己評価制度を口実にした一時金50%カット攻撃について徹底的に議論しました。そして、労組が団結して立ち向かうこと、職場の門前抗議行動に立つことを方針決定しました。猛暑の中でみんなが門前に立ち、職場の仲間に団結した闘いを示すことができました。また、評価制度との闘いは総非正規職化阻止の闘いでもあります。無期雇用転換権を逆手にとった試験を課しての選別解雇は、評価制度を解雇のために悪用するものであり、許せません。われわれは、資本の「評価と自己責任」に「団結と共同性」を対置して、労働組合の闘いを基軸に闘います。
■星野奪還はゼネストのリーダーを守る闘い
 今年の徳島刑務所包囲闘争は、11月の世界共同闘争が呼びかけられる中で闘われます。そうして見る時、あらためて星野さん奪還の闘いとは、「ゼネストのリーダーを守り、革命情勢を発展させていくもの」だと思います。韓国・民主労総のハンサンギュン委員長投獄は、民主労総組合員と韓国民衆がさらに団結を強固にし、「一人ひとりがハンサンギュンだ」と言わしめています。日本におけるゼネストは、国鉄闘争という戦後階級闘争の基軸の存在と、星野さんという全労働者を団結させ激励するリーダーの存在がひとつになった時、爆発すると思います。9・4徳島刑務所闘争から11月大結集へともに闘います。

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