天皇ビデオメッセージ弾劾 改憲・働き方改革・京大処分粉砕へ安倍内閣と小池都政を打倒しよう 日韓100万労働者の11月総決起を

週刊『前進』04頁(2771号01面01)(2016/08/15)


天皇ビデオメッセージ弾劾
 改憲・働き方改革・京大処分粉砕へ安倍内閣と小池都政を打倒しよう
 日韓100万労働者の11月総決起を


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 大恐慌は深まり、米欧日帝国主義と大国(中国・ロシア)の生き残りをかけた争闘戦は、戦争へ転化しつつある。この情勢は、〈戦争か革命か〉の歴史選択を世界の労働者階級に突きつけている。もう資本主義は終わりだ。革命をやって労働者階級が社会の主人公として躍り出よう。7・31革共同政治集会は、950人の結集をもって、必ずや日本革命―世界革命に勝利する決意を固め、新たな戦闘宣言を発した。労働者・学生は直ちに8・6広島―8・9長崎反戦・反核闘争に決起し、「朝鮮戦争阻止・安倍改造内閣打倒」を掲げて意気高く闘い抜いた。日韓労働者の団結を軸とする11月東京・ソウル・全世界共同行動の成功に向かって全力で闘い抜こう。

極反動の「日本会議」をかき集めた危機的政権

 天皇アキヒトのビデオメッセージは、革命情勢の成熟に恐怖する日帝・天皇制の危機突破を狙った大反革命であり、改憲攻撃である。階級闘争の激動が天皇制とアキヒトを追い詰めている。
 そもそも戦後の象徴天皇制は、敗戦と戦後革命によって崩壊寸前に追い詰められた日帝が、天皇ヒロヒトの戦争責任を開き直り、米帝の助けを借りて延命するための唯一の方策であった。天皇制は戦後革命で打倒されるべきものだった。いま再びプロレタリア革命の課題として日程に上ってきたのである。天皇制と〈労働者階級の解放〉は絶対に相いれない。
 「労働者階級はプロレタリア革命の一環として、天皇制の一切の形態を粉砕し、根こそぎに一掃する」(革共同綱領草案)ために闘おう。
 8月3日に発足した第3次安倍再改造内閣は、革命情勢に恐怖しつつ朝鮮戦争・核武装と改憲に突進する危機的で超反動的な政権である。20閣僚のうち15人が、極右団体「日本会議」を支援する国会議員懇談会に所属している。改造後の記者会見で安倍は改憲について、「自分の任期中に果たしたいと考えるのは当然だ」と語り、衆参の憲法審査会で議論を進めることを公言した。

稲田防衛相は改憲・戦争叫ぶ

 改造内閣の凶暴性と破綻性を示す最たるものは、稲田朋美の防衛相就任である。稲田は日本帝国主義の侵略戦争の歴史を全面的に賛美し、8・15靖国神社参拝を毎年欠かさず行ってきた。「靖国神社は不戦の誓いをするところではなく、『祖国に何かあれば後に続きます』と誓うところ」(『WiLL』06年9月号)とか、「日本独自の核保有を国家戦略として検討すべき」(『正論』06年9月号)などと発言し、真っ向から憲法9条2項の改悪を主張してきた超右翼である。稲田の防衛相就任は、米中韓を始め全世界と日帝の対立を激化させている。
 また、安倍は改造内閣の目玉として「働き方改革担当相」を新設し、加藤勝信・一億総活躍担当相に兼務させた。これまで厚労省やその諮問機関である労働政策審議会(公益、労働、経営の3者同数の委員で構成)で議論してきたやり方をぶち壊し、財界の意のままに戦後労働法制を解体し、団結破壊・非正規職化・解雇自由の体制をつくろうとしている。これは安倍が連合を恫喝し、解体する攻撃としても展開されている。
 だが、改造内閣は初めから金権腐敗のスキャンダルにまみれている。アベノミクスが破綻し、支配階級と自民党内部の対立・抗争も激化している。しかも安倍の後は誰もいない。稲田が「将来の首相候補」などともてはやされるお粗末さだ。
 新都知事・小池も、安倍と一体となって都庁職員に「働き方改革」を迫ろうとしているが、小池自身も「日本会議」の極右で、金権腐敗のスキャンダルの噴出におびえるダーティーなやからだ。
 こんな安倍と小池は労働者の力で絶対に打倒できる! 「安倍改造内閣打倒! 小池打倒! ゼネスト・革命へ!」を掲げ、11月に向け、怒りの総決起をかちとろう。

