8・6ヒロシマ-反戦反核を闘い全世界の労働者民衆は団結せよ 韓国テグ・城西工団労組 パクギホン副委員長
8・6ヒロシマ-反戦反核を闘い全世界の労働者民衆は団結せよ
韓国テグ・城西工団労組 パクギホン副委員長
8・6ヒロシマ大行動に今年も韓国の民主労総大邱(テグ)本部・城西(ソンソ)工団労働組合から2人が来日し、ともに闘った。8・6ヒロシマ大行動集会発言(要旨)を紹介します。(編集局)
被爆71年の今日、広島で命を失った民衆を偲(しの)び、哀悼の意を表明します。さらに強制徴用され被爆で命を終えなければならなかった在日韓国人・朝鮮人を思い哀悼の意を表します。
城西工業団地には6万の労働者が働いており、民主労総の二つの金属労組の事業場と城西工団労働組合、170人余りの組合員がいます。少ないと見えるかも知れませんが、労組建設は幾多の努力と闘いの連続でした。
城西工団労組は、地域の拠点労組であり、大邱地域の社会運動に積極的に参加して闘っている組織です。まさに工場の壁・地域をこえ、国境までこえて広島に来ました。
テジョンで勝利
今年はテジョン産業労働者の闘いを勝利に導きました。100人あまりの労働者が働くテギョン産業は3工場あり、最初一つの工場で30人余りが組合に加入しましたが、会社の労組弾圧で2人の組合員だけが残りました。しかし劣悪な労働条件に苦しむほかの工場の労働者たちも加入し、4名の組合員が団結して闘いました。
会社側は労組弾圧のために工場売却を強行。これに反対し、希望する労働者の雇用継承と賃上げなどを掲げて工場前テント座り込みに突入。ストライキや出勤・昼食時間の集会を通じて会社側に圧迫闘争をした結果、会社側は組合の要求を受け入れ、勝利しました。
締結された団体協約は組合員のみのものではなく、非組合員もすべて適用するという原則を守らせました。
韓国の来年度の最低賃金が6470㌆と決定しました。民主労総の最低賃金1万㌆闘争が全社会的に熟している中、これに逆行する決定です。最低賃金が全労働者の賃金を低賃金にしばりつけ、すでに最低賃金が最高賃金化されているのが現実です。
希望を探す闘い
小林多喜二の『蟹工船』はこう始まっています。「おい地獄に行くんだぞ」。稼いでも稼いでも貧乏になるワーキングプア、医療・鉄道は民営化で「命より金」「安全より金」となり、「ヘル(地獄)朝鮮」と呼ばれる韓国となりました。
特にマクワウリが特産品の人口5万の小さな農村に突然サードという怪物の配置が決まり、静かだった星州(ソンジュ)が地獄に変わりました。韓国の東海岸は、原子力発電所の密集度が世界一高い地域で、核地獄と化したヨンドク、原発から電気を送る送電塔建設反対を闘う密陽(ミリャン)、青島(チョンド)は悽絶(せいぜつ)な戦地でした。
この中で、日本の沖縄闘争と成田闘争が多くの教訓を与えてくれています。労働者民衆の熱い情熱と意思が希望の種を生みます。希望を探す労働者民衆の人間の尊厳をかけた闘いであり、韓日連帯―全世界の連帯が切実に求められています。
反戦反核は、現在のこの時代の基本命題であり、労働者が先頭で実践しなければなりません。
城西工団からサードが配備されるソンジュは30分の距離です。弾圧を受け、差別される所であり、これまでもこれからもともに闘います。
民主労総の公共労組の9月ゼネストが成功するよう固く連帯します。11月全国労働者大会、12月民衆総決起で闘います。
弾圧に立ち向かう闘いが人間の尊厳とより良い世界を開くでしょう。 闘争、また闘争です。
最後に、労働者階級の解放は労働者階級自身によって獲得されなければなりません。
全世界の労働者民衆よ、団結せよ! 闘争(トゥジェン)!