労働者は生きるために〈革命〉する権利がある

障害者差別・抹殺を許すな

 19人の障害者が殺害され27人が重軽傷を負った7・26相模原事件は、帝国主義が世界中で戦争を行い、米日韓が朝鮮戦争に突き進む情勢のもとで引き起こされた。7・26事件の最大の根源的な責任は、日帝・安倍政権にある。障害者施設の職員でもあった26歳の青年は「ヒトラーが天から降りてきた」と叫び、ナチスと同様の障害者差別・抹殺、「優生思想」を主張し、繰り返し「安倍晋三様へ」と呼び掛けて、大量殺傷に及んだ。
 事件の起きた施設でも新自由主義による民営化(指定管理者制度)と労組破壊、低賃金・使い捨て・長時間労働が行われてきた。労働者も、入居する障害者も人間性が踏みにじられる状況の中で、障害者と職員の団結・共同性は破壊され分断され、その結果、「障害者は生きる価値がない」として虐殺を正当化する恐るべき思想と行動が生まれるに至った。
 ナチスに敗北した1930年代の国際階級闘争の歴史を徹底的に教訓化しよう。腐りきった帝国主義の延命を助ける体制内労働運動を打倒し、職場に階級的労働運動を復権し、労働者の団結をつくりだすことは急務である。〈労働の奪還〉論をもって分断攻撃を打ち破り、労働者階級の団結を軸に〈人間的共同性の奪還〉をかちとろう。
 大恐慌下に、1%の資本家だけが巨額の富を独占し、他方、99%の労働者はこの20年あまり、賃金が年々引き下げられてきた。いまや新自由主義のもと、労働者が結婚して子どもを生み育てることすらできない世の中になっている。資本家は戦争に突き進み、戦争をもって革命を圧殺しようとしている。
 議会も政府も腐りきって一握りの金持ちのためだけの政治を行い、労働者人民を虫けらのように扱い、揚げ句の果てに戦争に突き進んでいる時、労働者人民は団結して政府を打倒し、革命で社会を変革する権利がある。そうしてこそ労働者人民は生きることができるし歴史は前に進むのだ。
 「ゼネストと革命で、労働者が主人公の新しい社会をつくろう」という7月参院選の訴えは、議会主義を超えた「新しい思想、新しい価値観」として、労働者人民に新鮮な感動を呼び起こした。今やその声は、多くの人民の声となりつつある。革命情勢は成熟してきている。だからこそ、職場生産点で労働組合をつくり、階級的労働運動で階級全体を揺り動かし、すべての労働者が〈革命〉をリアルな目標とするような情勢をつくりだしていこう。その決戦が今秋闘争だ。

日韓労働者の団結で朝鮮戦争を阻止しよう

 11月労働者集会は、日韓労働者100万人の連帯闘争で朝鮮戦争を阻止し、労働者の国際的団結を固める闘いである。東京・ソウル・全世界の共同行動として、壮大な結集を闘いとろう。
 そのために、これまでの11月労働者集会への取り組みと比べても、画然とした飛躍と変革が求められる。7月参院選で挑戦した3大方針(宣伝・扇動の変革、拠点建設、1千万人との結合)を全国で展開しよう。〈大恐慌と戦争と革命〉の時代認識、世界革命の路線を全面的に豊かに提起し、ゼネスト・革命へ労働者人民の壮大な団結をかちとろう。
 韓国・民主労総や日本の動労千葉・動労水戸を始め、階級的に闘う労働組合は、全人民の革命的団結の結集軸となる力を持っている。
 労働組合は、「その当初の目的以外に、労働者階級の完全な解放という広大な目的のために、意識的に行動する」団結体であり、同時に「踏みにじられたすべての人びとの解放を目標とするもの」である(マルクス「国際労働者協会の決議」1866年)。
 動労総連合、都労連、合同・一般労組、4大産別(国鉄、自治体、教労、郵政)の職場生産点での闘いと組織化をかちとり、労組権力獲得、拠点建設で思い切った勝負に出よう。とりわけ都労連の戦闘的再生をかちとり、極反動都知事・小池百合子を打倒しよう。
 ストライキを闘った4人の京大生への不当な無期停学処分を絶対に粉砕しよう。全国の学生は9月全学連大会に総結集し、全国で反戦ストライキを爆発させよう。
 全勢力が死活をかけて激突している中で、革命党・革命勢力は先制的・積極的に激しく闘い続けることでこそ、敵の攻撃をはね返し、前進することができる。「党と労働組合の一体的建設」の闘いに大胆に挑戦しよう。『前進』を読み拡大しよう。すべての労働者人民は革共同に結集し、ともに闘おう。

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